オバマ就任演説――2009年02月26日

オバマ大統領、「国難の指導者」の姿を提示
http://sankei.jp.msn.com/world/america/090225/amr0902252345025-n1.htm
オバマ米大統領が24日、就任後初めて施政方針を示した議会での演説は、危機的な経済状況に陥っている米国の指導者として、克服と再起を国民に呼びかけるものとなった。厳しい現状認識に軸足を置いた先月20日の就任演説から一転し、「米国の再生」への希望を印象づけたオバマ氏のメッセージはまた、世界へ向けられたものでもある。なにより、演説が提示したものは、危機におけるひとつの指導者像である。
 演説でオバマ氏は「歴史の岐路に立つなか、全世界の人々がわれわれを注視している」と訴え、景気後退がなお深刻化する「国難」にあって、「問題の答えは手の届くところにある」と国民に楽観主義を示した。
 株価が低迷し、雇用情勢が一段と悪化する中で、オバマ氏が楽観主義を押し出したのは、国民を鼓舞し危機意識を和らげることに重きを置いたからにほかならない。国民の関心が高い経済や福祉、教育に演説の大半を割いたのも、同じ理由による。
 オバマ氏が当初めざした超党派路線が崩れ、指導者としての求心力を高める路線を打ち出したという側面もある。
 就任から約1カ月で、大統領は大型の景気対策法を成立させたものの、財政出動による赤字増大を嫌う野党の共和党は、オバマ民主党政権との超党派による協力を見限った。共和党支持層の離反で大統領への支持率は、米ギャラップ社の調査(23日)では、先月より5ポイント低い63%となった。
 大統領はなお共和党の引き戻しによる挙国一致に近い形での難局の克服を狙う。共和党ホープであるジンダル・ルイジアナ州知事は、政権側の路線を「大きな政府だ」と非難する一方、「共和党は大統領の最強のパートナーでもあるべきだ」として、是々非々で政権と経済再建に取り組む必要性を指摘した。オバマ氏が目指すのは、まさにこの「是々非々」による対話と協力だ。
 演説でオバマ氏は、金融危機を招きながら高額報酬を離さない銀行経営者らには敵対的な姿勢を隠さなかった。上位2%の最富裕層にも、税制優遇の取りやめを突きつけた。資産階層への厳しい視点は、国民からの求心力を高めることにもなろう。
 オバマ大統領が理想としてきた指導者像は、第16代大統領リンカーンであり、約80年前の「世界恐慌」の克服に力を注いだ第32代のフランクリン・ルーズベルトだった。24日の演説でもルーズベルトの保険改革を取り上げるなど、2人の姿を自身に重ねてみせた。
 演説は、24日にホワイトハウスオバマ氏と会談し、支持率低迷にあえぐ麻生太郎首相にみられる「指導者像」との違いも、印象づけたかもしれない。》

オバマ米大統領 施政方針演説(要旨)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090225-OYT1T00522.htm

オバマさんも「マイ箸」どう?…小浜の若狭塗、首相が贈呈
http://www.yomiuri.co.jp/eco/news/20090225-OYT1T01072.htm
麻生首相は24日午前(日本時間25日未明)、ワシントンで行われたオバマ米大統領との会談の際、福井県小浜市から託された若狭塗箸(ばし)4膳(ぜん)を贈呈した。
 同市は、名前の読み方が同じ縁で、米大統領選期間中にオバマ氏を応援していた。贈ったのは、環境に配慮した折り畳み式の携帯用箸で、大統領夫妻、娘2人のネームが英語で入っている。同市は「大統領にとってキーワードである環境政策も意識して『マイ箸』を贈った」としている。》

▼ロシア大統領・首相の支持率低下、経済危機で不満広がる
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090225-OYT1T00818.htm
《ロシアのメドベージェフ大統領とプーチン首相の支持率がともに低下していることが明らかになった。露メディアが24日、調査機関「世論調査基金」の調査結果として一斉に報じた。経済危機で、政権に対する不満が国民に広がっている模様だ。》

▼オランダでトルコ航空機着陸失敗、9人死亡・25人重傷
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090225-OYT1T00774.htm
《オランダからの報道によると、イスタンブール発のトルコ航空1951便(ボーイング737型機、乗員乗客134人)が25日午前(日本時間同日夕)、アムステルダムのスキポール国際空港で着陸に失敗し墜落、機体は三つに割れた。
 オランダの空港当局者は記者会見し、9人が死亡、50人以上が負傷したことを明らかにした。うち25人は重傷。ロイター通信によると、トルコ運輸省は少なくとも死者7人、負傷者は20人としている。数十人が自力で脱出した。……AFP通信によると、オランダ在住の乗客の一人はトルコのテレビ局に対し、「突然、エアポケットに入ったように高度が下がり、制御不能に陥ったようだった。その後すぐに飛行機は墜落した。3秒か5秒の間の出来事で、機内はパニックになった」と語った。別の乗客は「乱気流に巻き込まれたかのように降下した後、機体後部が地面に衝突し、そのまま空き地に向かって滑走した」と話した。事故機は衝撃で操縦席後方部分に大きな亀裂が入ったうえ、尾翼周辺が折れたが、炎上はしなかった。》

渡辺喜美氏:「国民運動体」新党結成につなげる
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090226k0000m010045000c.html
自民党を離党した渡辺喜美行政改革担当相は25日、名古屋市で開かれた「ミッドランド毎日フォーラム」(毎日新聞社主催)で講演し、江田憲司衆院議員(無所属)らとともに発足させた国民運動体に関して「衆院選に反映させるべきだという声が強くなれば当然新党を考える」と述べ、新党結成につなげる考えを明言した。そのうえで「(参加希望者が)すでに5人いる。自民党からも民主党からも」と述べた。》

▼視力回復「レーシック手術」で67人が感染症…都内の眼科
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090225-OYT1T00868.htm
《東京都中央区の眼科診療所「銀座眼科」(溝口朝雄院長)で、レーザーを照射して視力を矯正する「レーシック手術」を受けた患者67人が、感染性の角膜炎や結膜炎を発症していたことが25日、わかった。
 厚労省医政局指導課によると、レーシック手術後にこれだけ多くの患者の感染症が発覚するのは異例。中央区保健所は同眼科を23日から休診にさせて、原因を詳しく調べている。
 区保健所などによると、67人は関東に住む17〜66歳の男女。目の痛みやかすみなどの症状を訴え、2人が入院中という。25日に記者会見した溝口院長は、手術器具の滅菌が不十分だった可能性が高いと説明。「角膜移植が必要なケースが出る恐れがある。深くおわびし、賠償なども誠意をもってしたい」と話した。
 ……日本眼科学会の指針では、レーシック手術を行えるのは同会認定の眼科専門医であることを求めているが、溝口院長は同会の認定を受けていなかった。》

▼19歳女性失明の恐れ 銀座眼科、装置の点検一度もせず
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200902250325.html
《東京都中央区銀座眼科(溝口朝雄みぞぐち・ともお院長)でレーザー光線を使い近視を矯正するレーシック手術を受けた患者六十七人が角膜炎などの感染症を発症した問題で、区保健所は二十五日、二人が入院し、十九歳の女性は失明の恐れがある重症に陥っていることを明らかにした。
 保健所は医療器具の滅菌不足が原因と発表、二十三日から施設全体の使用を制限し、再発防止を指導した。》

▼視力矯正手術、若者中心に急増 年間40万件
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090225/crm0902252314044-n1.htm
《角膜の表面にレーザーを照射して削り、視力を矯正するレーシック手術。「近視が治る」として、近年、若者を中心に手術を受ける患者が増えている。

 聖路加国際病院の山口達夫眼科部長(62)によると、レーシック手術は開発から17年以上が経過。手術件数は、数年前は年間5万件ほどだったが、現在は35万件前後に増加しているとみられるという。また、日本眼内レンズ屈折手術学会は年間40〜45万件と推定。手術可能な医療施設は国内で200弱に上るという。
 山口部長によると、患者は20〜40代が中心で、「ドライアイなのでコンタクトレンズが合わない」「眼鏡から解放されたい」などが動機で、手術を受けた約85%が長期の観察でも1・0以上の視力を保っているという。
 では、手術の安全性はどうなのか。山口部長は「適切な処置がされず、術後に感染症や不正乱視になる場合があるが、術中のトラブルは、ほとんどない」という。術後に合併症などで重度の視力障害となった患者は10万人に数人程度で、国内で失明は報告されていない。
 手術に際しては、(1)術前に角膜に異常がなく手術に適しているか検査(2)手術器具や眼の消毒の徹底(3)術後の感染症防止−などの注意点があり、山口部長は「医師に説明を十分に求め、術後も手術を受けた施設でしっかりケアしてもらってほしい」と話している。》