2008年トヨタ世界一に――2009年01月21日

トヨタ08年販売「苦境下で世界一」 77年ぶりGMと交代
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/090120/biz0901202225020-n1.htm
トヨタ自動車は20日、2008年のグループ世界販売台数(子会社のダイハツ工業日野自動車を含む)が前年比4%減の約897万2000台になったと発表した。米最大手のゼネラル・モーターズ(GM)には、08年1〜9月期に30万台以上の差をつけている。GMはその後も販売不振が続いており、トヨタの年間販売世界一は確実となった。世界販売首位のGMは、21日に08年の販売台数を発表する予定。GMは1931年以来守り続けてきた販売トップの座をトヨタに譲り、77年ぶりの首位交代となる見込みだ。悲願の世界一を達成するトヨタだが、「100年に1度の危機的状況」(渡辺捷昭社長)という厳しい経営環境下にあり、歴史的な交代を手放しで喜んでばかりもいられない。》

トヨタ豊田章男社長を決定 創業家出身14年ぶり
http://www.chunichi.co.jp/article/car/news/CK2009012002000249.html
トヨタ自動車は20日午後、豊田章男副社長(52)が社長に昇格するトップ人事が内定したことを正式に発表する。創業家出身の社長は1995年に退任した豊田達郎相談役(79)以来、14年ぶり。トヨタは章男次期社長の下で、世界同時不況による深刻な販売不振の打開と生産・販売体制の立て直しを急ぐ。》

トヨタ創業家社長で拡大路線転換へ
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-35975420090120
《「顧客第一、現地現物といった創業の原点に回帰する」──。社長昇格が内定した20日、豊田章男副社長は記者会見でこう強調した。トヨタの原点とは、競争力の源泉でもある「カイゼン」。創業以来、現場の従業員が自ら問題点を見つけ出し、小さな改善を積み重ねることで利益を高めていく手法をトヨタは「お家芸」にしてきた。しかし、1995年に奥田碩氏(現相談役)が社長に就任して以降、トヨタは世界展開を一気に加速し、販売台数で世界一のゼネラル・モーターズ(GM)(GM.N: 株価, 企業情報, レポート) と肩を並べるまでに規模を拡大。栄光をつかみかけた瞬間に崩落が待ち構えていた。複数のトヨタ関係者によると、世界的に事業を展開した結果、人材不足が目立ち、コツコツと改善を重ねる余裕が現場からなくなり始めた。2010年の稼動予定が無期延期となった米ミシシッピ工場を含め、世界各地に次々と生産拠点を開設するなど、かつては「石橋をたたいても渡らない」と揶揄(やゆ)されるほど慎重だった経営姿勢も様変わりし、OBの中からは拡大一辺倒の雰囲気を危ぐする声が聞かれるようになった。》

▼伊フィアット、米クライスラーに35%出資 提携で合意発表
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20090120AT1D200DA20012009.html
《イタリアの自動車大手フィアットと米クライスラー20日、資本・業務提携で合意したと発表した。フィアットクライスラーに35%出資。米政府の支援下で再建中のクライスラーは環境技術の供与や販売支援を受けて事業を立て直す。世界的な販売不振が引き金となった両社の提携で、日本メーカーを含めた国際的な業界再編が加速しそうだ。》

▼仏政府、自動車産業に支援策 6000億―7200億円
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20090120AT2M2003120012009.html
《フランス政府は20日、販売不振に直面する国内自動車産業の救済策を導入することを明らかにした。総額50億―60億ユーロ(約6000億―7200億円)で、自動車関連メーカーに対する低利融資や環境対応車への税制優遇などになる見込み。仏自動車メーカーは販売不振で人員削減や工場を閉鎖する動きをみせており、政府は今回の支援を雇用対策の一環と位置づけている。》

▼スリム氏、NYタイムズに2億5000万ドルの追加出資で合意
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/media/djCPD5206.html
《ニューヨーク(ウォール・ストリート・ジャーナル)米新聞大手ニューヨーク・タイムズNYSE:NYT)は、利率が約14%の社債を発行するのと引き換えに、大株主であるメキシコの富豪カルロス・スリム氏から2億5000万ドルの追加出資を受けることで合意した。財務の立て直しに向けた最新の動きとなる。19日夜に発表された合意によると、普通株を取得できるワラント付きのシニア無担保社債と引き換えに、スリム氏が支配する複数の金融機関がニューヨーク・タイムズに資金を提供する。この社債の償還期限は2015年。表面利率は14.053%。》

出先機関の統廃合案に反対 自民党の国土交通部会
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20090120AT3S2002D20012009.html
自民党の国土交通部会は20日、政府の地方分権改革推進委員会の第2次勧告に盛り込まれた出先機関の統廃合案に反対することを決議した。国土交通省の地方整備局や地方運輸局の統廃合は「党と政府で十分議論すべきだ」とけん制。勧告に盛り込まれた公共事業の企画部門と実施機能の分離は「重大な悪影響を与える」と強調した。》

▼異色の事務系出身、裏工作に直接関与 逮捕の西松建設前社長
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090120/crm0901202350030-n1.htm
《裏金の不正持ち込みに関与したとして逮捕された準大手ゼネコン「西松建設」前社長の国沢幹雄容疑者(70)は、同社初の事務系出身社長で、会社の“表”の顔でありながら、1部上場企業としては異色の“裏”の工作にも直接関与する経営トップだった。……西松では、ゼネコン業界でも「豪腕」として知られる経営者が続いた。58年から12年にわたり社長を務めた柴田平氏(故人)は日本土木工業協会会長を務めるなど業界の実力者として知られ、ゼネコン汚職事件(平成5〜6年)を契機に退任。後任の金山良治氏も15年まで社長を務め、長期にわたり君臨していた。国沢容疑者は、2人の“ドン”の人脈や経営ノウハウなどを引き継ぐ一方、社交性を売りにのし上がっていった。》

▼発砲:道仁会系幹部撃たれる 抗争再燃か 福岡・柳川
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20090121k0000m040168000c.html
《20日午後7時半ごろ、福岡県柳川市三橋町下百町のビルにあるすし店で、指定暴力団道仁会(同県久留米市)系暴力団の古賀圭輔幹部(49)が、店内に入ってきた男に撃たれた。左胸などを3、4発撃たれたが、命に別条はないという。県警柳川署は殺人未遂容疑で逃げた男の行方を追っている。県警は道仁会と、対立する指定暴力団九州誠道会(同県大牟田市)との抗争とみて警戒している。……道仁会と誠道会の抗争を巡っては、06年5月、道仁会会長人事などに関して、傘下最大の村上一家などが離脱(のちに九州誠道会を発足)したことを機に対立抗争に発展。同月の道仁会本部事務所銃撃に始まり、07年6月の佐賀、熊本での誠道会系組幹部殺害、同11月の佐賀県武雄市の入院患者誤射殺など計二十数件が発生した。……福岡県内では昨年、13件の発砲事件が発生。5年連続で全国最多となっている。》