泣きっ面に――2009年05月20日

▼「幻冬舎」元社員の着服額、8年間で9億1230万円に
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090519-OYT1T00938.htm
《中堅出版社の「幻冬舎」(東京都渋谷区)の元社員(3月23日付で懲戒解雇)が会社の金を着服していた問題で、同社は19日、着服額が2001年8月〜09年3月の間に9億1230万円に上ることを明らかにした。
 同社によると、元社員は経理部の管理職で、「個人的な遊興費などに使った」と説明している。着服が発覚しないように、同社の会計システムを操作して、取引先に同社の書籍を出荷したように装い、架空の売掛金を計上していたという。
 出版業界では書籍の出荷と返品が頻繁で、売掛金を個別の取引ごとに管理するのは困難だといい、同社では長期間にわたり、架空の売掛金が混入していたことがわからなかったとしている。
 同社は管理者責任として、見城徹社長を減俸30%(2か月)、久保田貴幸経営企画局長を減俸20%(同)の懲戒処分とした。元社員に対しては損害賠償を求めるとともに、刑事告訴も検討する。》
[参考]
過年度決算短信等の一部訂正について
http://www.gentosha.co.jp/ir/pdf/press_20090515_kane.pdf
特別損失の計上及び業績予想の修正に関するお知らせ
http://www.gentosha.co.jp/ir/pdf/press_20090515_toku.pdf

▼破綻SFCG、元会長周辺に資産次々と流出
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090520-OYT1T00548.htm
《経営破綻(はたん)し、東京地裁が破産手続きの開始を決定した商工ローン大手「SFCG」(東京都中央区)。簿価で約2670億円相当の貸し出し債権などの流出が破産管財人の調査ですでに判明しているが、債務者から担保として預かっていた土地や建物も、親族会社に格安で売却させるなど、新たな疑惑が浮上した。》

▼GDP戦後最悪マイナス成長 遠い回復への道
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/090520/biz0905201013005-n1.htm
《年率15・2%減という戦後最悪のマイナス成長を記録した1〜3月期の国内総生産(GDP)速報は、日本経済が受けた「100年に1度」の衝撃の強さを鮮明に映し出した。
 歴史的なマイナス成長になったのは、外需の不振に伴う景気悪化が個人消費や企業の設備投資など内需へと波及したことが背景にある。自動車や電機といった基幹産業が過去に例を見ないスピードで生産や雇用の調整を進めたことが響いた。》

GDPが戦後最悪の落ち込み 与謝野財務相、「1〜3月が最悪の時期だった」との考え示す
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00155569.html
《2009年1〜3月のGDP(国内総生産)の伸び率は、前の期に比べて年率換算で15.2%のマイナスとなり、戦後最悪を更新した。GDPが戦後最悪の落ち込みとなったことについて、与謝野財務相は、「ことし(2009年)1月から3月が最悪の時期だった」との考えを示した。
与謝野財務相は「1月から3月は、日本の経済指標で最悪の時期だったと思います」と述べたうえで、「最悪の時期は脱したという安堵(あんど)感はあるが、これから本当の上昇気流に乗るためには、まだまだ努力は必要」として、補正予算参議院で承認されるよう努力する考えを示した。》

日本郵政の西川社長、国会で続投意向表明…総務相は否定的
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20090520-OYT1T00503.htm
日本郵政西川善文社長は20日、参院予算委員会の答弁で「責任を持って改革の推進に取り組み、自らの責任を果たしたい」と述べ、6月の任期切れ後も続投する意向を国会で初めて表明した。
 これに対し、日本郵政の取締役人事の認可権を持つ鳩山総務相は「適格性があるかどうか、厳しく判断しなくてはならない」と答弁し、無条件の続投には否定的な考えを強調した。》