H2Aロケット打ち上げ成功

▼衛星「いぶき」のせて打ち上げ
http://www.asahi.com/kids/news/TKY200901270117.html
《世界初の温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」をのせたH2Aロケット15号機は23日午後、宇宙航空研究開発機構JAXA種子島宇宙センターから打ち上げられました。打ち上げは天候の影響で数回、延期されていました。……15号機には、小型の衛星も7基、相乗りしています。東大阪市の中小企業と大学が開発した「まいど1号」、障害のある子がかいた絵をつけたたこを宇宙に広げる「かがやき」など。多くの関係者が打ち上げを見守りました。 》

H2A成功 宇宙開発へ新たな一歩だ(1月27日付・読売社説)
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20090126-OYT1T01090.htm
《日本の宇宙開発が新たな段階に入った。H2Aロケット15号機の23日の打ち上げ成功は一見地味ながら、それを印象づけた。まず打ち上げ費用が大幅に下がった。14号機は109億円もしたが、今回は85億円だ。H2Aを政府から移管され、製造から打ち上げまで担う三菱重工業が検査手順などを見直して、実現した。人工衛星の打ち上げ受注で、世界と太刀打ちできる価格だ。打ち上げ成功率も93%を超えた。他のロケットに、ひけを取らない。……もうひとつ、これまでと大きく違うのは、15号機に搭載され、軌道に投入された、温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」の開発に要した期間だ。日本の衛星は以前なら、計画から製造、打ち上げまでに、10年前後を費やした。衛星に多彩な機能を盛り込み過ぎて、構造が複雑になり、手間がかかっていた。予定より1年遅れたが、今回は5年で打ち上げにこぎ着けた。あれこれ機能を盛り込まず、名前通り、温室効果ガスの高精度測定だけに絞り込んだことが大きい。》

▼衛星分離の直前画像 「いぶき」が撮影
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20090125AT1G2401T24012009.html
宇宙航空研究開発機構は24日、23日に打ち上げた温暖化ガス観測衛星「いぶき」の搭載カメラが撮影した、小型衛星を分離する直前の画像を公開した。打ち上げ約16分後にH2Aロケットから切り離されたいぶきが、大阪の中小企業が開発した雷観測衛星「まいど1号」など7基の姿をとらえた。》

H2Aロケット:“分身の術”披露 いぶき、小型衛星を撮影
http://mainichi.jp/select/science/news/20090125ddm041040066000c.html
《画像は打ち上げから16分後の23日午後1時10分ごろ、高度約670キロで撮影された。ロケットは第1段の燃料タンクなどが切り離され、短い2段目だけになっている。この後、小型衛星は順次、分離された。》

▼「いぶき」撮影の画像公開 相乗りの7基が鮮明に
http://www.47news.jp/CN/200901/CN2009012401000755.html
《ロケットの衛星搭載部には、東大阪宇宙開発協同組合の「まいど1号」や東北大の「雷神」など、相乗りした小型衛星7基が地球を背景に鮮明に写っている。》

▼航空機からロケット打ち上げ、実用化研究に着手
http://www.yomiuri.co.jp/space/news/20090125-OYT1T00039.htm
《衛星を搭載したロケットを航空機に取り付け、上空で打ち上げる空中発射システムの実用化研究に政府が乗り出した。世界の衛星需要は、開発期間が短くてすむ小型衛星を、必要なときすぐに打ち上げる「即応型」へ移行しており、世界的な競争力を維持するためにも、それにふさわしい打ち上げ手段が必要になった。空中発射は、航空機にロケットを取り付けて離陸し、公海上でロケットを切り離し、さらに衛星を分離して軌道に乗せる技術。地上の大がかりな打ち上げ施設を必要とせず、しかも、地元漁業関係者らとの協議が必要な打ち上げ時期の制約が減ることなどから、低価格で機動的な打ち上げが可能になる。米企業が20年前から商用打ち上げを実施しているほか、各国が研究に取り組んでいる。》

H2Aロケット:衛星打ち上げ成功 KUKAIにかっさい−−香川大 /香川
http://mainichi.jp/area/kagawa/news/20090124ddlk37040454000c.html
《23日に鹿児島県・種子島宇宙センターから打ち上げられたH2Aロケット。香川大工学部の能見公博准教授(40)=航空宇宙工学=の研究室が開発した人工衛星「STARS」(愛称KUKAI)が搭載され、学生たちの期待も乗せて宇宙へ飛び立った。……KUKAIは親機と子機の衛星が釣り糸1本でつながれた親子衛星。親機から分離した子機の姿勢制御などを実験する。子機から親機を写真撮影し、工学部に設置している「地上局」にデータを送信する。この技術が確立すれば、将来的には宇宙のごみ拾いや機体外観のチェックなどに応用できるという。》

▼「まいど1号」打ち上げ成功…東大阪の中小企業の夢かなった
http://hochi.yomiuri.co.jp/osaka/gossip/topics/news/20090124-OHO1T00188.htm
《大阪の中小企業の夢がついに実現した。東大阪市の中小企業9社が開発した小型人工衛星まいど1号」を載せたH2Aロケット15号機が23日午後零時54分、鹿児島・宇宙航空研究開発機構種子島宇宙センターから打ち上げられた。……2002年12月のプロジェクト開始から実に6年あまり。幾多のう余曲折をへて、ようやく現実となった宇宙への旅立ちに、関係者は大きな喜びに包まれた。……今後は1か月の調整期間を経て、2月中に本格運用に入る予定。寿命の3年間で上空から雷の観測データを集め、将来的な雷予報の実現に役立てる。》

▼中小企業の力、商売に道筋を…まいど1号
http://osaka.yomiuri.co.jp/eco_news/20090124ke06.htm
《大阪などの中小企業が開発に携わった人工衛星まいど1号」が23日、打ち上げに成功した。不況で苦しむ中小企業の町・東大阪で「町を元気に」と発案され、8年。中小企業の技術力をアピールする夢は実現した。ただ、商売にどう生かすかというビジネスの軌道はまだ描けていない。……人工衛星の市場は小さく、1基数億円、部品はせいぜい数百万〜2千万円とされる。「宣伝になっても商売にならない」(東大阪の中小企業幹部)と離れる企業も多かった。》

▼都立高専の小型衛星 キセキ遊泳
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2009012402000081.html?ref=rank
三菱重工業宇宙航空研究開発機構が二十二日にH2Aロケット15号機で打ち上げた七基の小型衛星のうち、都立産業技術高等専門学校の「輝汐(きせき)」など六基の電波が同日夕までに地上局に届き、予定の軌道に入ったことが確認された。交信に成功したのは輝汐のほか東大阪宇宙開発協同組合の「まいど1号」、東京大の「ひとみ」、東北大の「スプライト観測衛星(雷神)」、香川大の「KUKAI」、宇宙機構の「小型実証衛星1型」。ソランの「かがやき」は確認を進めている。

▼H-?Aロケット15号機の打上げについて【宇宙開発委員会委員長談話】
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/uchuu/reports/1223049.htm
《我が国の基幹ロケットであるH-?Aロケットが打上げ実績を更に積み上げたことは、我が国が宇宙基本法に沿って宇宙開発利用を進める上で大変重要な意味をもつものであります。今後も、信頼性、経済性及び運用性の追求が不断に継続されることを期待します。》

▼H-?Aロケット15号機による小型副衛星の打上げについて (文部科学大臣談話)
http://www.mext.go.jp/b_menu/daijin/detail/1223051.htm
《民間企業や大学等が製作する小型衛星の打上げ機会を提供することを通じ、我が国の宇宙開発利用の裾野が広がり、地域産業の活性化や、教育・人材育成への貢献につながっていくことは大変意義深いものと考えており、今後、このような機会ができるだけ多く提供されるよう、関係機関とともに努力してまいります。 》

▼航空機からロケット打ち上げ、実用化研究に着手
http://www.yomiuri.co.jp/space/news/20090125-OYT1T00039.htm
《衛星を搭載したロケットを航空機に取り付け、上空で打ち上げる空中発射システムの実用化研究に政府が乗り出した。世界の衛星需要は、開発期間が短くてすむ小型衛星を、必要なときすぐに打ち上げる「即応型」へ移行しており、世界的な競争力を維持するためにも、それにふさわしい打ち上げ手段が必要になった。空中発射は、航空機にロケットを取り付けて離陸し、公海上でロケットを切り離し、さらに衛星を分離して軌道に乗せる技術。地上の大がかりな打ち上げ施設を必要とせず、しかも、地元漁業関係者らとの協議が必要な打ち上げ時期の制約が減ることなどから、低価格で機動的な打ち上げが可能になる。米企業が20年前から商用打ち上げを実施しているほか、各国が研究に取り組んでいる。》