2020年09月17日のニュース・クリップ

FRB、23年末までゼロ金利 利上げは物価2%到達後  :日本経済新聞

米連邦準備理事会(FRB)は16日の米連邦公開市場委員会FOMC)で、少なくとも2023年末までゼロ金利政策を維持する方針を表明した。物価上昇率は「当面は2%超を目指す」とし、2%に到達するまで利上げを見送るとも宣言した。長期の低金利政策を確約する「フォワード・ガイダンス」を導入し、新型コロナウイルス禍からの景気回復を急ぐ。
16日のFOMCでは、短期金利の指標であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0~0.25%のまま据え置き、事実上のゼロ金利政策を維持した。3月に再開した量的緩和政策も、米国債を月800億ドル、住宅ローン担保証券MBS)も同400億ドルのペースで買い入れる。

アメリカの対中制裁関税は「国際ルール違反」 WTOが判断 - BBCニュース

世界貿易機関WTO)は15日、アメリカが2018年に中国製品に課した関税について、国際貿易ルールに違反していると判断した。この関税は激しい米中貿易戦争の引き金となった。
WTOは、アメリカが中国による不当な技術盗用や補助金を理由に国境税導入の正当性を主張している一方で、その根拠を示していないと結論付けた。中国当局はこの判断を歓迎した。
一方のアメリカ側は、中国に対抗する上でWTOは「完全に無力」であることが示されたと主張した。

米、北朝鮮に核兵器で報復案か 著名記者が明らかに  :日本経済新聞

ウッドワード氏の新著「レイジ(怒り)」はトランプ大統領本人のインタビューなどを通じて、トランプ政権の内幕を明らかにした。同氏は2018年にも「FEAR 恐怖の男」を出版し、トランプ氏の危うい言動を暴いていた。
新著によると、17年に北朝鮮による核実験や大陸間弾道ミサイルICBM)発射実験などで米朝関係が緊迫した際、トランプ氏はマティス前国防長官に米国に向かってくるミサイルへの迎撃許可を出していた。……米戦略軍は「作戦計画5027」の再検討を進め、核兵器使用の可能性を排除していなかったとみられる。新著では北朝鮮に対して核兵器80発で報復するとも読み取れる記述もある。

バルバドス、英女王元首の君主制廃止へ 来年11月に共和制移行:AFPBB News

カリブ海(Caribbean Sea)の島国バルバドスは15日、エリザベス英女王(Queen Elizabeth II)を元首とする現在の君主制を来年11月までに廃止し、共和制に移行すると発表した。植民地支配の過去からの完全な脱却を目指すとしている。
 この決定は、議会開会に際しミア・モトリー(Mia Mottley)首相の代理としてサンドラ・メイソン(Sandra Mason)総督が行った「女王演説(Throne Speech)」で正式に発表された。……エリザベス女王は現在、英国に加え、カナダやオーストラリアを含む旧英植民地15か国の元首。これら15か国では総督が女王の代理を務めている。

金星に生命の痕跡か 大気からホスフィン検出:AFPBB News

金星の大気から、地球では生命体によって生み出されるガスであるホスフィン(リン化水素)の痕跡を検出したとする研究論文が14日、英科学誌ネイチャー・アストロノミー(Nature Astronomy)に掲載された。……論文を発表した研究チームは米ハワイとチリのアタカマ砂漠(Atacama Desert)にある望遠鏡を使い、金星の表面から約6万メートル上空にある雲の上層部を観測し、ホスフィンの痕跡を検出した。
 ホスフィンは地球上では有機物の分解により発生することの多い可燃性ガス。論文の主執筆者であるカーディフ大学(Cardiff University)宇宙物理学部のジェーン・グリーブズ(Jane Greaves)氏はAFPの取材に対し、ホスフィンが地球以外の岩石惑星で検出されたのは初めてだと説明した。