恥ずかしい誤読――2008年10月15日

金融問題に絡んで、日本テレビで、以下のようなニュースが配信されました。

「英首相が地球救った」ロンドン市場も上昇
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn/20081014/20081014-00000045-nnn-int.html
http://news.bcst.yahoo.co.jp/news.asx?cid=20081014-00000045-nnn-int-movie-000&media=wm300k
「イギリスでは、公的資金注入の先べんをつけたブラウン首相がヒーロー扱いされており、普段は毒舌のタブロイド紙から「ブラウン首相が地球を救った」と冷やかされている。」

しかし、デイリー・ミラー紙の見出しは
http://ca.c.yimg.jp/news/1223980375/img.news.yahoo.co.jp/images/20081014/nnn/20081014-00000045-nnn-int-thumb-001.jpg
"BROWN SAVES THE WORLD...but what does it mean for YOU?"
で、それを訳すと
「ブラウン首相が地球を救った。……しかし、それが、あなた(読者)にとって何の意味がある?」

つまり、この見出しは、シティの金融街や政府が騒いでいるだけで、デイリー・ミラー紙の読者にとっては関係ない、と言っています。公的資金を投入して銀行を、ひいては世界を救ったと言ったって、庶民の生活にゃ関係無いじゃないか、と皮肉っているわけですよ、この記事は。「公的資金注入の先べんをつけたブラウン首相がヒーロー扱い」している訳では無いんですよ……。