世界的な金利引き下げ・金融緩和策まとめ

●欧州中銀:0.75%利下げ…3カ月連続で 英は1%下げ
http://mainichi.jp/life/money/news/20081205k0000m020125000c.html
欧州中央銀行(ECB)は4日の定例理事会で、ユーロ圏15カ国の最重要政策金利を現行の年3.25%から0.75%引き下げて年2.5%とすることを決めた。英イングランド銀行(BOE)も同日の金融政策委員会で、現行の年3%から年2%に1%引き下げた。……利下げは両行とも11月6日以来で、3カ月連続となる。……ECBとBOEはいずれも10月に米連邦準備制度理事会FRB)と協調して0.5%の利下げを実施。さらに先月6日に、ECBは0.5%、BOEは1.5%の大幅追加利下げに踏み切った。」

●英金利、2%に…57年ぶり史上最低水準
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20081204-OYT1T00761.htm
「英中央銀行イングランド銀行は4日の金融政策委員会で、政策金利を現行の年3%から1%引き下げ、2%にすることを決めた。」

●英中銀の声明全文
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-35261120081204
「英中銀金融政策委員会は本日、政策金利を1.0%ポイント引き下げ2.0%にすることを決めた。
 英国では、企業調査の内容が一段と悪化しており、悪化のペースが増していることが示されている。個人消費と企業投資は停滞しており、住宅投資は引き続き減少している。ポンドの一段の下落が、世界経済減速の英国への影響を緩和するとみられるが、海外の経済活動を示す指標も悪化している。国内外では、短期的な需要を押し上げるための財政政策が相次いで準備されている。資本増強、資金調達緩和、流動性改善に向けた対策にもかかわらず、金融・クレジット市場の状況は依然、極めて厳しい。委員会は、追加措置がなければ、通常の貸し出し量を回復できる可能性は低いとみている。
 CPI上昇率は10月に4.5%に鈍化した。コスト圧力も緩和している。商品価格は引き続き低下している。賃金の伸びは依然抑制されており、インフレ期待の指標も大幅に低下した。エネルギー・食品の小売価格が下落しているため、CPI上昇率は引き続き鈍化する可能性が高い。付加価値税の一時的な税率引き下げの直接的な効果も、来年の大半の時期のCPI上昇率の鈍化につながるが、これに対応して2010年にはインフレ率が上昇する見通しだ。
 11月のインフレ報告では、インフレが2%という中期的目標を下振れするリスクがかなりあるとの予測を示した。その後の市場金利の低下やポンド安でインフレが上向く情勢とみられたが、経済活動の見通し悪化、商品価格のさらなる下落で状況は緩和した。付加価値税の一時的な税率引き下げで、インフレ動向が向こう2年間、多少不安定になることが予想されるものの、新たな財政対策がそれ以上の影響を与える可能性は低い。
 12月の委員会では、政策金利の水準と付加価値税の動きに関連したインフレ動向を踏まえ、CPI上昇率が中期的目標を下振れするリスクがかなりある、と判定。中期的目標を達成するために、政策金利を1%ポイント引き下げ2%とすることを決定した。
 本委員会の議事録は12月17日に公表する。」

●3兆円の景気刺激策発表=自動車産業貧困層支援−仏大統領
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2008120400935
「フランスのサルコジ大統領は4日、金融危機の影響による景気悪化の克服に向けて、2009年からの2年間で総額約260億ユーロ(約3兆円)規模の景気刺激策を発表した。不況で減産に追い込まれている自動車産業の支援や、金利ゼロの住宅ローン導入、貧困層対策などを盛り込んでいる。」

●スイス次の手は量的緩和 欧中銀初のゼロ金利
http://www.business-i.jp/news/bb-page/news/200812040021a.nwc
スイス国立銀行(SNB、中央銀行)は、欧州中銀の中で最初にゼロ金利を体験することになりそうだ。……11月20日に1ポイントの利下げを実施した「スイス中銀にはとにかく、利下げ余地があまり残っていない」と指摘。……金利をゼロに維持し銀行システムに大量の流動性を供給することで融資を促すこの非伝統的な手法は、日本銀行が2001年に採用した。ヘラー氏は、「SNBは既に、金融市場を支え景気回復を後押しする用意があることを示唆した」として、「必要な限りの流動性を供給するだろう」と述べた。スイス中銀は12月11日に次回の金利を発表し、ロート総裁が記者会見を開く予定だ。」

スウェーデン中銀、政策金利を3.75%から2.00%に引き下げ
http://jp.reuters.com/article/treasuryNews/idJPnTK829536620081204

FRB:米地域経済、全12地区で景気低迷 金利下げ観測も
http://mainichi.jp/select/biz/news/20081204dde007020082000c.html
米連邦準備制度理事会FRB)は3日、全米12地区の景気情勢を示す地区連銀報告を公表し、10月中旬以降の米国経済について「12地区すべてで経済活動が弱まった」との判断を示した。……米国では景気後退の長期化が懸念されており、FRB政策金利を現行の1・0%からさらに引き下げるとの観測も浮上している。」

FRB国債購入で景気刺激策を支援も
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-35252520081204
オバマ次期米大統領と米議会が導入を計画している景気刺激策の資金をねん出するため発行が必要とされる大量の国債の買い手に、連邦準備理事会(FRB)が浮上している。リセッション脱却に向け、オバマ氏と議会が最大5000億ドルの資金の投入を準備するなか、バーナンキFRB議長は、金利上昇を抑制するひとつの方法として国債を購入する用意がある、と述べた。……こうした支出により、米国の借入額は一段と膨らむ見通しだ。」

ニュージーランド:主要政策金利を1.5%引き下げ
http://mainichi.jp/life/money/news/20081205k0000m020033000c.html
「下げ幅は99年に現行の政策金利制度を導入して以降で最大。利下げは今年7月以降、4回連続で引き下げ幅は計3.25%に達し、5年ぶりの低水準となった。」

●バーツ安進行、1ドル=35.7バーツ台に
http://www.newsclip.be/news/20081204_021641.html
「タイ中央銀行が3日に政策金利(1日物レポ金利)を年3.75%から2.75%に引き下げたことでバーツ安が進み、4日午後のバンコク相場では1ドル=35.7バーツまで下落した。」

インドネシア中銀、07年12月以来の利下げ
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-35254020081204
インドネシア中央銀行は4日、政策金利であるBIレートを25ベーシスポイント(bp)引き下げ9.25%とした。利下げは2007年12月以来。世界的に景気が悪化するなか、インドネシア政府は個人消費拡大に取り組んでいる。」