波乱の年――2009年01月01日

天皇陛下 新年を迎えご感想 絆を大切に助け合って
http://sankei.jp.msn.com/culture/imperial/090101/imp0901010836001-n1.htm
《陛下は新年にあたってご感想を発表し、世界的な金融危機による日本の経済情勢の悪化について、「多くの人々が困難な状況におかれていることに心が痛みます。国民の英知を結集し、人々の絆(きずな)を大切にしてお互いに助け合うことによって、この困難を乗り越えることを願っています」と述べられた。》

▼御手洗経団連会長が年頭所感 「未曾有の危機」、雇用確保を重視
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/090101/biz0901010001000-n1.htm
《世界経済が同時不況の様相を強める中で、御手洗会長は「世界経済は未曾有の危機にある」と強調。そのうえで「景気回復に全精力を注ぎ、危機的な経済状況から抜け出さなければならない」と不況からの脱却を最重要課題に挙げ、経済の活性化と社会の安定に向け、経済界も力を尽くす意向を示した。》

▼鹿島、十数億円の裏金づくり キヤノンの発注工事で
http://www.asahi.com/national/update/1228/TKY200812280212.html
http://www.asahi.com/national/update/1228/images/TKY200812280226.jpg
《大手ゼネコン「鹿島」(本社・東京都港区)などが、キヤノン(本社・同大田区)から請け負った工事を舞台に、少なくとも十数億円の裏金をつくっていたことが関係者の話で分かった。……工事受注のための工作費に使われたとみられている。裏金づくりの舞台は、キヤノンのプリンター関係の工場、研究施設の本体工事や土地の造成工事に絡むもの。最初に受注した鹿島は実際に工事を行う一方、様々な会社や業者、共同企業体(JV)などに工事を下請けに出し、最終的には大阪市コンサルタント会社社長が関係するグループ会社が請け負う「裏金ルート」をつくっていた。ところが国税当局の調査などで、このグループ会社は工事をしておらず、外注費は架空だったことが判明した。 帳簿などで裏付けられた裏金は十数億円で、この裏金づくりの工事ではグループ会社の2社が最終的な請負会社になっていた。グループの別の2社も、各地のキヤノンの大規模工事で下請けに入っていたがいずれも工事はしておらず、これらも裏金づくりのルートとして利用されていた可能性が高い。 》

▼「景気対策に全力尽くす」麻生首相、年頭所感で決意
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090101-OYT1T00118.htm
《世界的な金融・経済危機について、「国民の景気や生活に対する不安を取り除くため、政府は全力を尽くす。世界の中で最も早くこの不況から脱するのは日本だ」と述べ、経済対策に全力を挙げる考えを強調した。そのうえで「私は決して逃げません。国民の皆さんと共に、着実に歩みを進めていく」と、自らの決意を表明した。》

▼民主・小沢代表、ネット番組で政権交代をアピール
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20081231-OYT1T00375.htm
民主党の小沢代表は31日、東京・秋葉原でインターネットの動画サイトの番組に生出演し、若者らに政権交代を訴えた。小沢氏は出演に先立ち、6月に発生した通り魔事件の現場で献花。番組では、雇用問題について「自由競争で、全部非正規でいいということになれば、企業の都合で(解雇などが)できることになる。政権を取ったら雇用のセーフティーネット(安全網)を作り上げたい」と強調した。》

▼「倹約第一」民主ケチケチ大作戦…年明け党大会は質素に
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20081230-OYT1T00568.htm
民主党が次期衆院選に備え、経費節減に努めている。選挙の時期が見通せない中、党大会やPR用のCMの経費を抑え、「兵糧」を蓄えている。民主党は1月18日、東京・芝公園の「メルパルク東京」で党大会を開く。……会場も以前の郵便貯金会館で、「費用は有名ホテルなどの4分の1から5分の1程度で済む」という。……民主党がこうして節約に励むのも、企業献金政治資金パーティーで多額の政治資金を集める自民党に比べれば、もともと政党交付金以外に大きな収入源がないためだ。当選回数が少ない議員が多いため、個別の「集金力」も強くはない。与党には、麻生首相衆院選を先送りする狙いの一つとして、「選挙時期が延びれば民主党は干上がる」と解説する向きもある。民主党としては、通常の党活動の経費は極力節約して「兵糧攻め」(自民党幹部)に耐え、資金を衆院選対策に集中させる必要がある、というわけだ。」》

▼ネットカフェを「住居」登録 経営者「次への足場に」
http://www.asahi.com/job/news/TKY200812290192.html
《店側は住民登録の条件として、当面居場所を変えない意思表示の意味を込めて30日分の代金5万7600円の前払いを求めているが、敷金や礼金、保証人が不要なのが魅力だった。月3千円で郵便物の受け取りなどの代行サービスもある。……登録第1号は3月だった。ある男性が蕨市に住民登録を申請し、市は受理した後で住所がネットカフェと知り、あわてて店と協議。本人の定住意思や店側の退去報告などを条件に、住民登録を認めた。「想定外のことでもあり、当惑と苦渋の決断だった」(市民生活部)という。 》

▼人口5万人減少 08年、過去最大
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/kyousei_news/20090101-OYT8T00127.htm
厚生労働省は1日付で、2008年の人口動態統計の年間推計を発表した。出生数は前年比2000人増の109万2000人で2年ぶりに増加したが、死亡数が出生数を5万1000人上回り、05年、07年に続く戦後3度目の「自然減」の年になる見通しだ。死亡数は前年比3万5000人増の114万3000人で、戦後最多。高齢化が背景にあり、人口減少幅も過去最大だ。 出生数が微増となることに伴い、合計特殊出生率(1人の女性が一生に産む子供の人数に近い推計値)は、前年の1・34から1・36程度に上昇しそうだ。》

▼産科無過失補償制度が1日開始 脳性まひに総額3千万円
http://www.47news.jp/CN/200812/CN2008123101000252.html
《出産事故で脳性まひの赤ちゃんが生まれた場合、医師や助産師らに過失がなくても、患者側が総額3000万円の補償金を受け取れる「無過失補償制度」が1日からスタートした。医療行為に関連する無過失補償としては国内初の制度。今後、脳性まひ以外に対象を拡大することを検討する際のモデルケースとなるため、成果が注目されている。》

▼「コロンビア」事故最終報告書を発表 NASA
http://sankei.jp.msn.com/world/america/081231/amr0812311843008-n1.htm
《米航空宇宙局(NASA)は30日、宇宙飛行士7人が死亡した2003年のスペースシャトル「コロンビア」の爆発事故に関する最終報告書を発表。乗組員が事故機を脱出し、生存することができた可能性はなかったと結論付けた上で、飛行士たちの生存率を高めるため、宇宙服などの改善を提言した。》