麻生首相の誤読「いやさかえ」は正しかった!?

麻生首相の「いやさかえ」を “誤読” として “誤報” した報道機関メドレー
http://getnews.jp/archives/9348
《先日お伝えした『産経新聞「麻生がまた誤読した」と報道するも誤読ではなかった! 該当記事は削除』というニュース。その内容は、麻生首相の祝賀の言葉で「弥栄(いやさか)」と言うべきところを「いやさかえ」と言い間違えたと産経新聞が自社のサイトで報道したものの、実は読み間違えではなかったというものだ。
つまり、 “誤読” を “誤報” したわけである。麻生首相はよく漢字を誤読するというイメージが頭にあるのか、何の疑いもせず「また間違って発言してるぞ」と思ったようである。以前に麻生首相本人が書いたブログで「弥栄」を「いやさか」と書いており、「いやさか」も「いやさかえ」どちらも正解なのは確かだ。しかし、今回のことは産経新聞だけにとどまらなかった。なんと、報道機関各社がそろいもそろって “誤読” を “誤報” していたのである!
今回の一件で “誤読” を “誤報” した報道をまとめてみたのだが、これはかなり痛い。この状態を『ドラえもん』でたとえるのならば、「のび太がテストで100点なんて取れるはずがない!」という思い込みに近いものなのでは? 麻生首相だって、間違えないことがあるのである。では、まとめをご覧いただこう。

中国新聞】 首相また言い間違え 「弥栄」を「いやさかえ」
静岡新聞】 祝賀行事で首相言い間違え 「弥栄」を「いやさかえ」
毎日新聞】 麻生首相:皇室の「いやさかえ」 両陛下の前で…
産経新聞】 麻生首相「弥栄」を「いやさかえ」と言い間違え 両陛下の祝賀行事
ZAKZAK 産経新聞】 「弥栄」を「いやさかえ」…祝賀で首相、やっちゃった〜
サンケイスポーツ 産経新聞】 麻生首相、両陛下の前で漢字読み間違え
【ニッカンスポーツ】 麻生首相「弥栄」を「いやさかえ」
スポーツニッポン】 「いやさかえ」って…首相 祝賀などで言い間違え
日本経済新聞】 「いやさか」を「いやさかえ」 首相、祝賀行事で言い間違え
中日新聞】 祝賀行事で首相言い間違え 「弥栄」を「いやさかえ」
【スポーツ報知】 麻生首相「弥栄」を「いやさかえ」
西日本新聞】 祝賀行事で首相言い間違え 「弥栄」を「いやさかえ」

ほかにも誤報をした報道は多数ありそうだが、いろいろと調べていくうちにひとつのことが判明した。これらのニュースを報じた報道機関のいくつかは、共同通信から配信された記事を転載、もしくは情報提供してもらったものを自社の文字に置き換えて報道しているようなのだ。
共同通信の記事をそのまま掲載している報道機関として『静岡新聞』や『産経新聞』、『ZAKZAK 産経新聞』、『ニッカンスポーツ』がある。ちなみに、元ネタは共同通信かもしれないが同じ産経グループでも『サンケイスポーツ』だけは文を変えて書いていた。『ZAKZAK 産経新聞』はタイトルを少しオチャラけたものに変えており独自性を出そうとしているようだ。どちらにしても、本当に間違いなのかどうかを確かめずに(校正・校閲せずに)書いた記事と思われる。
このことについて当編集部は、共同通信に本日早朝取材を試みた。このような事態になってしまった以上、いまさら責めたところでどうにもならないので、このように誤報を流してしまった場合どのように対処するのかを聞いてみた。
早朝より申し訳ございません。すでにご存知かとは思いますが、今回の件につきまして大きな話題になっております。早急に対応すべきとは思いますが、誤報を流してしまった場合、どのような対処をする予定でしょうか? という質問に対し、共同通信スタッフは「このような時間に問われても困る。しかるべき時間に連絡を頂きたい」とのこと。
一社が間違えば数社も同時に間違うという報道のあり方はいかがなものだろうか? 読者に「これおかしいかも?」と思われる前に、報道する側が「これはおかしい」と気がつかなくてはならないのではないだろうか(このニュースの元記事はこちら)。》

産経新聞「麻生がまた誤読した」と報道するも誤読ではなかった! 該当記事は削除
http://getnews.jp/archives/9323
《ここ最近、朝日新聞テレビ朝日などの報道機関による不祥事が続いているが、産経新聞も信用を無くしかねないミスをしてしまった。
4月10日、麻生首相天皇・皇后両陛下のご結婚50年祝賀行事に参加し、そこで祝辞として述べた。産経新聞は同社のサイトにて、その祝賀の言葉のなかに誤読があったと報道したのである。「弥栄(いやさか)」と言うべきところで、「いやさかえ」と言い間違えたというのである。しかし、「いやさかえ」が正しく、麻生首相は何も間違っていないし、天皇・皇后両陛下に対して、なんら失礼なことをしていなかったのである。
このことはブログや『2ちゃんねる』などで大きな話題となっており、特に “何の謝罪もなく記事を削除したやり方” に対して非難轟々(ひなんごうごう)という状態である。そう、産経新聞はその記事を何の前触れも告知も謝罪もなく、削除して済ませたというのである。人の “あげあし” をとるような記事だっただけに、自分の “あげあし” をとられるような記事はすぐに消したかったのだろうか? ということで、当編集部はさっそく産経新聞社に電話をして真相をうかがった!
日本を代表する産経新聞さんが間違った情報を掲載するのはどうかと思うのですが、それを謝罪もなしに削除するのはまずいのではないでしょうか? そんな質問に産経新聞社は「本日は休刊日ということもあり、政治部の者が誰もいないみたいなんですよ。明日、改めて電話していただきたいのですが」とのこと。うむむむ! 情報をいち早く伝える記者が新聞社に一人もいないとは。
しかし、紙媒体やネットで広く報道している産経新聞には、報道した内容に関して説明責任があるはず。そこで、誤読ではないのに誤読として誤報を流してしまったことについて、謝罪や告知もなく記事を削除して終わるのは乱暴なのでは? という質問を投げてみたところ、「私はペーペーなので、会社としての言葉を申し上げる立場にないんですよ。申し訳ありません」と返答。一部の記者が誤報をすることで、電話対応をしたような同社のスタッフすべての人たちに迷惑がかかることを考えると、これは大きな問題である。
政治部の直通電話を聞くため、もう一度産経新聞社に電話をしたところ、「うーん、ここから政治部が見えますが、誰一人としていないんですよ」とのこと。また、政治部の直通電話に関しては「代表からまわしてもらっていただけますか?」と軽く流されてしまった。この問題、まだまた続きそうである(このニュースの元記事はこちら)。》