西松建設を巡る疑惑 まとめ Vol.24

▼違法献金:小沢氏聴取、当面見送り 東京地検
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090320k0000m040153000c.html
小沢一郎民主党代表の資金管理団体陸山会」を巡る政治資金規正法違反事件で、東京地検特捜部は、陸山会の代表を務める小沢氏からの事情聴取を当面見送る方向で検討を始めた模様だ。
 特捜部は、準大手ゼネコン「西松建設」側からの献金を認識していたかどうかを確認するため、小沢氏から任意で聴取する方針だった。しかし陸山会会計責任者の大久保隆規容疑者(47)が容疑を否認し、小沢氏が政治資金収支報告書の虚偽記載にかかわった具体的な証拠もないため、大久保容疑者の拘置期限の24日までの聴取は見送る方向で検討しているとみられる。
 政治資金規正法には、会計責任者の選任と監督について相当の注意を怠った代表者に50万円以下の罰金を科す規定もあるが、選任に過失があったと立証するのは難しいことから、立件困難と判断している模様だ。
 小沢氏はこれまで「今回の捜査は従来のやり方を超えた異常な手法だ」と検察を批判する一方で、事情聴取の要請があれば応じる姿勢を示していた。》

▼小沢氏の「監督責任」立件困難 特捜部、当面聴取見送り
http://www.47news.jp/CN/200903/CN2009031901001085.html
西松建設の巨額献金事件で、東京地検特捜部は19日までに、小沢一郎民主党代表に対する参考人としての事情聴取を当面、見送る方針を固めたもようだ。政治資金規正法違反容疑で逮捕した公設第1秘書大久保隆規容疑者(47)に対する同法上の選任・監督責任については立件困難と判断したためとみられるが、今後も同容疑者の調べを続け、最終判断する。
 大久保容疑者の逮捕容疑は、2003−06年に西松建設から2100万円の献金を受け取ったのに、政治資金収支報告書にはダミーの政治団体新政治問題研究会」などの献金と虚偽を記載、報告するなどした疑い。
 政治資金規正法は、政治団体の代表者が会計責任者の選任と監督に相当の注意を怠れば、50万円以下の罰金を科すと規定している。
 小沢代表はこれまで「政治資金は適正に報告していた」と潔白を強調し、特捜部の任意聴取に応じる意向を示していた。》

▼小沢代表への参考人聴取、見送りへ
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4087592.html
《準大手ゼネコン、西松建設をめぐる民主党小沢一郎代表側への違法献金事件で、東京地検特捜部は、検討していた小沢代表本人への参考人聴取を見送る方針を固めたもようです。
 この事件は西松建設からダミーの政治団体を通じて民主党・小沢代表側への違法献金を行った疑いで、小沢代表の公設第1秘書・大久保隆規容疑者(47)ら3人が政治資金規正法違反の疑いで逮捕されたものです。
 東京地検特捜部は、資金管理団体陸山会の代表を務める小沢代表本人への参考人聴取を検討してきましたが、最高検などと調整した結果、小沢代表本人への参考人聴取を見送る方針を固めたもようです。
 また、政治資金規正法では、政治団体の代表には会計責任者の選任と監督を怠った場合に罰金が課せられますが、特捜部は小沢代表を立件するのは困難と判断したもようです。
 特捜部は、こう留期限となる今月24日に向けて大久保容疑者らへの取り調べを進める方針です。》

▼小沢代表、改めて検察の捜査を批判
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4087593.html
民主党の小沢代表は19日夜、鳩山幹事長と会談し、検察の捜査のあり方を改めて批判しました。
 「(小沢)代表としては検察がどういう判断をしようと、そのことに対してはこれからも徹底して戦うと」(民主党 鳩山由紀夫 幹事長、19日午後8時半すぎ)
 鳩山氏によりますと、小沢代表は「この身がどうなっても構わない」と、党の代表の職には未練がないことを強調したものの、ここで戦わなければ国民のためにならないと述べたということです。》

▼小沢氏「検察と徹底的に戦う」…秘書起訴でも代表継続か
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090319-OYT1T01019.htm
民主党の小沢代表は19日夜、東京・銀座の日本料理店で鳩山幹事長と会い、自らの資金管理団体を巡る政治資金規正法違反事件への対応を協議した。
 鳩山氏によると、小沢氏は「検察がどういう判断をしようと徹底して戦う。自分の身分に関して未練があるとか、そういう話ではない。検察の大変ひどいやり方に国会議員が屈したら、政権を取ったとしても同じようなことが続く」と述べ、東京地検特捜部の捜査を強く批判した。「一番大事なのは、政権交代を実現させなければならないということだ」とも語った。
 党内では、逮捕された小沢氏の公設第1秘書が起訴されても代表を続ける意向を示唆した発言だという受け止め方が出ている。》

▼“政権交代阻止勢力と戦う”
http://www.nhk.or.jp/news/t10014873121000.html#
民主党の小沢代表は19日夜、鳩山幹事長と会談し、西松建設の政治献金をめぐる事件に関連して「政権交代を阻止したいというさまざまな力には徹底的に戦っていきたい。自分の身分に未練があるという話ではなく、ここで戦わなければ国民のためにならない」と述べました。
これは鳩山幹事長が記者団に明らかにしたものです。会談の中で小沢代表は今回の事件について、「逮捕された公設秘書のこう留期限となる24日に検察がどういう判断をしようとこれからも徹底して戦っていきたい」と述べました。そのうえで、小沢氏は「いちばん大事なのは政権交代を実現させることで、政権交代を阻止したいというさまざまな力には徹底的に戦っていきたい。自分の身分に未練があるという話ではなく、ここで戦わなければ国民のためにならない」と述べました。これに対し鳩山氏は「党としても団結し、小沢氏の思いを理解して戦っていきたい」と述べました。また小沢氏は政治資金の規制強化について、「いい加減なことでは国民は納得しない。やる以上、徹底的にやるしか道はない」と述べ、企業・団体献金の全面的な禁止や個人献金を増やすための税額控除などを衆議院選挙の政権公約マニフェストに盛り込み、政権交代を果たしたうえで実施する方針で一致しました。》

▼民主・小沢代表、「検察側がどんな判断をしても徹底して闘う」と強調
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00151492.html
民主党の小沢代表は19日夜、鳩山幹事長と会談し、「検察側がどんな判断をしても徹底して闘う」と強調した。
民主党鳩山幹事長は「(小沢氏は)『検察が(24日に)どういう判断をしようと、そのことに対しては、これからも徹底して闘う』と」と述べた。
小沢氏は、逮捕された秘書の拘留期限となる24日について「検察側がどんな判断をしても徹底して闘う」としたあと、4日ぶりに東京都内の自宅に戻った。
党内では、「これで小沢代表続投の流れに傾く」との声が出ている。》

▼小沢氏「身分に未練じゃない。検察に屈したらまた続く」
http://www.asahi.com/politics/update/0320/TKY200903190367.html
民主党の小沢代表は19日夜に鳩山由紀夫幹事長と東京都内で会食し、違法献金事件をふまえた今後の対応に関し、「身分に未練があるという話じゃない。しかし今ここで戦わなければ国民のためにならない。検察のひどいやり方に国会議員が屈したとなれば、(民主党が)政権を取ったとしても同じようなことが続くだけの話だ」と語った。鳩山氏が記者団に明かした。
 秘書が逮捕された今回の捜査を不公正とする立場から、代表を早々に辞めれば別の国会議員に対しても今後同様の捜査が続くとの見方を示したものだ。小沢氏は「一番大事な政権交代を阻止する様々な動きに対しては徹底的に戦っていく」とも語ったという。 》

政治団体の実体なし、地検「ダミー」と断定 西松、会員名簿も管理
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090320/crm0903200156001-n1.htm
小沢一郎民主党代表の資金管理団体陸山会」の政治資金規正法違反事件で、西松建設が小沢氏側への献金に使ったとされる2つの政治団体が、会員名簿の管理や、献金などの事務手続きを行わず、実際には西松社員が担当していたことが19日、西松関係者の話で分かった。捜査関係者によると、東京地検特捜部は、政治団体に全く実体がなかったことを裏付ける事実とみているもようで、政治団体を西松のダミーと断定したものとみられる。
 捜査関係者によると、西松が小沢氏ら政治家側への献金を行うために利用していた政治団体は、「新政治問題研究会」(新政研)と、「未来産業研究会」(未来研)。いずれも西松の元営業管理部長が代表を務めていたが、平成18年末に解散した。
 政治資金収支報告書などによると、新政研は、延べ6998人の会員から約4億6800万円、未来研は、延べ698人の会員から約4600万円の計約5億1400万円の会費を集めたとされている。
 西松関係者によると、両団体の会員は西松社員で、人事部が、業績優秀な課長級以上の社員に会員となるよう勧誘。会員となった社員には1口約6万円の会費を納入させ、会費は、ボーナスで穴埋めする形で会社側が事実上負担していた。ただ、役員の中には、メーンバンクなど社外から招いた人物もおり、情報が外部に漏れないように、会員から役員は外していた。
 また、西松の総務部が、こうした会員の名簿を管理していた上、小沢氏ら政治家側への献金手続きなども行っていたことが新たに判明。献金先や献金額の最終的な決定は、人事部や総務部を統括する管理本部が担当していた。献金の詳細について、政治団体の代表者は知らされていなかった可能性もあるという。
 西松から小沢氏側への献金は、西松の元総務部長兼経営企画部長、岡崎彰文容疑者(67)が、陸山会の会計責任者で小沢氏の公設第1秘書、大久保隆規容疑者(47)と直接面会し、献金額や時期などを決めていたことが、すでに明らかになっていた。
 会費を支払ったという西松元社員は、「何のために使われたのか、全く知らなかった」と話している。》

▼全面禁止で自民に矛先 「論点ずらし」と小沢攻撃
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200903200091.html
西松建設の巨額献金事件を発端とした企業・団体献金の存廃をめぐる与野党の応酬が熱を帯びてきた。公設秘書が逮捕され「事件の当事者的立場」(自民党幹部)である小沢一郎代表の「全面禁止」発言を機に禁止に慎重な自民党に矛先を向けようとする民主党に対し、自民党は「論点をずらそうとしている」と小沢氏への攻撃をエスカレートさせた。ただ、公明党も前向きな考えを表明しており、展開によっては自民党が苦慮する事態も予想される。
 「小沢代表の秘書が逮捕されるという大変ショッキングな事件があり、この問題への国民の思いを真剣に受け止めなければならない。民主党の存在意義にもかかわる」
 十九日、規制強化策の検討を始めた政治改革推進本部の役員会冒頭、鳩山由紀夫幹事長はこう強調した。厳しい姿勢を打ち出し、小沢氏の秘書が絡む事件で悪化した党のイメージを好転させたいとの思惑がにじむ。
 これに対し自民党からはこの日、“小沢批判”が相次いだ。町村信孝官房長官は派閥総会で「法を犯したかもしれない人が、今度は企業・団体献金をやめてしまうと言う。まさに盗っ人たけだけしい」と表現。脇雅史参院国対筆頭副委員長は「異常な献金に対する反省もなく、居直り強盗と思うくらいふざけた話だ」と口を極めた。
 自民党西松建設のダミー政治団体から献金を受けた議員を抱えるため、事件そのものに関しての批判は避けていた。しかし小沢氏が「全面禁止」に言及したことで「自らの問題を棚に上げて制度論にすり替えている」(幹部)として攻撃を始めた。
 自民党にとっては「企業献金がなければ党、政策集団(派閥)、政治家のいずれも資金面で成り立たなくなるのが現実だ」(山崎拓前副総裁)として、献金禁止は阻止したい事情がある。
 ただ、あまりに批判を強めれば「規制強化に抵抗する自民党」とのイメージを与えかねないジレンマも。民主党菅直人代表代行は十九日の記者会見で「批判があるなら中身のどこがおかしいか言うべきだ。『言っている人が悪いから、けしからん』というのは議論を避ける常とう手段だ」と突いた。
 一方、クリーンさを売り物にする公明党は「小沢氏の目くらましだが、国民が関心を持った以上、党として明確に発信しなければならない」(幹部)との考えに傾きつつある。
 公明党北側一雄幹事長は十八日の記者会見で、企業・団体から政党支部への献金規制に理解を表明。太田昭宏代表も講演で「政治とカネをめぐる対応は衆院選の大きなテーマの一つとなる」と述べ、自民党と違いを示した。》