GM破綻か?――2009年05月28日

▼GM、債務削減は不調 法的整理濃厚に、週内に対応を協議
http://car.nikkei.co.jp/news/article.aspx?id=AS2M2703Z%2027052009
《米ゼネラル・モーターズ(GM)は27日、26日深夜に回答期限を迎えた債務削減交渉で債権者の応募額が未達に終わり、債務削減案は失効したと発表した。金額ベースで9割の債権者が応じる必要があったが「大幅に下回った」としている。週内に取締役会を開き、今後の対応を協議する。債務削減交渉の条件見直しなどは表明していない。GMは6月1日までに債務削減で合意できなければ、連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)を申請すると言明していた。
 GMは約270億ドル(約2兆6000億円)の無担保債務の大幅な削減を計画。債権者に見返りとして再建後のGM株の10%を割り振る考えだった。だが、債権者側は受け取る株式が少なすぎるなどと反発。GMの発表によれば「大幅未達」に終わった。 》

▼GM、破綻強まる 債務削減交渉打ち切りへ
http://www.asahi.com/car/news/TKY200905270312.html
《経営危機の米自動車首位ゼネラル・モーターズ(GM)は27日、債権者との債務削減交渉が、当初設定した26日深夜の期限内にまとまらなかったと発表し、交渉を打ち切ることを明らかにした。GMは近く取締役会を開き、対応を検討する。このままでは米政府が資金支援を継続する条件を満たせなくなる見通しで、米連邦破産法11条の適用を申請して経営破綻(はたん)する可能性が濃厚になった。
 GMは無担保のGM社債保有する債権者に対し、計270億ドル(約2兆5600億円)のうち約9割を棒引きしてもらい、代わりに全株式の10%にあたるGM株を割り当てる交渉を続けてきた。
 GMの27日の発表では、数千にのぼる個人を含む債権者との交渉は、成立に必要な債権者の9割の同意にはほど遠い賛同者しか集まらなかった。このため、期間の延長や条件の変更を行うことはせず、交渉を打ち切ることになった。遅くとも今週中に取締役会を開き、対応を検討する。米政府に求められた大幅な債務削減がほぼ不可能になったため、破産法の申請は避けられない見通しだ。
 GMが破産法を申請する場合、現経営陣のもとで経営を続けながら、再建計画を新たに裁判所に提出し、債務削減などの交渉を再開する。同業大手のクライスラーも4月末に破産法11条を申請して倒産し、1〜2カ月内に法的手続きを終えて再建に道筋をつけることにした。GMもクライスラーと同様、破産法申請後は早期の経営再建を目指すものとみられる。これにともない、米政府は大規模な資金支援を実施し、経営を支える見込み。計画では今のところ、米政府が少なくともGM株の50%超を取得して「国有化」する見通しだ。
 GMの債権者はこれまで、債務削減交渉で、政府や労働組合と比べて「条件が悪すぎる」として反発してきた。破産法を申請すれば、短期間でGMが再建できるかどうかのめどがつくため、「倒産した方が回収額が増える」(ある金融機関の担当者)との考えも広がっており、債務削減に同意する債権者が少なかったものとみられる。倒産すればGMの社債などの債権の焦げ付きを保証してもらえるクレジット・デフォルト・スワップCDS)契約を保証会社と結んでいる金融機関があることも、交渉が不調に終わった原因の一つとみられる。
 また、26日には複数の米紙が、米政府が取得するGM株が当初計画の50%から70%にまで高まる可能性があると報じた。米政府が経営権を握る「国有化」は避けられない見通しだ。
 一方、全米自動車労組(UAW)とは21日、退職者向け医療費を管理する基金へのGMの拠出額の半減などで暫定合意に達した。UAWは2割程度のGM株を取得する見通し。 》

▼GM破たんで102社に焦げ付きの恐れ
http://www.mbs.jp/news/jnn_4142811_zen.shtml
《民間の調査会社・帝国データバンクによりますと、アメリカの自動車大手GM=ゼネラル・モーターズが破たんした場合、取引がある日本企業のうち102社にGMからの債権が回収できなくなる可能性があることが分かりました。
 102社のうち、ブリヂストンデンソーなど売上高が1兆円を超える大手企業が5社あるほか、中小企業34社でも不良債権が発生する恐れがあるということです。》

▼新「プリウス」さまさま…トヨタ、2工場で残業再開へ
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20090527-OYT1T00838.htm
トヨタ自動車は27日、ハイブリッド車プリウス」を生産する堤工場(愛知県豊田市)など2工場で6月から残業を本格再開する方針を明らかにした。
 新型プリウスの受注が11万台を突破し、納車まで5か月待ちの状況となっているためで、増産態勢を強化する。》

▼業界騒然!ホンダ「インサイト」をコケにする トヨタプリウス」の容赦ない“比較戦略”
http://diamond.jp/series/inside/09_06_05_001/
プリウスの“心臓部”であるハイブリッド(HV)システムについて、比較対象となる他社製品との優位性をわかりやすく説明したもの。いわゆる、米国などでよく見られる“比較広告”に近い手法である。
 そして、その比較対象とは何か。いうまでもない。ホンダのHV車「インサイト」であり、インサイトとのHVシステムとの比較だ。
 ……周知の通り、トヨタプリウスの最低価格を205万円に設定し、併売する従来型プリウスは189万円とインサイトの最低価格と同価格まで、約40万円以上も引き下げた。インサイトとの価格差は、ほとんど遜色ないものになった。》

小学館、63億円の赤字決算
http://www.shinbunka.co.jp/news2009/05/090528-02.htm
《5月28日、株主総会のあと決算・役員人事を発表した。第71期の売上高は1275億4100万円(前年比9.8%減)、営業損失75億7700万円、経常損失63億7000万円、当基純損失63億7000万円。「雑誌」「書籍」「広告収入」でそれぞれ大幅な減収となった。》