軽くクリア――2009年07月10日

▼麻生降ろしボーダー 軽々クリアしちゃった
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2009/07/10/03.html
《12日の東京都議選直後に両院議員総会を求める署名運動をしている自民党の山本拓衆院議員は9日、開催に必要な党所属国会議員の3分の1(128人)以上の賛同者が集まったと明らかにした。都議選で自民党が敗北すれば「麻生降ろし」を一気に加速させる構え。主要国首脳会議(サミット)出席のため麻生太郎首相が不在の永田町で、「麻生降ろし」戦略が水面下で進行している。
 山本氏は、党則で定められている両院議員総会の開催に必要な党所属国会議員の3分の1を「確保した」と説明。具体的な人数は明らかにしていないが、一部では170人に上るとの情報もある。関係者は「3分の1は余裕でクリアしている。予想より多く集まった」と話した。
 山本氏ら若手・中堅の有志議員は先月30日、都議選翌日(今月13日)の総会開催を求め、党所属の全国会議員に署名用紙をファクスで送付。趣旨は首相と議員の意見交換だが、衆院選の前哨戦である都議選の結果次第で、首相の責任を追及する狙い。「小泉チルドレン」の佐藤ゆかり衆院議員も参加しファクスの返信先に名前を連ねている。
 開催日程について、ファクスでは「13日もしくは可能な限り早い時期」としており、山本氏は「しかるべき人たちと相談して決める」と説明。8月上旬の総裁選実施を可能にするため、両院議員総会では、総裁選の投票日を「任期満了日前10日以内」とする現行の総裁公選規定を「50日以内」に改正することを議題にする考えだ。
 5日の静岡県知事選で自民、公明の推薦候補が敗れたことで、首相にとって都議選は「背水の陣」となる。与党は勝敗ラインを「自公両党での過半数(64議席)維持」としているが、情勢は厳しいとの見方が多い。
 関係者は「両院議員総会を開催した場合、党として麻生降ろしに動きだすことになる。“ポスト麻生”がまだ決まっていないため、現段階では開催日を明言できない」と指摘。「党内の最大実力者らが都議選の結果を踏まえて、開催するかどうかを判断する」とした。
 一方、ベテラン議員の間では「自発的な退陣が望ましい」として、首相の後見人的存在の森喜朗元首相に退陣の説得を依頼する案が浮上。党内には「都議選で与党過半数を維持できなければ、首相は辞任するだろう」との見方も広がり始めている。》

[参考]山本拓ブログ
麻生首相を支え、かつ、8月上旬に総裁選を実施――取り組み方の案を整理しました
http://www.yamamototaku.jp/blog/20090709/306
党則に沿った総裁選実施に関して、事実関係を整理し、中間報告いたします。

麻生首相衆院選後の新首相指名まで支える
自民党総裁(新首相候補)は8月上旬に総裁選で決める

 【A案】 総裁選の前倒し
 216名の要求で実施(党則6条4項)
  =216名は、党所属国会議員(384)+都道府県連の各1名(47)の総数(431)の過半数

 【B案】 両院議員総会で総裁公選規程を改正
 両院議員総会は128名の要求で開催(党則35条)
  =128名は、党所属国会議員の3分の1

両院議員総会における議題は、たとえば、次の通り。
 ●総裁公選規程8条4項、同17条の改正 → 任期満了に伴う総裁選の国会議員の投開票日を「総裁任期満了日前10日以内」と定めているものを、「50日以内」に改正。8月上旬に総裁選実施可能に。
 ●その他、議題とすべき項目について、現在、意見集約中。
 ●要求の時期については、然るべき人たちと相談して決めます。

▼公約表紙「自分の写真掲載見送れ」と麻生氏
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090709-OYT1T00925.htm
《河村官房長官は9日の記者会見で、麻生首相自民党衆院選政権公約マニフェスト)を紹介する冊子の表紙に、自分の顔写真を掲載しないよう指示したことを明らかにした。
 関係者によると、6日に党本部で行われたマニフェストの打ち合わせの際、首相が細田幹事長らに、「今までにない、洗練されたデザインに」するように求め、その流れの中で、慣例となっている総裁の顔写真使用は今回、見送る考えを示したという。
 内閣支持率が低迷しているだけに、自民党内では「首相は選挙の顔として自信がなくなった」「政権を担う意欲が薄れた」との観測も流れた。河村長官は記者会見で、デザイン上の問題だと再三強調。打ち消しに追われた。》

▼民主、内閣不信任案13日提出へ
http://hicbc.com/news/detail.asp?cl=j&id=4180102
民主党麻生内閣に対する不信任決議案について、週明け13日に提出する方針を固めました。12日に行われる東京都議会選挙の結果などを見極めて、最終判断する考えです。
 民主党は、東京都議選で与党側が勝敗ラインと位置づけている自民・公明両党での過半数が達成されなければ、「国民からの不信任だ」として、都議選の翌日の13日に衆議院に内閣不信任案を、参議院に麻生総理への問責決議案をそれぞれ提出する方針を固めました。》


総務省、税控除申請者名を公表 鳩山代表献金問題
http://www.asahi.com/national/update/0710/TKY200907090442.html
民主党鳩山由紀夫代表の虚偽献金問題で、鳩山氏側に献金をしたとして、所得税の控除を受けるための書類交付手続きが行われていた69人の実名が9日、明らかになった。この中には、鳩山氏が「献金の事実はなかった」として献金記録を削除した53人が含まれる。献金実態がないのに税の控除を受けていた場合は不正還付の疑いがある。
 自民党菅義偉選挙対策副委員長が衆院倫理選挙特別委員会の質問に先立ち情報開示を要求、総務省が明らかにした。
 69人については、05〜07年の3年間に4661万円を献金したとして、鳩山氏の資金管理団体によって書類交付手続きがとられていた。このうち53人、1186万円分は、献金がなかったとして修正により記載が消えた人たちだった。
 交付された書類をもとに、何人の人が実際に所得税控除の手続きをしたのかは明らかになっていない。》