米自動車ビッグ3再建策 まとめ

●「ビッグ3」の再建計画、議会と世論は
http://news.tbs.co.jp/20081203/newseye/tbs_newseye4008907.html
「今回の再建計画では、3社とも経営トップの年棒を1ドルとし、フォード社は自家用ジェット5機を売却すると発表。さらに、大胆なリストラ策もつけ加えました。その一方で、ビッグ3は合わせて340億ドル、およそ3兆2000億円の公的支援を要請しました。中でも、最も経営状態の厳しいGM=ゼネラル・モーターズは総額180億ドル、およそ1兆7000億円に及びます。」

●ビッグ3:再建計画、効果や実現性に疑問の声
http://mainichi.jp/select/world/news/20081204k0000m020146000c.html
「再建策の柱の一つがブランドの整理、売却。……ビッグ3の販売車種は増え続け、米国だけで現在計15ブランド112モデルを扱っている。一方、トヨタ自動車日産自動車、ホンダは計7ブランド58モデル。モデルを絞り込めていないビッグ3は、販売、宣伝コストを効果的に投入できず、在庫の積み上がりと安値販売、ブランドイメージの低下という悪循環に陥っている。……ビッグ3は、この5年で米国でのシェアを62%から47%に落としている。金融危機以前から厳しい経営環境にあったといえ「公的支援をしても、一時しのぎに終わるのでは」との疑念は根強い。」

●「計画破綻」に公的資金=GM、クライスラー再生構想−米議会
http://www.jiji.com/jc/c?g=int&k=2008120301025
「3日付の米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは経営危機に陥っている米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)とクライスラーに事前調整型の破産法手続きを適用する構想が米議会内に浮上していると報じた。早期再生を支援するリストラ費用として、約400億ドル(約3兆7000億円)の公的資金を投入する案が検討されているという。」

●ビッグ3、米議会に340億ドルの支援要請
http://www.asahi.com/car/news/TKY200812030066.html
「米自動車大手3社「ビッグ3」は2日、経営再建計画を米議会に提出した。人件費の削減や電気自動車への投資を盛り込む一方、政府に最大で計340億ドル(約3兆2千億円)の資金支援を要請。新車販売が急減するなか、緊急融資の早急な決定を求めている。」

●米ビッグ3再建計画 要請3・2兆円に膨らむ
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2008120390135237.html
「GMは計画で、8ブランドのうち、生産を「シボレー」「キャデラック」「ビュイック」「GMC」の4ブランドに絞る方針を示した。「サターン」「サーブ」「ハマー」「ポンティアック」は売却、統合、廃止のいずれかで縮小する。これに伴い、2012年までに2万−3万人の人員を削減。ディーラー網も削減するとともに、日本車メーカーより割高な労務コストも全米自動車労働組合(UAW)との交渉で削減を目指す。」
「フォードも傘下のスウェーデンの高級車ブランド「ボルボ」の売却検討などを表明。クライスラー日産自動車との相互供給などで事業強化を図る方針を訴えた。」

ビッグスリーが再建計画提出、GMの深刻さ浮き彫りに
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/media/djCNJ8450.html
GMクライスラーとも数十億ドルの緊急融資を得られない場合、月末までに破たんする可能性があることが示された。計画書からは、GMは予想されていたよりはるかに深刻な状況であることが読み取れる。米政府による救済策の確約を得ることを目指した新たな再建計画で GMは、総額180億ドルの融資を求めている。これは、数週間前に同社が必要だとしていた金額を60億ドル上回る規模。また同社は、年末まで事業を継続するには40億ドルの緊急注入が必要だとした。このことはこれまでに公表されていなかった。GMの要請の内容が急を要しているため、同社は連邦破産法11条の適用を申請する必要があるのではないかとの懸念が再燃した。」
●【ビッグ3】かつての面影なし、GM窮状浮き彫り
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/081203/biz0812032115016-n1.htm
フォード・モーターが支援を受けなくとも来年は資金不足に陥ることはないと言明したのに対し、GMは40億ドルを年越し資金に充て、3月末までにさらに80億ドルが必要としている。政府融資が実現しても資金繰りで消えるのはほぼ確実で、再生の道のりは険しい。破産法適用による確実な再建を主張する声も根強く、議会は難しい判断を迫られている。」

●【ビッグ3】破綻すれば日本メーカーも大打撃
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/081203/biz0812031932013-n1.htm
「救済法案が可決するかはなお不透明で、仮にビッグスリーのうち1社でも破(は)綻(たん)するような事態になれば、日本の自動車メーカーも大きな打撃を受けることになる。……その理由は、ビッグスリーと日本メーカーが同じ部品メーカーに依存しているからだ。仮にGMが破綻すれば取引先の部品メーカーは末端まで連鎖倒産する可能性がり、「米国依存度の高いトヨタ自動車やホンダが大きなダメージを受ける」(業界筋)との声がある。……GMとフォード・モーターから株式を放出されたスズキとマツダだ。販売台数がトヨタのそれぞれ4分の1、6分の1という規模の両社に莫大(ばくだい)な出費が伴う環境技術の単独開発は難しい。……クライスラーは今回の再建計画で日産との協業強化を盛り込んでおり、両社の間には温度差がありそうだ。」

●米ビッグ3 下院議長、救済前向き 『破たん、選択肢ではない』
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2008120302000233.html
「米民主党ペロシ下院議長は二日、経営難に陥っている米自動車大手三社(ビッグスリー)が救済を求めて議会に提出した再建計画を受けて、議会内で報道陣に対し「破たんは選択肢ではない」と述べ、救済に前向きな考えを示した。」

●米ビッグ3支援で議会公聴会民主党に足並みの乱れも
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2008120300525
「米ビッグスリー(3大自動車メーカー)が経営再建計画を提出したことを受け、3社支援問題は4日から始まる議会公聴会に焦点が移る。上下両院で多数派の民主党は支援の具体的内容めぐって足並みがそろわず、支援策の立法化は難航も予想される。」

●新車販売減深刻 GM▲41% フォード▲29% クライスラー▲47%
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2008120302000232.html
「米調査会社オートデータが二日にまとめた十一月の米新車販売台数は前年同月比36・7%減の七十四万六千七百八十九台となり、一九八二年十月以来、二十六年一カ月ぶりの記録的な水準に落ち込んだ。前年割れは十三カ月連続。」

●GM・フォード両トップ 低姿勢演出 低燃費車で議会へ
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2008120302000234.html
「政府からの緊急支援を求め、四、五両日の公聴会のため再び米議会を訪れる米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)のワゴナー会長と、フォード・モーターのムラリー最高経営責任者(CEO)の二人が、今回は社用ジェット機を使うのをやめ、自社製ハイブリッド車で移動することを決めた。本社のあるミシガン州からワシントンまでは約八百三十キロあり、車で十時間ほどの距離。ワゴナー会長は中型セダンで、ムラリーCEOはスポーツ用多目的車をそれぞれ使う。クライスラーは警備上の理由でナルデリ会長の移動方法を発表していないが、社用機ではないとしている。