日本航空が外資と提携か――2009年09月11日

日航 デルタ航空資本提携
http://www3.nhk.or.jp/news/t10015451101000.html#
《深刻な業績不振に陥っている日本航空は、世界最大のデルタ航空資本提携し、数百億円規模の資本支援を受ける方向で、本格的な交渉に入ったことが明らかになりました。日本航空は今後、世界最大の航空グループの一員として経営の抜本的な改革を目指すことになります。
日本航空は、去年秋の金融危機以降、利用客の減少で、ことし4月から6月までの決算が、過去最大の990億円の最終赤字に陥るなど、深刻な業績不振に陥っており、経営改善計画の策定を急いでいます。関係者によりますと、日本航空は、経営の抜本的な改革を図るため、アメリカに本社を置く世界最大のデルタ航空資本提携し、日本円で数百億円規模の資本支援を受けて、デルタ航空日本航空筆頭株主となる方向で、本格的な交渉に入ったことが明らかになりました。デルタ航空は、去年10月にノースウエスト航空を吸収合併して利用客数で世界最大となっています。》

日航がデルタに出資要請 エールフランスにも打診
http://www.47news.jp/CN/200909/CN2009091101000980.html
日航が大規模な第三者割当増資を実施し、デルタが数百億円を引き受ける案が有力。日航は増資によって財務基盤を抜本的に強化し、デルタが筆頭株主になる可能性がある。
 国際線の一部で共同運航(コードシェア)し、提携関係にある欧州の航空大手「エールフランス―KLM」にも、資本面を含む協力拡大を打診しており、実現すれば世界の航空業界の勢力図が塗り変わりそうだ。
 航空法は、日本の航空会社への外資の出資比率を3分の1未満に制限している。外資による日航株の保有比率は3月末時点で5%未満にとどまっており、デルタが出資する余地は大きい。》

日航、早期退職者千数百人募集へ 1700億円の追加融資要請
http://www.47news.jp/CN/200909/CN2009090901001009.html
《経営改善計画を策定中の日本航空が、グループの正社員を対象に計千数百人規模の早期退職者を10月以降に募集する方針を固めたことが9日、分かった。金融機関に要請する追加融資は、利用客低迷やリストラ費用の増加などで1700億円規模に膨らむ見通し。国際線運航会社でも外部企業からの出資受け入れを検討する。
 ……日航はすでに人員削減策として、2011年度までの3年間にグループ従業員の約1割に当たる5千人程度を削減する方針を固めている。このうち千数百人を早期退職で確保することで、計画の実現性を高め合理化を急ぐ方針だ。……日航は6月末までに政府保証付きを含め日本政策投資銀行などから1千億円の融資契約を結んでおり、年末までに1千億円の追加融資を受ける計画だった。10年3月期連結純損益の赤字額が予想の630億円から拡大するのは確実。現時点で1700億円程度の追加融資が必要な情勢で、今後さらに膨らむ可能性もある。》

▼赤字の原因は路線の低収益性=日航7労組が意見書
http://www.jiji.co.jp/jc/c?g=ind_30&k=2009091000938
日本航空の7労働組合で構成するJJ労組連絡会議は10日、同社が策定中の経営改善計画に関し「赤字の原因は人件費(の高さ)ではない」などと大幅合理化をけん制する意見書を発表した。赤字の真の原因は内外路線の収益性が低いためとしており、11日に同社と国土交通省に提出する。》

日航客室乗務員らが有楽町でパンフ配布
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp2-20090909-541566.html
《経営再建中の日本航空は9日、景気悪化などで低迷している航空機の利用客数を増やそうと、東京・有楽町で制服姿の客室乗務員やパイロットらグループ従業員約65人が販売促進のパンフレットを配った。11日までの3日間で当初予定していた枚数の2倍の最大6万枚を配布し、11日には西松遥社長も参加する。
 名称は「がんばるJAL大作戦」。国内線の割引運賃の案内、国際線のビジネスクラス「エグゼクティブクラス」を利用した海外旅行の紹介などのパンフレットのほか、クリアファイル、航空機のシールなども用意し、袋に入れて配った。有楽町周辺のごみ拾いも実施。日航のグループ社員に自主的な参加を募り、大々的に街頭で販促用パンフレットを配るのは初めてという。》

吉本興業の非上場化へTOB実施を発表
http://www.nikkansports.com/entertainment/news/f-et-tp0-20090911-542540.html
吉本興業が計画する株式の非上場化をめぐり、民放各社などが出資する投資会社「クオンタム・エンターテイメント」は11日、都内のホテルで会見を行い、吉本の株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。
 吉本興業も、吉本の創業家も賛同しており、TOB終了後にクオンタムと合併。出資企業が新たな株主となる。事業の強化が狙い。「吉本興業」の社名は残り、大崎洋社長や吉野伊佐男会長は留任となる。》

※「TOB終了後にクオンタムと合併」とは、すごいTOBですね。

▼破綻の裏で報酬63億円 英ローバー旧経営陣処分へ
http://www.47news.jp/CN/200909/CN2009091101001184.html
《英自動車メーカー、MGローバーの破綻をめぐる旧経営陣の不正行為を調査していた英政府は11日、旧経営陣5人が2005年の破綻までの5年間で総額約4200万ポンド(約63億8千万円)の「法外に高額の報酬」を受け取っていたと指摘、このうちの4人を今後いかなる会社の経営にもかかわることができないよう、法的措置を取ると発表した。》