揺れる自民党――2008年12月03日

●地方に1兆円「交付金」で 首相、自民PTに大筋了承
http://www.asahi.com/politics/update/1202/TKY200812020350.html
麻生首相は2日、自民党道路特定財源一般財源化プロジェクトチーム(PT)座長の谷垣禎一国交相首相官邸で会談し、首相が指示した「地方に1兆円配分」の具体策として、公共事業に使途を限定した交付金にする案で大筋了承した。」

●自民PT:1兆円交付金新設を報告 道路財源一般化で
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20081203k0000m010104000c.html
「国の道路特定財源は08年度当初予算で約3.3兆円。このうち地方道路整備臨時交付金で7000億円、補助金で6000億円の計1.3兆円が地方の道路向けに配分されている。首相は一般財源化に伴い、現行水準(1.3兆円)を下回らない額を地方に配分するよう指示していた。PT案は臨時交付金に代わる制度として、1兆円の「地域活力基盤創造交付金」(仮称)を新設。さらに補助金を上乗せし、首相指示の1.3兆円以上を確保する。」

●中小への融資実現は不透明 日銀の企業資金貸し渋り支援策
http://sankei.jp.msn.com/economy/finance/081202/fnc0812022200021-n1.htm
金融危機による貸し渋り貸しはがしで、年末・年度末に向け、中小企業を中心に倒産の増加が懸念されるなか、日銀は2日、企業の資金繰り支援策を決めた。ただ、対策は銀行への資金供給を拡大するもので、実際に中小企業にお金が回るかは不透明だ。」

●判断問われる首相=党内に改革堅持派、対立内包−自民
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2008120200988
自民党は2日、今後3年間の概算要求基準(シーリング)の凍結を要求するなど、麻生太郎首相への歳出増の圧力を強めた。これに対し首相は、構造改革路線のなし崩し的な後退になりかねない凍結は拒否したが、「機動的な対応」を約束した。……政府筋は「首相は本音では、骨太方針を見直したいと考えている」と指摘する。ただ、自民党内には、中川秀直元幹事長や一部の中堅・若手ら「改革堅持派」や、与謝野馨経済財政担当相ら「財政再建派」もいる。首相が党内の多数派に軸足を置いて、骨太方針の見直しに踏み切れば、党内の路線対立が深まりかねないという事情がある。」

●広がる「麻生離れ」=衆院選へ危機感−自民
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2008120200990
「「争点ごとにできたいろいろなグループが、どこかの時点で一致団結することもないわけではない」。政権批判の急先鋒(せんぽう)である渡辺喜美行政改革担当相は2日、記者団にこう語り、政策課題ごとに集まった議員連盟などが「反麻生」で結集する可能性に言及した。」

渡辺喜美元行革相 自民離党に含み
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/081202/stt0812022035007-n1.htm
自民党渡辺喜美元行革相は2日、テレビ朝日の番組に出演し、麻生太郎首相への批判を繰り返していることについて「自民党から『出ていけ』といわれ始めた。もっといわれると、そういうことになる可能性もないわけでもない」と述べ、離党や新党結成の可能性について言及した。」

●自民「反麻生新党」広がり…元党3役、元閣僚を中心に
http://www.zakzak.co.jp/top/200812/t2008120232_all.html
麻生太郎首相の経済政策や政治手法に批判的な自民党議員が、「反麻生新党」の結成を検討していることが2日、分かった。党3役や閣僚経験者らが中心となり、年内結党を視野に水面下でメンバー集めを行っているのだ。……「ほぼ腹を固めている。国家・国民のために行動したい。切り崩し対策や後援会への説明があるため名前は明かさないでほしいが、麻生派以外で、元党3役や元閣僚を中心に10人以上の広がりを探っている」……新党結成の時期としては、年内が有力視されている。これは政治資金規正法などで、国会議員5人以上が所属する政党には助成金が交付されるが、交付額算定日が1月1日のため。金銭面を考えると、年内の新党結成が不可欠なのだ。」

●【政論探求】政局の実態は「麻生ペース」
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/081202/plc0812022036024-n1.htm
「政局が緊迫すると謀略がつきものだが、やはり出た。自民党の全国調査結果をまとめたもので、自民惨敗を示す数字が示されている。これがまことしやかに流れて、「民主圧勝説」が出回った。実は、この調査結果は完全な偽物だった。……自民党はいま、各選挙区の調査結果をその選挙区の候補にしか提示していない。全国のデータを見ることができるのは、ごく一部の幹部に限られている。……表面的な見方とは裏腹に政局は「麻生ペース」で進んでいるとみていい。」

●自民 郵政2社合併含め検討へ
http://www.nhk.or.jp/news/k10015749211000.html#
郵政民営化の進め方の見直しを検討している自民党の作業チームが会合を開き、座長を務める中谷元防衛庁長官は、「郵便事業会社」と「郵便局会社」とが一体的にサービスを提供できるよう、両社の合併に向けて法改正も含め検討する考えを示しました。」

●梅田駅に郵便物放置、12万通のうち「ねんきん」4万通余
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20081202-OYT1T00639.htm?from=main1
「放置されていたのは、主に関西方面に配達される郵便物。9月23日に新越谷支店から新大阪支店あてにコンテナで発送された。コンテナは翌日に、梅田駅に到着したが、そのまま放置されていた。11月27日になって、下請けの輸送業者の社員が、梅田駅構内に滞留しているコンテナがないか調べたところ、郵便物が入ったままのコンテナが見つかったという。コンテナ丸ごとの郵便物が放置された事故は、民営化後初めてだ。」

●タイ現政権崩壊 憲法裁が与党解党命令 空港占拠正常化へ
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/63218
「タイの憲法裁判所は2日、党員の選挙違反が党ぐるみだったとして最大与党「国民の力党」など連立与党3党に解党を命令、ソムチャイ首相ら党役員109人に政治活動を禁じる公民権停止5年を言い渡した。この判決によってソムチャイ首相は失職、政権は崩壊した。バンコク国際空港(スワンナプーム空港)などを占拠している反政府勢力「民主市民連合」は首相退陣を受け、3日午前10時(日本時間正午)からすべての抗議活動を中止すると発表した。」

●インド、テロ容疑者20人の引き渡しをパキスタンに要求
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200812020027.html
「インド・ムンバイの同時テロ事件でインド政府は1日、パキスタンに対し、同国内にいると見られるテロ容疑者の引き渡しを要求した。インドのムカジー外相はパキスタンの駐インド大使を外務省に呼んで容疑者約20人のリストを手渡したと記者団に語り、「パキスタン側の回答を待つ」と述べた。 」