フェーズ6――2009年06月12日

▼WHO、「フェーズ6」への引き上げを宣言
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20090612-OYT8T00236.htm
世界保健機関(WHO)のマーガレット・チャン事務局長は11日夕(日本時間12日未明)、記者会見を開き、新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)の警戒水準を世界的大流行(パンデミック)を意味する最高の「フェーズ6」へ引き上げると宣言した。
 同日開催の専門家による緊急委員会が、南半球での急速な感染拡大を踏まえ、「世界的大流行の要件が満たされた」と結論づけたことを受け、決断した。……チャン事務局長は、感染者の大半の症状が軽いことを指摘し、「国境閉鎖や国際的な人・モノの移動制限措置を取るべきでない」と述べ、各国に冷静な対応を求めた。また、世界各地にウイルスが広がってしまっているため、患者隔離など「封じ込め策」より、早期治療を軸とする感染拡大の「軽減策」に重点を移すよう訴えた。》

メリルリンチ買収で当局から圧力 バンカメCEOが証言
http://www.47news.jp/CN/200906/CN2009061201000138.html
《米金融大手バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)最高経営責任者(CEO)のケネス・ルイス氏が11日、米議会で証言し、昨年決めた証券大手メリルリンチの買収に絡んで米財務省米連邦準備制度理事会FRB)から「圧力を受けた」ことを明らかにした。
 バンカメは今年1月、傘下に収めたメリルに関して約153億ドル(約1兆5千億円)の巨額損失を計上。米議会は、バンカメが米財務省などの圧力で株主の利益に反する意思決定を強いられたのではないかと問題視し、ルイス氏を召喚した。
 昨年12月時点でメリルが巨額損失を出すことを把握し、買収の撤回を検討したというルイス氏は、撤回を強行した場合には同氏を含むバンカメ経営陣の入れ替えを金融当局者から示唆されたことを明かした。
 ただ、当時は証券大手リーマン・ブラザーズが破綻した余波で金融市場の混乱が拡大中だった。ルイス氏は「メリルが倒産すれば世界の金融システムが崩壊の脅威にさらされかねなかった」と述べ、金融当局者の強引な姿勢に理解を示した。》

▼首相、西川氏続投で調整 郵政社長人事、総務相の対応焦点
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090612AT3S1102J11062009.html
麻生太郎首相は11日、日本郵政西川善文社長を再任させる方向で調整する意向を固めた。再任を認めないとしてきた鳩山邦夫総務相が受け入れない場合は更迭も辞さない構えで、今後は鳩山氏の対応が焦点になる。》

▼ネットユーザーの9割以上がID・パスワードを違うサイトで使い回し――野村総研調査
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Research/20090612/331672/
野村総合研究所NRI)が2009年6月11日発表した「インターネットで使用するIDとパスワードに関する調査」で、ユーザーの9割以上が同じ ID・パスワードを複数のサイトで併用していることが分かった。たまに使うサイトを含めると、IDを使ってログインするサイト数は平均13.4に上るが、記憶可能な数は平均3.1組で、使い分けが負担になっていることがうかがわれる。
 ID・パスワードの設定方法では、回答者の25.8%が「ひとつに統一する」と回答。「いくつかのID・パスワードの中から選ぶ」を合わせると、と92.5%がID・パスワードを“使い回し”ていた。IDとパスワードを使ってログインするサイト数は、「ほぼ毎日使うサイト」が平均で6.7サイト、「たまに使うサイト」も平均6.7サイトで、合わせると平均13.4にも上る。
 一方、記憶可能なID・パスワードの数は、「2〜3組」が54.5%で最も多く、「4組以上」可能な人は32%。平均では3.1組だった。また「1組」は8.8%で、「1組でも自信がない」も4.7%あった。ID入力が必要なサイトを「いつも使用する」頻度からみると、Webメール(42.5%)、ネットショップ(33.3%)、ネットバンキング(30.1%)の順だった。
 また、サイトでID・パスワードの登録を途中でやめたことが「よくある」としたのは12.8%、「たまにある」が78.9%と、9割以上が登録を途中でやめた経験があった。理由は、「入力項目が多かった」(57.9%)、「教えたくない情報を求められた」(56.7%)、「わざわざ入力するのが面倒だった」(43.7%)などが挙がり、登録が負担となったり、登録する内容に抵抗を感じる傾向がうかがえるという。 》