2020年11月11日のニュース・クリップ

ファイザーのコロナワクチン、供給のネックは「超低温保管」(ロイター)

米製薬大手ファイザーと独バイオ医薬ベンチャーのビオンテックが共同開発した新型コロナウイルス感染症ワクチンは、臨床試験(治験)で高い有効性を示したことが9日に発表され、供給網構築の取り組みが加速している。……ただこのワクチンは複雑な超低温保管設備が欠かせない。この点は米国で最も高度な医療体制を持つ病院にとってすら供給を受ける際のネックで、資金など資源が乏しい地方や貧困国ではワクチン入手の時期や範囲に影響が生じるかもしれない。
ファイザーらのワクチンはメッセンジャーRNA(mRNA)技術に基づいており、セ氏マイナス70度以下で保管する必要がある。

トランプ米大統領、エスパー国防長官を解任 デモ対応などで対立 | Reuters

トランプ米大統領は9日、エスパー国防長官を解任したと明らかにした。国家テロ対策センター(NCTC)のクリストファー・ミラー所長が直ちに国防長官を代行する。……エスパー氏はトランプ氏とさまざまな政策で対立しており、黒人暴行死を受けた抗議デモへの対応を巡っては、米軍の投入を主張するトランプ氏に公然と反対。関係筋によると、エスパー氏は長らく大統領選後の辞任もしくは解任の心構えをしていたという。

アップル、新型Mac発表 頭脳自社設計、脱インテル | 共同通信

米アップルは10日、パソコンの頭脳を担うプロセッサーを自社で初設計した「Mac(マック)」シリーズを発表した。処理能力が高まり、電池の駆動時間が長くなった。17日に発売する。ノートパソコン「マックブックエア」は10万4800円(税別)から。
 アップルはスマートフォンiPhone(アイフォーン)」などのプロセッサーを自社で設計している。パソコンは2006年からインテルプロセッサーを搭載しているが、今後約2年かけて「脱インテル」を進める。

英上院、法案骨抜き 「協定無効化」反対―EU離脱:時事ドットコム

英上院は9日、欧州連合(EU)との国際条約「離脱協定」の一部無効化を掲げた政府提出法案を骨抜きにする提案を賛成多数で可決した。法案は9月に下院を通過したが、「法の支配を弱体化させ、英国の名声を傷つける」と批判が上がっていた。上院を修正通過後、再び下院に送付される。……法案は、英国のEU離脱で最大の懸案となった英領北アイルランド問題の解決策を「不適用にしたり、言い換えたりできる」と明記。上院の修正案はこれら条項の削除をうたった。

イングランドサッカー協会長が辞任「許されない」人種差別的発言 :AFPBB News

イングランドサッカー協会(FA)のグレッグ・クラーク(Greg Clarke)会長が10日、一連の問題発言の責任を取り、辞任を表明した。
 現在63歳で、国際サッカー連盟FIFA)の副会長でもあるクラーク会長は、多様性をテーマにした英下院デジタル・文化・メディア・スポーツ委員会で、黒人選手に対して「coloured(有色)」という人種差別的意味を持つ言葉を使い、謝罪を強いられていた。……今後についてFAは、ピーター・マコーミック(Peter McCormick)氏が暫定的に会長を務め、新会長の選定、指名を進めていくことを発表している。