2020年04月28日のニュース・クリップ

先進国にデフレの影 消費者物価上昇、5年ぶり低水準  :日本経済新聞

IMFのゲオルギエバ専務理事は、1930年前後の大恐慌のときに迫る世界経済の歴史的な収縮が短期的には避けられないとの認識を示している。……IMFの最近の予測では、20年の消費者物価の前年比伸び率は先進国平均で0.5%。19年(1.4%)から急減速し、15年(0.3%)以来の低水準を見込む。20年の新興国平均は4.6%で19年(5%)から大きく変わらないのと対照的だ。BNPパリバ証券の河野龍太郎氏は日本の物価水準が20年にマイナスに転じると予想している。

米GDP、4~6月は40%減 議会予算局が予測下げ :日本経済新聞

米議会予算局(CBO)は24日、経済見通しを改訂し、4~6月期の国内総生産GDP)が年率換算で前期比40%減に落ち込むとの予測を公表した。……20年4~6月期はマイナス幅が39.6%に拡大すると分析し、4月2日時点の予測(マイナス28%)から大きく下方修正した。全米で新型コロナによる経済封鎖が広がっているためだ。……もっとも、新型コロナの感染拡大の封じ込めに成功すれば、7~9月期は23.5%の大幅なプラス成長に戻るとみる。20年の成長率はマイナス5%台に沈むものの、21年は2.8%のプラス成長と見込んだ。

欧州GDP、最大15%縮小の恐れ ECB総裁がEU首脳に警告 - ロイター

欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は23日、欧州連合(EU)首脳陣に対し、新型コロナウイルスパンデミック(世界的流行)により今年の域内総生産(GDP)が最大15%縮小する可能性があるとの見方を示した。……総裁が示したGDPの縮小レンジは5─15%で、平均的なシナリオでも9%縮小する公算が大きいと警告したという。

独IFO業況指数、4月は過去最低で最大の低下幅 V字回復見込めず - ロイター

ドイツのIFO経済研究所が発表した4月の業況指数は74.3と、過去最低となった。下方修正された前月の85.9から低下した。低下幅も過去最大。……ドイツ連邦銀行中央銀行)は20日に発表した月報で、国内経済が厳しいリセッション(景気後退)局面にあると指摘した。
ドイツ政府は7500億ユーロ(8060億3000万ドル)規模の経済対策などで新型コロナ危機に対応しているが、前日発表された4月の購買担当者景気指数(PMI)は、すでに新型コロナの打撃を受けていた3月からさらに大幅に悪化した。

世界の航空旅客数、9月までに12億人減の見通し 新型コロナ各社に打撃:AFPBB News

国連(UN)の専門機関である国際民間航空機関(ICAO)は22日、新型コロナウイルスパンデミック(世界的な流行)の影響で、世界の旅客数が今年9月までに12億人減少するとの見通しを明らかにした。
 ICAOによると、旅客数の落ち込みが最も激しいとみられるのは欧州で、特に例年ピークを迎える夏季休暇中の激減が予想される。次いで、アジア・太平洋地域の旅客減が大きいとしている。
 ICAOはまた、減便や欠航が相次いだ結果、今年1~9月の航空業界全体の収益は1600億~2530億ドル(約17兆~27兆円)の減額になるとの見方を示した。