三分の一の攻防――2009年07月15日

▼自民混乱! 両院議員総会開催要求へ3分の1微妙
http://www.data-max.co.jp/2009/07/post_6316.html
《都議選ショックから立ち直れないまま、麻生首相による異例の解散予告、古賀誠選対委員長の辞意表明と混乱の続く自民党。麻生降ろしへの動きは今日15日の夜から明日にかけて山場を迎える。
 反麻生で走る中川秀直武部勤加藤紘一の元幹事長トリオや塩崎元官房長官らは、総裁選前倒しにつながる両院議員総会開催要求に必要な党所属議員3分の1の署名集めを進めている。しかし、必要な数を集めるのは難しい情勢ともいわれ、自民党内は疑心暗鬼の状態となっている。》

▼「考えたことない」中川氏が離党否定、武部氏も
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090715-OYT1T00867.htm
自民党武部勤・元幹事長は15日のTBS番組で、麻生首相について「徳がない。人を愛する心、謙虚な心、恥を知る心、正しい判断をする心(を持つ)、徳性の高い人を(党新総裁に)選びたい」と痛烈に批判した。
 ただ、離党に関しては「(自らの言動は)自民党の理念や歴史を否定するものではない。麻生首相があまりにも国民と遊離しているからだ」と語り、離党する考えがないことを強調した。
 「反麻生」の急先鋒と言われる中川秀直・元幹事長も14日深夜、都内で記者団に、「官邸が謀略情報を流しているようだ。どなたにも(離党について)話したことがないし、考えたこともない」と離党をきっぱり否定した。
 中川氏を巡っては、14日夜に党内で離党のうわさが広がった。このため、中川氏の秘書がブログに「ボス(中川氏)ははっきり(離党を)否定する」と書き込み、その後、中川氏自身が打ち消した。》

▼与謝野氏が首相と距離 「総括」を要求、解散署名「拒否」も
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090716/plc0907160126001-n1.htm
《15日午後、与謝野氏は都内の個人事務所を飛び出し、首相官邸に向かった。首相の言動に批判的だった石破茂農水相とあらかじめ打ち合わせた上で合流し、首相執務室では秘書官を外し首相と向き合った。約40分の会談後、記者団の質問には一切答えず、ぶぜんとした表情で官邸を出た。その後、再び事務所に戻り、中川秀直元幹事長らが呼びかけている両院議員総会開催を求める署名に応じた。》

▼「このままじゃ大変なことに」直談判の与謝野氏ら
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090716-OYT1T00144.htm?from=navr
《両氏とも、極めて厳しい表情で首相官邸に姿を見せ、終了後も無言のまま官邸を後にしたため「与謝野、石破両氏が首相に辞表を出しに来た」との見方が一時駆けめぐった。
 「辞めるとか辞めないとか、しかも結局ガセネタだ。そういう話が表面化すること自体、もうどうしようもない。断末魔だな」閣僚の一人はこう嘆いた。》

▼与謝野財務相も石破農相も「麻生降ろし!?」
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090716-OHT1T00076.htm
自民党内で15日、麻生太郎首相(68)の衆院解散“予告”に反対し両院議員総会の開催を求める動きが、一気に拡大した。「反麻生」の筆頭格の中川秀直元幹事長(65)は、開催に必要な党所属国会議員の3分の1(128人)以上の署名集めで「目標にほぼ達した」と明言。署名した議員には、与謝野馨財務相(70)と石破茂農相(52)も含まれている。首相の“身内”から、反旗を翻すような動きが出たことで「麻生降ろし」の攻防は最終局面を迎えた。
 麻生内閣が内側からも揺れ始めた。中川氏は14日の自民党代議士会で面と向かって首相に退陣を要求。明けた15日、記者団に「目標とする線に、ほとんど達したという状態」と述べ、両院議員総会開催に必要な党所属国会議員の3分の1(128人)の署名集めに見通しが立ったとした。
 中川氏は、ダメを押すように「与謝野大臣からも署名をいただいた」と明言。さらに、石破農相も「署名した」と自ら記者団に話した。》

田中康夫氏:兵庫8区から出馬 冬柴氏に対抗し民主推薦
http://mainichi.jp/select/today/news/20090716k0000m010157000c.html
新党日本代表の田中康夫参院議員(53)は15日、次期衆院選で兵庫8区から出馬する意向を固めた。民主党は公認候補を擁立せず、21日の党常任幹事会で田中氏の推薦を正式決定し、全面的に支援する方針。公明党冬柴鉄三国土交通相の選挙区で、民主党知名度の高い対抗馬の立候補を模索していた。》

▼解散にこだわる首相の真意は?
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090715/plc0907152119009-n1.htm
《首相の祖父、吉田茂元首相は昭和29年12月7日に内閣総辞職した。吉田氏は解散を断行しようとしたが、多くの閣僚が解散の閣議書への署名を拒否。最後は吉田氏が折れ、首相の父、麻生太賀吉氏に「では大磯でゆっくり本でも読むか」と漏らし、政界を去った。
 祖父にこの逸話を何度も聞かされて育った首相は「あの時、じいさんが一人になっても解散を断行していれば」との思いがある。周囲の助言を聞き入れ、解散や内閣改造を何度も見送ってきた首相だが、ここにきて頑として解散権にこだわる理由はこのあたりにありそうだ。》