2兆円割れ――2009年12月13日
▼本の販売2兆円割れ 170誌休刊・書籍少ないヒット作
http://www.asahi.com/national/update/1212/TKY200912120271.html
《今年の書籍・雑誌の推定販売金額が2兆円を割り込むことが確実になった。出版科学研究所の分析で明らかになった。1989年から20年間にわたって「2兆円産業」といわれてきたが、最終的には1兆9300億円台に落ち込む可能性がある。
書籍・雑誌の推定販売金額は、出版物の調査や統計業務を行っている同研究所が出しており、古書店やブックオフなど新古書店での販売金額は含まない。バブル期の89年に2兆399億円となり、初めて2兆円の大台に乗った。96年に過去最高の2兆6563億円まで伸びたがその後は減り続け、昨年は2兆177億円だった。今年は10月末時点で1兆6196億1千万円と昨年同期比4%減で、11、12月の2カ月間で大幅に伸びる要素はないという。
書籍は10月末で昨年同期比3.9%減。村上春樹著「1Q84」の2巻で224万部が目立った。だが、オリコン調べでは、昨年5作あったミリオンセラーが今年は2作のみだった。
新刊の刊行点数は89年の約3万8千点に比べて、昨年は約7万6千点と倍増、今年は10月末時点で昨年より3.2%増えているが、販売金額の減少は止まらなかった。出版社は少しでも売り上げを増やそうと刊行点数を増やしているが、売れない本は書店が次々と返品している実態が背景にある。08年の返品率は40.1%で、今年10月末の時点では40.7%とさらに悪化している。
再販売価格維持制度(再販制)があるため、一部の本を除いて安売りできないなど、販売の自由度が低いという指摘も根強い。
雑誌は10月末までの前年同期比で4.1%減。推定販売部数も大幅に減っている。08年は前年比6.7%減の約24億3800万部だったが、今年は10月末時点で前年同期比7.3%減と過去最大の落ち込み幅に。多くは平均3%前後の値上げによって販売金額の減少をカバーしているのが実情だが、デフレ下での値上げが部数を減らす要因にもなっている。》
▼「関空を格安航空会社の拠点に」 国交相、伊丹空港は存続
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20091213ATFK1300813122009.html
《前原誠司国土交通相は13日、関西国際空港を訪れ、記者団に対して「24時間、2つの滑走路を使える拠点空港(としての関空)をフルに活用することが航空行政に課された大きな役割だ」と語った。同じ関西に位置する伊丹空港は機能を小型化しながらも存続し、関空は貨物便の利用を増やすほか、旅客面では格安航空会社(LCC)の拠点とする考えを示した。》
▼ウッズ無期限自粛でジレット社が支援凍結
http://www.sanspo.com/golf/news/091213/gla0912131739011-n1.htm
《タイガー・ウッズ(米国)の不倫スキャンダル問題で、スポンサー契約を結んでいた米衛生用品大手ジレット社が12日、自粛期間の支援を凍結すると発表した。自粛表明後の有力スポンサーの撤退は初めてとなる。》
▼日本株の出遅れ鮮明 8月以降、主要国で唯一のマイナス
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20091214AT2D1102A112122009.html
《総選挙のあった8月末以降の株価騰落率をみると、主要20カ国・地域で日本株は唯一のマイナスとなった。円高や増資に加え、鳩山由紀夫政権の経済運営への不信感から日本株投資を敬遠する動きが広がっている。》