ロシアで株・債券取引停止

ロイターが、「ロシアで株・債券取引停止、再開の時期は不明」という記事を配信しています。アメリカがくしゃみをすると、ロシアが風邪を引く、というかんじでしょうか……。

2008年 09月 18日 13:43 JST

 [モスクワ 17日 ロイター] 17日のロシア株式市場は売り注文が殺到し、主要証券取引所のMICEXとRTSは、取引開始後2時間ほどで株式と債券の売買を停止した。取引がいつ再開されるかは、依然不明だ。

 取引が停止された時点では、ドル建てのRTS指数は前営業日終値比72.280ポイント(6.39%)安の1058.840。5月につけた年初来高値の2498.100から約58%低い水準になる。

 ループル建てのMICEX指数は27.24ポイント(3.09%)安の853.93だった。

 ING銀行のロシア調査担当のスタニスラフ・ポノマレンコ氏は「今日の売りの殺到は、パニック的な要素も多分にうかがえる。取引の一時停止は、このパニック的な要素を取り除くことが目的だった」と述べた。

 ロシア株価はここ数カ月下げ続けており、5月以来の下げ幅は約60%に達している。市場関係者は、世界的な金融市場の混乱に原油価格の下落とグルジア紛争が重なり、ロシアの金融市場を襲っているとしている。

 金融市場の混乱を受け、ロシア政府は流動性拡大策を発表。またロシア中央銀行は、17日付で銀行の預金準備率を引き下げた。イグナチエフ中銀総裁は、この措置は、3000億ルーブル(117億6000万ドル)の流動性供給に相当する、としている。