西松建設を巡る疑惑 まとめ Vol.5

▼小沢氏側強気だが「代表進退問題」発展も
http://www.sponichi.co.jp/society/flash/KFullFlash20090303137.html
《次期衆院選での政権交代を目指し、支持率が低迷する麻生内閣への攻勢を強めてきた民主党小沢一郎代表が3日、公設第一秘書の違法献金容疑による逮捕で一転窮地に追い込まれた。現段階で党内には擁護論が支配的だが、「けじめをつけて辞任すべきだ」(参院ベテラン)との声も上がっており、進退問題に発展する可能性もある。
 「政治とカネ」に関するスキャンダル発覚で選挙の“顔”がダメージを負ったのは間違いなく、民主党は4日午前、緊急役員会を開き、党としての対応を検討する。
 小沢氏は3日の党幹部会で「すべてきちんと処理している。まったく心配はない」と表明。ただ若手から「秘書が逮捕された以上辞任するしかない」との声も広がり始めている。
 小沢氏の強気や党内の擁護論の背景には、西松建設側からの献金先に自民党森喜朗元首相や二階俊博経済産業相らが含まれていることがある。このため民主党には「なぜ小沢代表側だけが強制捜査を受けるのか」(国対幹部)と、事件の推移を見定めるまで小沢氏の身の処し方は軽々に判断すべきでないとの意見が強い。 》

▼小沢代表「なんで?全く分からない」政権交代へ民主に打撃
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090303-OYT1T00992.htm
民主党の小沢代表の公設第1秘書が準大手ゼネコン「西松建設」から違法献金を受けたとして東京地検特捜部から政治資金規正法違反容疑で逮捕されたことは、次期衆院選での政権交代に向け順風満帆に見えた民主党には打撃となった。
 「なんでこういうことを言われるのか全く分からない」
 3日午後の民主党幹部会で、小沢氏はこう語り、政治資金は適正に処理されていることを強調したという。小沢氏は近く、記者会見などを開いて、政治資金の処理について説明するとしている。
 同党幹部は東京地検の捜査が衆院選を意識したものであるとの見方を示し、厳しい言葉で批判した。鳩山幹事長は同日夕、記者団に「国策捜査のような雰囲気がする」と述べ、山岡賢次国会対策委員長も「手段を選ばず選挙に勝ちたい与党の陰謀だ」と記者団に語った。
 今回の事件で、民主党の国会運営への影響は避けられない。5日から参院予算委員会で2009年度予算案の審議が始まる。民主党参院幹部は「形勢逆転で今度はこちらが攻められるだろう。衆院選には大きな痛手になる。予算審議はあまり長引かせない方がいい」と語った。
 民主党と共闘してきた他の野党にも動揺は広がっている。
 共産党穀田恵二国会対策委員長は「小沢代表に説明責任がある。政治とカネをめぐる問題は一つの大きなテーマであり、国会で解明する必要がある」と述べ、今後の国会審議で取り上げる考えを示した。
 社民党重野安正幹事長は3日夕、国会内で記者団に「驚き以外の何ものでもない。見守るしかない」と語った。国民新党亀井久興幹事長も事態の推移を見守る考えを示した。》

▼小沢代表秘書逮捕「政権が仕組んだ」…民主に陰謀説も
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090303-OYT1T00919.htm
《小沢代表の公設第1秘書が逮捕されるという衝撃的な事態にも、政権獲得を目指す民主党幹部らは3日、「政権が仕組んだ陰謀」などと強気のコメントを並べてみせたが、一方で困惑する議員も。
 自民党幹部らは「国民に対する背信」などと糾弾する声をあげた。
 東京・千代田区民主党本部には、夕方から報道陣が詰めかけ、党職員らが対応に追われた。逮捕の報が入る前の午後4時過ぎ、会議を終えて姿を現した山岡賢次国会対策委員長は「(麻生)政権が選挙に勝つために仕組んだ陰謀」と怒りをあらわにし、「捜査は民主党と小沢代表を中傷する意図がある」と捜査批判を展開した。
 その後、逮捕の報に接した男性職員(40)は「選挙前に党に打撃を与えるために狙われたのだろう。動揺はない」と語ったが、他の職員の表情は硬く、「なにもわからない」などと繰り返すばかり。
 東京16区から民主公認で衆院選に出馬予定の初鹿明博都議は「とにかく驚いた。小沢代表のところだけやられるのは、バランスを欠いている」と話し、「選挙への影響はあるだろう。ポスターを2人で撮ったが、そのままいくしかない」と当惑した様子で続けた。
 内山晃民主党衆院議員(比例南関東)は大久保容疑者について「まじめな人。犯罪を犯すわけがない」と語り、「(捜査は)政権を取ろうとしている勢いに水を差す行為で悪意を感じる。衆院選は小沢代表でやる。代表選の前倒しを主張するような議員は、党を出て行けばいい」。同党の筒井信隆衆院議員(新潟6区)も「国民が冷静になれば、選挙で自民党に負けることはない」と強気に語った。
 自民党本部も緊迫した雰囲気に包まれた。夕方、厳しい表情で1階ロビーに現れた武部勤・元幹事長は「政治家の良心が問われる問題。国民に対する背信だ」と指弾。萩生田光一衆院議員(東京24区)は「民主党の危うさは知っていたので驚くようなことではない。党内には、敵失で喜ぶような浮かれた雰囲気はほとんどない」と淡々とした表情で話した。》

民主党・鳩山氏「国策捜査のような雰囲気」
http://www.ntv.co.jp/news/130308.html
《「西松建設」の裏金事件に絡み、政治資金規正法違反の疑いで民主党・小沢代表の第1秘書で政治資金管理団体の会計責任者・大久保隆規容疑者が逮捕されたことを受け、民主党に衝撃が走っている。鳩山幹事長は3日夜、小沢代表の進退について「今すぐどうだこうだということはない。国策捜査のような雰囲気がする」と述べた。
 鳩山幹事長は「(小沢)代表がやはり、事務所というべきかもしれないが、しっかりと説明してくださると思います。やはり、国策捜査のような雰囲気がしますね。(Q小沢代表の進退については?)この問題で、今すぐにという判断にはならない」と述べ、検察の捜査を非難するなど、強気の姿勢を崩していない。
 民主党内には「もう小沢代表はもたない」という声も出ているが、ある民主党幹部は「引きずり降ろす形は取るべきではない。本人の判断に任せるべきだ」と話している。
 小沢代表は3日の幹部会で「全く心当たりはない。きちんと処理している」と述べ、疑惑に関してはあきれている様子だったというが、現在、小沢代表の行方はわかっていない。
 一方、自民党幹部は次のようにコメントしている。
 細田幹事長「コメントは控えたい。司直の手で明らかになっていくと思いますのでね」
 伊吹元幹事長「そんなことを理由に、敵失に乗じて解散するような麻生さんじゃない。自民党は絶対にそんなことはしちゃいけない」
 また、麻生首相の側近は「これで補正予算に絡めた5月解散の絵は描きやすくなった」と述べ、解散・総選挙が早まる可能性に言及している。 》

▼小沢氏秘書逮捕:乏しい違法認識 政治家側「適正記載」
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20090304k0000m040101000c.html
政権交代をめざす野党第一党のトップの資金管理団体に3日、捜査のメスが入った。準大手ゼネコン・西松建設のOBが設立した政治団体は03年から06年の間、小沢一郎民主党代表をはじめ与野党有力議員に多額の寄付を行っていたとされる。会計責任者が東京地検特捜部に逮捕される事態に、小沢代表は「何の問題もない。適切に処理している」と強く否定。献金する側、受ける側ともに違法性の認識が乏しいなか、特捜部の捜索は夜まで続けられた。
 「ちょっと協力してよ」。西松建設の中堅幹部は数年前、直属の上司から政治団体新政治問題研究会」への入会を勧められた。妻と2人で入会し計8万円の会費を支払った。政治団体の名が入った会費の領収書はこの上司から直接渡されたという。中堅幹部は「団体代表から勧誘されたわけではないし、会ったこともない。上司としかやり取りしなかった」と話、同研究会が実質的に西松建設の団体だったと明かす。
 関係者によると、同研究会は設立された95年ごろから、会費を社員から集めて政治献金に用いる一方、賞与に上乗せして社員側に補てんする偽装献金システムを長く続けていた。前社長の国沢幹雄被告(70)=外為法違反で起訴=が事務本部長だった当時に考案したとされ、社内で問題視されたことはなかったという。このシステムは政治家個人への企業献金が全面禁止された00年以降も続いた。会員だった元幹部は「資金は当然、西松建設から出ていると思っていた。どこがいけないのか分からなかった。規正法のどの部分が違法かなんて知らない」と話す。
 政治家側も違法性の認識は薄い。小沢代表をはじめ、献金を受けた与野党議員の事務所は1月、毎日新聞の取材にいずれも「規正法に基づき、適正に収支報告書に記載している」などと回答。研究会から04〜05年に寄付を受けた自民党元議員は07年8月、研究会の窓口が西松建設副社長だったことを明かし「新政治問題研究会なんて知らなかった」と話した。この元議員の会計責任者も当時、「どの会社も持っている政治連盟の一つだと思っていた。何がいけないのか」と応えていた。》

西松建設事件を巡る経過表◇
<08年>
6月4日 東京地検特捜部が西松建設本社などを外為法違反容疑で家宅捜索
11月19日 高原和彦元副事業部長を3500万円を着服した業務上横領容疑で逮捕
  21日 特捜部が国沢幹雄社長宅を家宅捜索
<09年>
1月14日 藤巻恵次元副社長らを外為法違反容疑で逮捕
  20日 国沢社長が辞任。直後に外為法違反容疑で逮捕
2月3日 特捜部が藤巻元副社長らを起訴
  10日 特捜部が国沢前社長を起訴。法人としての同社も略式起訴
  24日 特捜部の事情聴取を受けた長野県知事元秘書の同県参事が自殺
3月3日 小沢一郎民主党代表の資金管理団体の会計責任者で公設秘書、大久保隆規容疑者らを政治資金規正法違反容疑で逮捕
*肩書は当時

▼小沢代表秘書逮捕…解散・支持率・与党に影響、どう出る?
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090303-OYT1T00884.htm
《準大手ゼネコン「西松建設」からの企業献金に絡み、民主党の小沢代表の公設秘書が政治資金規正法違反容疑で逮捕されたことに対し、与党は当面、事態の推移を注視しつつ、小沢氏に説明責任を求めていく構えだ。
 麻生内閣への逆風が和らぐことへの期待感が出た一方、事件の広がりや政治不信の拡大を懸念する声も上がった。今回の逮捕は、今後の国会審議や衆院解散・総選挙の時期にも影響を与えそうだ。
 自民党細田幹事長は3日、党本部で記者団に対し、「事実がどういうことか、司直の手で今後明らかになると思うが、ある程度の心証はあるものと思う」と述べた。町村信孝官房長官は都内で記者団に「国民の不信を高めないよう、小沢氏の責任は誠に重大だ」と強調し、民主党内に「政府の陰謀」との声があることに対して「とんでもない話だ」と批判した。
 公明党の北側幹事長は国会内で「公設秘書が逮捕された訳だから非常に重要な事態だ」と指摘した上で、「小沢代表がどう説明責任を果たすのか、民主党内からどのような意見が出てくるのか注目している」と語った。
 麻生内閣定額給付金を巡る迷走などで支持率低迷にあえぐ一方、民主党の支持率が上昇し、自民党を上回る調査も出てきている。自民党内には「久々の好材料だ。もっとマスコミに『小沢』の文字が目立ってくれればいい」(幹部)、「小沢氏は代表を辞めざるを得ないし、党内も相当ゴタゴタするだろう」(参院幹部)との期待感が出ている。
 だが、今回の事件が民主党に打撃を与えたとしても、内閣支持率の上昇などにつながるかどうかは不透明だ。西松建設企業献金の隠れみのに使っていた政治団体から献金を受け取っていた自民党国会議員が複数いることも分かっており、「返り血を浴びるのではないか」(党関係者)との懸念も出ている。
 今後の政治日程への影響について、国会審議の面では「民主党の対決姿勢が弱まり、2009年度予算案・関連法案の審議が順調に進む」との見方が出ている。
 衆院選の時期に関しては、早期解散を求めていた民主党のつまずきで遠のいたとの観測がある一方、首相が同党の混乱を突いて早期解散に打って出る可能性も取りざたされている。
 首相は3日夜、首相官邸で記者団に対し「我々は今、経済対策をやっている。これがすべてだと言っている。解散の時期は関係ない」と述べた。》

▼小沢氏秘書逮捕「解散時期、関係ありません」3日の首相
http://www.asahi.com/politics/update/0303/TKY200903030259.html
《――民主党の小沢代表の公設秘書が、政治資金規正法違反容疑で逮捕されました。次期政権を目指す党の代表に、こうした政治と金の問題が浮上していることについてどう思いますか。
 「検察において適切に処理をされているんだと思いますんで、個別案件についてコメントすることはありません」
 ――一般論として、次期政権を目指す党の代表に、こうした疑惑が浮上することはどう思いますか。
 「今、コメント申し上げた通りで、個別の案件について、一般論であろうとも、個別のコメントですから、答弁、コメントを述べることはありません」
 ――小沢代表は今のところ、まだ何も説明されていないが、説明責任はあると思いますか。
 「それも今申し上げた通りです。個別の案件を、対して、お答えすることはない、と。あの、個別の案件はいつも答えないじゃないですか。個別の案件に答えることはありません」
 ――総理、今回事件となった小沢代表の資金管理団体と同様に、西松建設政治団体を隠れみのに、パーティー券の購入などの資金提供を行ったとされる政治家の中に、麻生内閣の閣僚や、自民党執行部のメンバーの名前も挙がっていますが、それについてはどう思われますか。
 「その内容を詳しく知りませんので、個別の案件にはお答えできない。今お答えした答弁と同じです」
 ――一方で、民主党の山岡国対委員長は「政府による陰謀だ」と述べているが、それについてはどう思われますか。
 「山岡先生が言われたんですか?」
 ――はい。
 「それも個別の案件に対しての個別のコメントだと思いますんで、こ、こちらから、個別の答弁を、コメントすることはありません」(すぐに立ち去りかける)
 ――すいません総理! 解散の時期に影響を与えますか。
 「(語気を強めて)我々は今、経済対策、景気対策をやってるんです。これがすべてだと申し上げているんです。解散の時期なんか関係ありません」 》

献金の違法性否定、「全く問題ない」=小沢民主代表−幹部は進退問題発展を否定
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol&rel=j7&k=2009030300706
民主党小沢一郎代表は3日午後、党本部での幹部会で、東京地検特捜部が政治資金規正法違反の疑いで自身の政治団体の捜査に着手したことについて「全く問題ない。心配いらない。適切に処理している」と違法性を否定した。これに関連し、鳩山由紀夫幹事長は記者団に対し、小沢氏の進退に関し「この問題で今すぐとはならない」と述べた。
 幹部会終了後、小沢氏は無言で党本部を出た。鳩山氏は「いずれ代表自ら説明すると考えている」と強調。一方で「国策捜査のような雰囲気がする」と捜査を批判した。
 山岡賢次国対委員長も記者団に「こういうことをやるようでは、末期症状だ。政治の権力を利用した許されざる行為だ」と政府・与党を強く非難した。 
 幹部会では、党として、献金の正当性を主張していくことを確認した。
 小沢氏は1月31日に盛岡市で行った記者会見で、西松建設OBが代表を務めた政治団体からの献金は認めつつ、違法性を否定。ただ、「(献金の)原資が違法だとなれば、どうするか対応を考えたい」として、返却を検討する考えを示していた。》

▼【小沢氏秘書逮捕】金丸氏から託された深い縁 小沢氏と西松建設
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090303/crm0903032006036-n1.htm
民主党代表の小沢一郎氏と、準大手ゼネコン「西松建設」(東京)の癒着が3日、浮き彫りになった。西松と政界との関係をたどると、小沢一郎氏が“後継者”とされた自民党元副総裁の故金丸信氏との付き合いが原点とされる。政界再編の度にキーマンとされてきた“豪腕・小沢” 側がなぜ西松側から長年にわたって巨額の献金を受けてきたのか。東京地検特捜部は今後、実態解明を進めていくもようだ。
 西松建設の2つの政治団体は、平成16〜18年の3年間で、与野党の国会議員19人の政治団体などに対して献金を行っている。
 小沢氏以外の議員に対する主な献金は、自民党尾身幸次財務相資金管理団体「幸政会」に対し400万円、自民党森喜朗元首相の同「春風会」に対し300万円、民主党山岡賢次国対委員長の同「賢友会」などだった。
 こうした中で、小沢氏は資金管理団体陸山会」が1400万円、代表を務める政党支部民主党岩手県第4区総支部」が1000万円と突出していた。
 ある検察幹部は「ほかの議員は、パーティー券の購入が主だったり、献金時期が盆暮れに集中するなど儀礼的な傾向が強い。小沢氏の長年にわたる献金は、金額や献金時期においても際立っている」と小沢氏側の立件の意義を話す。
 西松建設と小沢氏の親密な関係が始まった背景には、小沢氏の“後見人”とされた自民党元副総裁の故金丸信氏の存在があった。「竹下派七奉行」の中でも小沢氏を特に重用した金丸氏が47歳の若さで小沢氏を自民党幹事長に推したエピソードはよく知られる。
 金丸氏の次男が、昭和40年代後半から西松の社長だった杉本三吾氏の娘と結婚しており、当時の状況を知る同社関係者は、「金丸氏から西松を託されたのが小沢氏だった」と話す。
 金丸氏一辺倒だった西松の“政界人脈”は、同氏の平成4年の政界引退とともに、小沢氏支援へと傾倒していった。西松元社員は「東北では小沢さんが建設に強く、何でも指導力を発揮するので、小沢さんの力を借りたいという動きはあった」と語る。また別の社員は「スーパーゼネコンが仕切っていた談合が6年前ごろからなくなり、業界内の付き合いで与えられる仕事がなくなった。その結果、小沢さんに頼る傾向が強くなった」と明かす。
 西松側は、違法献金が問題にならないよう、献金の原資を社員にいったん会費の形で負担させた後、会社側が全額負担するなど巧妙な手口を使っていた。
 社内では、献金システムを発案したとされる前社長の国沢幹雄容疑者ら一部の幹部以外、使途先などは一切明らかにされず、トップシークレットだったという。会費を払ったことがある西松社員は「上司に頼まれて、断れなかった。何のために使うのか、説明されなかった」。別の社員は「将来の出世に影響すると思い、妻と2人分を支払った。支給総額が10万円ほど多かったが、総額しか書かれておらず、本当に上乗せされていたのか分からない」としている。
 一方、こうした「賞与上乗せ」のほか、社員の名前を使って献金する「名義貸し」のパターンがあったことも新たに分かった。名義貸しに加担した社員は「上司に『名前を借りるよ』といわれ、後日、政治家の事務所から領収書が送られてきた」という。
 複数の同社関係者は「政治献金をコントロールしていたのは国沢容疑者だった」と証言している。》

▼「小沢氏は説明を」 野党3党、秘書逮捕で
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2009030301000820.html
《共産、社民、国民新の野党3党は3日、準大手ゼネコン西松建設のOBが代表をしていた政治団体の違法献金問題で、民主党小沢一郎代表の公設第1秘書が逮捕されたことについて「小沢氏に説明責任がある」(共産党穀田恵二国対委員長)などとコメントした。
 穀田氏は「小沢氏のほかにも自民、民主両党の議員が(西松建設から)多額の献金を受けている。政治を悪くする企業献金は禁止するべきだ」と述べ、国会審議で両党を追及する考えを示した。
 社民党重野安正幹事長も「小沢氏は(国民の)疑問を解くべきだ」と強調。小沢氏の責任論については「本人が明確に説明してからの話だ」と述べるにとどめた。
 国民新党亀井久興幹事長は「日本のトップリーダーを目指す小沢氏の政治団体強制捜査が入ったのは、政治的にも影響が大きい」と指摘した。》

▼民主・小沢代表の公設第1秘書ら逮捕 鳩山幹事長国策捜査のような雰囲気がする」
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00150497.html
《「西松建設」からの裏金献金疑惑で、東京地検特捜部は、民主党小沢一郎代表の資金管理団体である「陸山会」の会計責任者で、公設第1秘書の大久保 隆規容疑者(47)らあわせて3人を逮捕したと発表した。
民主党鳩山由紀夫幹事長は3日午後6時すぎ、「直前に小沢代表と会いました折にはですね、こういった、いわゆる資金の出し入れは、基本的にすべてオープンでやっていますから、きちんと処理をしてると。したがって、まったく問題ないと。若干、政治的なにおいがするなと。国策捜査のような雰囲気はしますよね」、「選挙の影響を考えて、このようなことを行ったわけでしょうから、当然、選挙への影響というのは出る話ですよね。いずれ小沢代表自らが説明をされるものだというふうに考えております」と述べた。
国民新党亀井久興幹事長は「代表の事務所に強制捜査が入ったということは、やはり非常に、政治的にも大きなことだというふうに受け止めています」と語った。
自民党の武部 勤元幹事長は「政治家の良心が問われていますね。政治団体が国民の信頼を失っているということは、日本にとって非常に深刻な問題だと思いますね」と話した。
自民党の小池 百合子元防衛相は「(小沢代表の秘書逮捕について)今初めて聞きました」と述べた。
自民党伊吹文明元幹事長は「このことで自民党が相対的に有利になったというようなことは考えてはいけない。敵失に乗じて解散するような麻生さんじゃないと思うし、自民党はそんなことは絶対しちゃいけない」と語った。
大久保容疑者と同じ地元の自民党鈴木俊一議員は「逮捕された大久保君は、わたしよく知ってますけどね。そういう意味では、知っている人が逮捕されたということで、ちょっと驚いている」と話した。》

▼巨額の裏金の行方、西松建設事件とは
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4075341.html
《今回の捜査の発端となったのは、中堅ゼネコン「西松建設」をめぐる事件でした。
 去年11月、東京、港区の中堅ゼネコン「西松建設」に東京地検特捜部の家宅捜索が入りました。海外で捻出した裏金7000万円を違法に国内に持ち込んだ、外為法違反の疑いです。
 特捜部は、前社長の国沢幹雄被告、元副社長の藤巻恵次被告らを逮捕し、起訴しました。西松建設が捻出した裏金は10億円にのぼるとみられ、特捜部はその行方を捜査していました。
 関係者によりますと、裏金の使い途は大きく3つ。福島県内の建設会社を通じた原発関連工事の地元対策費。海外での工事受注のための対策費。そして・・・。
 「政治団体を通じて永田町へ」
 裏金のもう一つの使い道。それは、複数の政治家側への献金やパーティー券の購入でした。政治資金規正法では、「企業の政治家への献金」は原則禁止されています。しかし西松建設は、OBが代表を務めていた2つの政治団体を隠れみのに、脱法的に政治家への企業献金を続けていたとされます。
 西松建設をめぐる巨額の裏金はどこへ流れたのか。特捜部は実態解明を進める方針です。》

▼「西松建設」裏献金疑惑 民主・小沢代表、党本部を出たあと行方がわからない状況
http://fnn.fujitv.co.jp/news/headlines/articles/CONN00150493.html
《「西松建設」からの裏金献金疑惑で、公設第1秘書が逮捕された民主党小沢一郎代表は、3日午後4時すぎに民主党本部を出たあと、行方がわからない状況となっている。
小沢代表は党本部を出る際、記者団の質問には何も答えず、警護官に守られるようにして出て行ったという。》

▼【小沢氏秘書逮捕】繰り返される違法献金 地検は「形式犯」を重要視
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090303/crm0903031856032-n1.htm
東京地検特捜部が「形式犯」である政治資金規正法違反容疑での立件に踏み切ったのは、「政治とカネ」の問題の透明性確保のために情報開示を義務づけた同法の意義を無視し、長期間にわたって、西松建設から小沢一郎氏側に巨額のトンネル献金が行われていた事実の悪質性を重くみたからとみられる。
 政治資金の透明化を図る目的で昭和23年に制定された規正法は、かつて形式的に法規に違反しているだけの「形式犯」として軽視されてきた。特捜部による政界捜査では、贈収賄重視の傾向が依然として根強い。
 しかし、国民が選挙などで政治家を評価する判断材料のひとつが、政治資金収支報告書だ。
 ある検察幹部は「規制法違反は国民を欺き、民主主義の健全な発展を阻害する重大犯罪」と指摘する。
 また別の幹部は「手口の巧妙化などにより、贈収賄事件の摘発が困難になっている今、政界捜査の武器となるのが政治資金規正法」との見方を示す。》

東京地検特捜部、実態解明進める方針
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4075339.html
東京地検特捜部の家宅捜索は午後5時10分頃、東京・赤坂にある民主党の小沢代表の事務所と、資金管理団体陸山会」が入っている建物に入りました。
 こちらの捜索には、特捜部の係官7人ほどが入りました。そして15分ほど遅れて、さらに5人の係官が入っていきました。
 小沢代表の事務所の家宅捜索を受けて、建物の前にはたくさんの報道陣が集まっています。周辺はビルが建ち並ぶオフィス街ですが、この建物のすぐ裏側は赤坂議員宿舎もあり、辺りは騒然としています。
 外から捜索の様子を窺い知ることはできませんが、特捜部は、小沢代表の資金管理団体側が実際は西松建設からの資金と知りつつ、献金を受け取っていた疑いがあるとみて実態解明を進める方針です。》

▼【小沢氏秘書逮捕】永田町騒然「選挙どうなる」
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090303/crm0903031810029-n1.htm
《「一体何があったのか」「選挙はどうなる」。
 民主党小沢一郎代表の公設秘書らが逮捕された3日午後、東京・永田町は騒然とした雰囲気に包まれた。同党議員の間からは戸惑いの声とともに、次期衆院選への影響を心配する声も漏れた。
 小沢氏を交えた幹部会が開かれた永田町の民主党本部。会合を終え小沢代表が玄関前に姿を見せたのは、秘書の逮捕が報じられる前の午後4時すぎ。
 マスク姿でうつむいたまま無言で車に乗り込んだ。鳩山由紀夫幹事長、山岡賢次国対委員長ら党幹部も記者に囲まれ、もみくちゃに。
 同党の川内博史衆院議員は「小沢さんほど法令に従って処理する原理原則を重んじる人はいないはずだ」と信じられない様子。
 別の中堅議員は「捜査当局は正義を貫いてほしいが、これで与党が一気に反転攻勢に出てくるだろう」と政局の行方に気をもんでいた。》

▼民主・小沢代表の個人事務所に強制捜査 与党からは説明責任を果たすよう求める声
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00150490.html
《中堅ゼネコン「西松建設」がつくっていたとされる多額の裏金が、民主党小沢一郎代表側の政治団体に渡っていたことがわかり、東京地検特捜部は、政治資金規正法違反の疑いがあるとみて、小沢代表側の政治団体強制捜査する方針を固めたもよう。
すでに、小沢代表の個人事務所に対しては強制捜査が入っている。
こうした事態を受け、与野党からさまざまな反応が聞かれた。
自民党加藤紘一議員は「やっぱり(影響は)大きいと思いますよ。いずれにしても、これでまた政治に対する信頼が、ぐらつきますね」と述べた。
自民党平沢勝栄議員は「わたしは、(小沢氏は)説明された方がいいと思いますけどね。与党が例えば『敵失』を喜ぶとかいうことは、万が一にもあってはならないと思いますよ」と話した。
自民党の柴山議員は「政権を担おうとする政党の代表であるわけですから、しっかりと国民に対して納得のできるような形で、説明責任を果たしてもらうしかないと思っています。解散の時期が左右されるということは、十分あり得ると思います」と話した。
自民党の水野議員は「今、民主党代表だというだけじゃなくて、場合によって、総選挙後に内閣総理大臣になるかもしれないという政治状況の中で、当然、その人が疑惑に対して説明責任を果たさなきゃいけないというのは当然だと思います」と話した。
一方、民主党鳩山幹事長は「『まったく心配いりません』という話でありました。すべて、自分のお金の出し入れね、すべて明らかにしている方ですから。陰謀があるなという感じはするんです」と述べた。
民主党の山岡国対委員長は「(小沢氏は)『何でこういうことを言われるのか、まったくわからない。法令にしたがって適切に処理をしている』と(言っていた)」と話した。
民主党の輿石議員は「別に問題ないでしょう」と話した。
さらに民主党幹部は、「選挙には影響が出る。特捜部はやりすぎとの批判を受けるんじゃないか」と述べている。
また別の民主党議員からは、「官邸がやったに違いない。あとで国策捜査とわかったら、大変なことになるぞ」と強気の発言も飛び出している。
参議院の幹部は「家宅捜索が行われたら、ただでは済まない。そのタイミングで解散を打たれたら万事休すだ」と述べるなど、民主党内には動揺が広がっている。
一方、自民党内からは「小沢氏は代表を辞任するしかないんじゃないか。小沢氏が代表を辞任して、代表選挙になったところで解散するのも手だ」といった生臭い話も出ている。》

東京地検「心証ある」=自民の細田幹事長−小沢事務所への強制捜査
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2009030300795
自民党細田博之幹事長は3日午後、民主党小沢一郎代表関連の政治団体西松建設側から違法献金を受けていたとされる問題について、党本部で記者団に「事実は司直の手で今後明らかになる。小沢事務所に強制捜査が入ったということは、(東京地検に)ある程度の心証があると思うが、コメントは控えたい」と述べた。
 別の自民党幹部は「小沢氏には説明責任が出てくる」と指摘。衆院解散・総選挙への影響については「時期が早まるとかそんなことは考えていない」と語った。》

小沢一郎代表の第一秘書逮捕…違法献金容疑
http://www.sanspo.com/shakai/news/090303/sha0903031804024-n1.htm
《準大手ゼネコン西松建設のOBが代表をしていた政治団体の違法献金問題で、東京地検特捜部は3日、同社の資金と知りながら多額の企業献金を違法に受け取っていた疑いが強まったとして、政治資金規正法違反容疑で、小沢一郎民主党代表の公設第一秘書で資金管理団体陸山会(りくざんかい)」の会計責任者を務める大久保隆規容疑者を逮捕した。「陸山会」の家宅捜索も始めた。同容疑で西松建設幹部1人を逮捕、前社長の国沢幹雄容疑者も再逮捕する。
 政治団体を隠れみのにした政界工作の全容解明を進める。
 西松側の政治団体は「新政治問題研究会」(新政研)と「未来産業研究会」(未来研)で、ともに2006年に解散。
 04−06年分の政治資金収支報告書によると、小沢代表の資金管理団体陸山会」は、新政研から1100万円、未来研から300万円の計1400万円の献金を受領。小沢氏が代表を務める政党支部民主党岩手県第4区総支部」は新政研から700万円、未来研から300万円の計1000万円の献金を受け取っている。
 政治資金規正法は、政党か政党の政治資金団体以外への企業献金を禁止している。
 小沢代表はこれまで、自身の資金管理団体などへの献金について「(禁止されている企業献金ではなく)政治団体からと思って受け取ったのだと思うので何の違法性もない」と説明していた。》

西松建設献金で小沢氏政治団体を捜索
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090303/crm0903031737026-n1.htm
《準大手ゼネコン「西松建設」(東京)が、政治団体をトンネルにして政界へ事実上の企業献金を続けていたとされる問題で、東京地検特捜部は3日、政治資金規正法違反容疑で、小沢一郎民主党代表の政治団体陸山会(りくざんかい)」の家宅捜索を始めた。》

▼「きちんと処理した」と小沢代表 民主党幹部会で強調
http://www.chugoku-np.co.jp/NewsPack/CN2009030301000602_Politics.html
民主党小沢一郎代表は3日、準大手ゼネコン西松建設からの違法献金の疑いで東京地検特捜部が同氏の政治団体強制捜査する方針を固めたことに関連し、党本部での幹部会で「何か騒いでいるようだが、すべてきちんと処理している。まったく心配はない」と述べ、法令上の問題はないとの認識を示した。
 幹部会は小沢氏の説明を了承した。
 鳩山由紀夫幹事長は幹部会の終了後、記者団に「小沢氏は、すべてのお金の出し入れを明らかにしている。問題はない。陰謀だ」と強調。小沢氏の説明責任については「必要なら、小沢氏が自分で話をする」と述べた。》

▼「西松建設」裏金問題 民主・小沢一郎代表の個人事務所に東京地検特捜部が強制捜査
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00150488.html
《中堅ゼネコン「西松建設」がつくっていたとされる多額の裏金が、民主党小沢一郎代表側の政治団体に渡っていたことがわかり、東京地検特捜部は、政治資金規正法違反の疑いがあるとみて、小沢代表側の政治団体強制捜査する方針を固めたもよう。
すでに、小沢代表の個人事務所に対しては強制捜査が入っている。
東京・港区の中堅ゼネコン「西松建設」のOBが代表を務めていた2つの政治団体新政治問題研究会」と「未来産業研究会」は、解散する2006年までに、与野党の国会議員側などに献金やパーティー券の購入などで、総額4億8,000万円の政治献金をしていたことがわかっている。
このうち、民主党小沢一郎代表の資金管理団体陸山会」は、2つの政治団体から、あわせて1,400万円の政治献金を受けていた。
政治資金規正法は、他人名義での献金や政党側以外への企業献金を禁止していて、西松建設の資金と承知して受け取っていた疑いがあるとみて、小沢代表側の政治団体強制捜査する方針を固めたもよう。》

▼小沢氏側団体を捜査 規正法違反の疑い 東京地検特捜部
http://www.asahi.com/national/update/0303/TKY200903030171.html
《国内外で多額の裏金を作っていたとされる準大手ゼネコン「西松建設」(東京)側の政治献金に絡み、東京地検特捜部は3日午後、政治資金規正法違反の疑いで、東京都港区にある小沢一郎民主党代表の資金管理団体陸山会」など関係先の捜索に乗り出した。
 小沢代表側の複数の政治団体は、西松建設のOBが代表を務めていた二つの政治団体から多額の献金を受け取っている。小沢代表側の政治団体関係者が、西松建設の資金と承知して受け取っていた疑いなどがあるという。
 政治資金規正法は、他人名義での献金や政党側以外への企業献金を禁止している。政治家側の政治団体関係者が、OBの団体を経由した西松建設の資金と認識していれば、政治資金収支報告書の虚偽記載などで同法違反となる可能性がある。
 西松建設のOBが代表を務めていた政治団体は、「新政治問題研究会」(95年設立、06年解散)と、「未来産業研究会」(98年設立、06年解散)。特捜部はこれまで、二つの政治団体の関係先を捜索し、団体関係者などから事情聴取していた。
 西松建設元幹部などによると、西松建設は社名を出さずに国会議員の政治団体献金する仕組みを作り、OBが代表の政治団体を通じて国会議員側に資金提供をしていたという。
 両団体の04〜06年の政治資金収支報告書によると、小沢代表の資金管理団体陸山会」は、新政治問題研究会から1100万円、未来産業研究会から300万円の計1400万円の献金を受けた。
 さらに、小沢代表が代表を務める政党支部民主党岩手県第4区総支部」は、新政治問題研究会から700万円、未来産業研究会から300万円の計1千万円の献金を受けている。》