日本郵政問題 まとめ

▼鳩山総務相:辞任へ 首相の「西川社長続投」決断受け
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090612k0000e010064000c.html
麻生太郎首相は12日、日本郵政西川善文社長の続投を認める意向を固めた。同日午前、続投に反対する鳩山邦夫総務相首相官邸に呼んで協議したが、鳩山氏は姿勢を変えず、首相官邸を出る際、記者団に「私は自分の信念を全部申し上げた。(首相からは)いろいろ話があったとしか言えない」と語った。同日午後、再協議するが、首相は更迭も辞さない考えで、鳩山氏は辞任する意向を周辺に伝えた。
 首相にとって鳩山氏は自民党総裁選で3回にわたって支援を受けた盟友で、更迭することになれば政権への打撃は必至。次期衆院選が近づく中、政府・与党内では西川氏の進退問題を巡る混乱の長期化に批判が強まっており、事態収拾に動くのが遅れたことで首相の指導力不足を露呈する形になっている。 
 西川氏の進退を巡っては鳩山氏が「かんぽの宿」の売却問題で不透明な入札があったとして業務改善報告書の提出を日本郵政に求めた。報告書は11日までに提出されたが、鳩山氏は「責任の所在が不明確で内容も不十分」と報告書を認めない姿勢を示していた。
 首相は鳩山氏との会談で翻意を促した模様だが、鳩山氏は会談前、首相が続投を認めた場合の対応について「罷免や辞任は十二分にあり得る」と述べており、続投に反対する姿勢は変えていない。そのため首相は「いたずらに混乱を広げ、行政機関の長としてふさわしくない」との理由で鳩山氏更迭を検討。その場合は西川氏の経営責任も明確化するため、後任総務相に西川氏への何らかの処分を求めることも検討している。
 西川氏の続投に反対する鳩山氏に対しては、西川氏の社長就任に尽力した小泉純一郎元首相や自民党中川秀直元幹事長、菅義偉選対副委員長らが反発し、西川氏の続投を求めていた。》

▼鳩山総務相辞任へ、事実上の更迭
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp3-20090612-505767.html
鳩山邦夫総務相衆院福岡6区)は12日、日本郵政西川善文社長の進退問題をめぐり、麻生太郎首相が西川社長の続投を支持することを受け、辞任する意向を固めた。同日午後、官邸で首相に辞表を提出する見通しで、事実上の更迭。鳩山氏は昨年の自民党総裁選で首相陣営の選対本部長を務めるなど、首相の側近議員。麻生内閣の閣僚辞任は中山成彬国土交通相中川昭一財務相に続き3人目で、今国会中の衆院解散・総選挙をにらむ首相の政権運営に打撃となるのは必至だ。
 鳩山氏は同日午前、首相と官邸で会談。首相は西川氏を続投させる方針を伝えたが、鳩山氏はあらためて認めない考えを強調し、物別れに終わった。
 鳩山氏は、宿泊施設「かんぽの宿」のオリックス不動産への一括譲渡について「出来レース」と批判。日本郵政社長人事の最終認可権を持つ立場から、西川氏の続投を認めない考えを表明していた。
 しかし、郵政民営化の後退を懸念する自民党町村信孝官房長官武部勤元幹事長らは鳩山氏を批判。社長人事が議案となる6月末の株主総会を前に、首相が事態収拾に動いて西川氏の続投が固まり、鳩山氏が反発を強めていた。》

▼鳩山総務相を更迭へ 郵政社長人事で説得不調
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20090612NTE2INK0212062009.html
麻生太郎首相は12日、日本郵政西川善文社長の取締役再任を拒んでいる鳩山邦夫総務相を更迭する意向を固めた。同日午前、鳩山氏を首相官邸に呼び説得を試みたが、鳩山氏が受け入れなかったため、午後に再会談する。鳩山氏はこの席で辞表を提出する見通しだ。
 政府は西川氏を再任させる方向だが、日本郵政に処分を求めることも併せて検討する。首相周辺は「混乱を来した責任は西川氏にもある。何らかの責任は取ってもらう」と指摘した。政府・与党には「かんぽの宿」売却問題などを巡る西川氏の経営責任を問う声が残っている。
 麻生内閣の任期途中での閣僚辞任は、昨年9月に問題発言で辞任した中山成彬国土交通相、2月に主要7カ国財務相中央銀行総裁会議G7)の記者会見でしどろもどろになった中川昭一財務・金融相に続き3人目。》

▼首相、鳩山総務相を更迭へ
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090612-OYT1T00571.htm?from=top
麻生首相は12日午前、首相官邸で鳩山総務相と約40分間会談し、日本郵政の社長人事について協議した。
 首相は西川善文社長を条件付きで続投させる考えを伝えた。
 鳩山氏はこれを認めなかったため、首相は鳩山氏を更迭する意向だ。
 鳩山氏は西川氏続投に強く反対する姿勢を崩していないが、同日の記者会見では首相が辞任を求めれば、受け入れる考えを示した。政府・与党内では次期衆院選への影響を懸念し、早期の事態収集を求める声が強まっており、12日午後に首相と鳩山氏が再会談し、決着が図られる見通しだ。》