2018年09月26日のニュース・クリップ

アイルランド国境問題、なぜ英EU離脱交渉最大の難関なのか(The Guardian)

EUと英国は、北アイルランド包括和平合意「聖金曜日の合意(Good Friday Agreement)」を維持するため、厳格な国境管理(ハードボーダー)を回避することを約束している。だが、離脱交渉は2017年12月、第1段階の合意に至ったものの、どのように回避するのかについて、ほとんど進展は見られない。……EUと英国の通商関係合意は、早くても2020年以降になるとみられており、EUは「バックストップ(安全策)」と呼ばれる代替案を提示している。同案では、北アイルランドEU関税同盟の管理下に置き、EU単一市場の規則の多くを適用し、アイルランド島で物品が自由に行き交う「共通規制地域」を設けることを盛り込んでいる。北アイルランドは、EUの製品安全規則や、動物福祉規則、VATが適用され、EU司法裁判所などのEU機関の管轄下にとどまることになる。……英国はEU案に断固として反対している。テリーザ・メイ(Theresa May)首相は、バックストップ案は憲法に基づく英国の統一性を脅かすものであり、これに合意する英国の首相は「絶対にいない」と指摘した。北アイルランドが英国から切り離される状況となることに激しく反発している北アイルランド保守政党民主統一党(Democratic Unionist party)から協力を得ているメイ首相にとって、この案は特に緊張をもたらす提案と言える。

仏元首相:隣国スペインのバルセロナ市長選に出馬表明 - 毎日新聞

フランスのマニュエル・バルス元首相(56)が25日、隣国スペイン北東部カタルーニャ自治州で来年5月に行われるバルセロナ市長選への出馬を表明した。……バルス氏はバルセロナに生まれ、フランコ独裁政権を逃れた画家の父親に連れられフランスに移住し、1982年に20歳で仏国籍を取得。バルセロナで25日に開いた記者会見では「次のバルセロナ市長になりたい」とカタルーニャ語で出馬を表明した。欧州連合(EU)では、EU市民で一定の条件を満たせば域内のどこの国でも地方参政権が認められている。

スウェーデン議会、ロベーン首相の不信任決議 政局不透明に | ロイター

スウェーデン議会は25日、ロベーン首相の不信任を決議し、ロベーン首相は退陣することになった。同国議会は、9月9日の総選挙の結果、単独過半数議席を有する政党がない「ハングパーラメント(宙づり議会)」となっており、誰が次期政権を担うかは不透明だ。
現在、議会は、ロベーン首相が率いる社会民主労働党などの中道左派ブロックが144議席で、野党の中道右派連合のアライアンスが1議席少ない143議席
不信任投票では、反移民を掲げるスウェーデン民主党(62議席)が野党・アライアンスの支持に回った。

聖職者が性的虐待、ドイツで被害3600人超 - 産経ニュース

報告書によると、1946年から2014年までの性的虐待の被害者は3677人で、半分以上が13歳以下。少年・男児が6割以上を占め、少女・女児は約35%だった。加害者の聖職者は1670人に上り、これは全聖職者の約4・4%に相当。1人で44人に危害を加えた聖職者もいた。……報告書は司教会議から調査依頼を受けた大学などの専門家がまとめた。専門家は教会内部の文書や被害者による損害賠償請求の資料などに基づき調査。独メディアによると、教会の文書の一部は改竄(かいざん)された疑いもあり、被害実態がさらに大きい可能性もある。

米司法省、スパイ容疑で中国人逮捕:日本経済新聞

米司法省は25日、中国政府の指示を受けて米国内でスパイ活動をしようとしたシカゴ在住の中国国籍の男を逮捕したと発表した。米国在住の中国出身の科学者や技術者を雇って軍事分野などでスパイ活動を試みたという。トランプ米政権が中国による知的財産権の侵害や機密情報への不正アクセスを厳しく取り締まる姿勢が改めて鮮明になった。