2020年06月02日のニュース・クリップ

トランプ氏、騒乱で焼かれた教会へ…抗議活動恐れぬ姿勢示す狙いか : 読売新聞オンライン

米国のトランプ大統領は1日、ホワイトハウスでの演説後、近くのセント・ジョンズ教会を徒歩で訪問した。治安当局が、黒人男性の死亡事件への抗議のため周辺に集まっていた人々を催涙ガスで追い払ったため、トランプ氏は強い批判を浴びることになった。
 教会は、黒人男性の死亡を受けた5月の騒乱で一部が焼かれていた。トランプ氏は演説を終える際、「とても特別な場所に敬意を払いに行く」と表明し、教会前では聖書を掲げながら「世界で最も偉大な国だ」と述べて、写真やテレビカメラの撮影に応じた。
 支持基盤である宗教保守派へのアピールと、全米に広がる抗議活動を恐れない姿勢を示す狙いがあったとみられる。

トランプ氏「知事に州兵出動要請」 米抗議デモ巡り演説 不十分なら米軍派遣 :日本経済新聞

トランプ米大統領は1日、ホワイトハウスで全米向けに演説し、白人警官の暴行による黒人死亡事件をきっかけに全米で起きる暴動の鎮圧に向け「各州知事に街頭を占拠するのに必要な数だけ州兵を出動させるよう求めた」と明らかにした。州兵の投入が不十分と判断すれば大統領の指揮下にある連邦軍を派遣する考えを示した。

「暴力的なデモやめて」 ジョージ・フロイドさんの弟、事件現場を訪問:AFPBB News

米北部ミネソタ州ミネアポリス(Minneapolis)で、警官に膝で首を押さえつけられて死亡した黒人男性ジョージ・フロイド(George Floyd)さん(46)の弟、テレンス・フロイド(Terrence Floyd)さんが1日、ジョージさんが死亡した現場を訪れた。
 テレンスさんは、「皆が怒る気持ちは分かる。でも、私が感じている怒りはそれ以上だ。その私はここで暴れていないし、破壊行為もしていない、自分たちのコミュニティーをめちゃくちゃにもしていない。それなのにみんなは何をしているんだ? それでは何もしていないのと同じだ。そんなことをしても、私の兄は帰ってこない」と述べ、各地で発生している暴力的なデモをやめるよう訴えた。

日産のバルセロナ工場閉鎖に反発しデモ行動、労組は「大きな過ち」 - Bloomberg

日産自動車がスペインのバルセロナ工場を閉鎖する意向を明らかにしたことを受け、地元の労働者はタイヤに火をつけるなどのデモ行動を起こし、過去40年間操業を続けてきた同工場の突然の閉鎖に強く反発した。……労働組合によると、工場閉鎖によって少なくとも2万3000人の雇用が失われることになる。スペイン労働者委員会(CCOO)は「大きな過ちだ」と声明で述べた。
  スペイン政府は日産の決定を遺憾だとして、他の選択肢を模索するよう強く求めた。

スペイン、ベーシックインカムを承認 コロナによる貧困に対応:時事ドットコム

スペイン左派政権は5月29日、ベーシックインカム(最低所得保障)制度を閣議で承認した。……同制度により、一人暮らしの成人には月462ユーロ(約5万5000円)の所得が保障される。家族の場合は成人か未成年かにかかわらず一人当たり139ユーロ(約1万7000円)が加算され、世帯当たりの所得保障上限は月1015ユーロ(約12万円)とする。支給は他の収入に合わせて配分されるため、低賃金の仕事を持つ人は今回規定された最低所得基準に合わせる形で給与を上乗せして受け取ることになる。これでどの世帯にも年間平均1万70ユーロ(約120万円)の所得が保障されるという。
 政府によると、この措置で約85万世帯、合計230万人が恩恵を受け、うち3割が未成年の見通し。来月に約10万世帯への支給が始まるという。同制度の費用は年間30億ユーロ(約3600億円)と推計されている。