トヨタ・ショックまとめ

トヨタが2008年9月期連結決算の業績予想を下方修正しました。営業利益は6000億円と、従来予想の1兆6000億円から1兆円も引き下げるなど、予想外の大幅減益決算の見通しで、欧米では、トヨタ株が売られています。7日の東証でも「トヨタ・ショック」による下げが予想されます。

トヨタ、今期営業益73%減 1兆円下方修正 北米市場が急減速
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20081106AT3D0600I06112008.html
「売上高は前期比13%減の23兆円(従来予想は25兆円)、営業利益は同73%減の6000億円(同1兆6000億円)、純利益は同68%減の5500億円(同1兆2500億円)となる見通し。」

トヨタ、今期営業益73%減 1兆円予想を下方修正
http://www.asahi.com/business/update/1106/NGY200811060001.html
「 米金融危機を発端にする欧米での販売不振に加え、急激な円高が直撃した。トヨタでは対ドルで1円の円高が進むと、年間400億円のもうけが減るなど、為替変動の影響は大きい。」

トヨタ、通期純利益68%減の5500億円に下方修正
http://response.jp/issue/2008/1106/article116075_1.html
「木下光男副社長は「いまだかつてない厳しい状況」とし、渡辺捷昭社長を委員会とする「緊急収益改善委員会」を発足させたことを明らかにした。その上で「あらゆる活動を通じ、本日発表の業績予想レベルを上回れるよう取り組みたい」と語った。」

トヨタ、73%減益へ 減産で期間従業員を半減
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200811060243.html
トヨタは国内の減産に伴って生産拠点で働く非正社員の削減を進める。記者会見した木下光男きのした・みつお副社長は、十月末時点で約六千人の期間従業員を来年三月末までに三千人減らす可能性があることを明らかにした。」

トヨタ、北米で実質的に346億円の営業赤字=2008年9月中間期
http://www.jiji.com/jc/c?g=ind_30&k=2008110600715
「2008年9月中間連結決算で、北米の所在地別営業利益が実質的に346億円の営業赤字に転落したことを明らかにした。実質ベースでの営業赤字は初めて」

トヨタ、中国の08年販売計画は1割未達の見込み=伊地知専務
http://www.jiji.com/jc/c?g=ind_30&k=2008110600717
「2008年(暦年ベース)の中国での販売台数について「当初は70万台と言っていたが、割ってくると思う。60万−70万台の間ではないか」と述べ、計画を1割程度下回るとの見方を示した。」

トヨタ、73%の大幅減益へ 8年ぶりに営業益1兆円割れ
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/081106/biz0811061915017-n1.htm
「通期の全世界での販売台数(子会社のダイハツ工業日野自動車含む)の見通しを前期実績の891万台を大幅に下回る824万台に引き下げた。……5月の当初予想(906万台)と比べて82万台の大幅減となる。」

トヨタ:営業利益7割減 1兆円下方修正 09年3月期
http://mainichi.jp/select/biz/news/20081107k0000m020077000c.html
「従来の通期の想定為替レートは、対ドルで1ドル=105円、対ユーロで1ユーロ=161円だったが、下期については1ドル=100円、1ユーロ=130円と見直し、6900億円の為替差損を見込んだ。」

トヨタ、「緊急収益改善委」を設置
http://response.jp/issue/2008/1106/article116079_1.html
渡辺捷昭社長を委員長に「総費用の低減」と「売上最大化」への取り組みを強化する。」

トヨタが大幅下方修正:識者はこうみる
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-34769320081106
「<東洋証券 シニアストラテジスト 児玉克彦氏>相場は「トヨタ・ショック」となる可能性が大きい。」

トヨタなど、オバマ登場で経済政策の行方に注視
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/081106/biz0811062008021-n2.htm
トヨタをはじめとする日本メーカーにとって不安なのは全米自動車労組(UAW)の存在だろう。UAWは大統領選でオバマ氏指示を打ち出したが、もともと民主党と親密な関係にある。このため、オバマ政権下では労働組合に有利な法案が成立する可能性も」

トヨタ:大幅減益で雇用への影響深刻化も
http://mainichi.jp/select/biz/news/20081107k0000m020084000c.html
「米国発金融危機を受けた消費の急激な冷え込みで、米国内の自動車市場は深刻な縮小が続く。トヨタは夏ごろから北米輸出を減らしており、これに伴い下請けメーカーは10月以降、前年比2〜3割の大幅減産に入った。」

●アングル:トヨタの成長戦略に狂い、生産体制見直しの可能性
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-34774920081106
「プラス要因として働いてきた為替と北米販売がマイナスに転じたことが主な理由だが、このところ注力してきた新興国戦略にも狂いが生じており、トヨタは世界規模での生産体制の見直しを迫られる可能性がある。」

トヨタ正念場、拡大路線が転換点を迎える 減収減益決算
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/081106/biz0811062105022-n1.htm
新興国市場を確固たる収益源に育てることはトヨタ回復の必須条件といえる。カギとなるのは、トヨタが平成16年に立ち上げた「IMV(革新的国際多目的車)」プロジェクト。」

●トヨティズムとは何か―中京大准教授・西山哲郎さんに聞く
http://plannet.sankakudo.net/?day=20081105
「―トヨティズムは日本式経営の成功例というのが通念だが…。
 実は、まったく違う。この地域のローカルな経営方式なのです。だから、他のメーカーはまねできない。市場原理を最優先する新自由主義の改良版とでもいうべきシステムです。新自由主義の欠点は、いいとこ取りをするところ。切り捨てられた人は怒る。しかし、トヨティズムは切り捨てた部分を、地域がクッションとなってフォローしていく。」

トヨティズムを生きる―名古屋発カルチュラル・スタディーズ

トヨティズムを生きる―名古屋発カルチュラル・スタディーズ