行き詰まり――2009年07月18日

▼総会できず、離党もできず… 反麻生勢力、次の手見えず
http://www.asahi.com/politics/update/0718/TKY200907180235.html
《「麻生降ろし」を狙った両院議員総会開催を阻まれ、反麻生勢力には脱力感が濃い。今のところ党を飛び出すエネルギーもないようで、混迷のなかであえいでいる。
 反麻生勢力は小泉チルドレンから反小泉派、首相の元盟友まで含む混成部隊だった。行き詰まれば結束がほどけるのも早い。
 脱小泉を掲げながら、小泉派の中川秀直元幹事長と組んで総会開催の署名集めに走った加藤紘一元幹事長は、18日のテレビ番組で1週間の「党内闘争」をこう総括した。
 「三木降ろしの時、僕は当選1回だった。大平、福田元首相が対決した時は官房副長官だった。それに比べると今回はそんなに激しいものではない。激しく戦うエネルギーが残っていない。理由は小選挙区制度だ」
 反旗を翻して党公認を外され、無所属で小選挙区に出馬すれば、比例区復活の目はなくなる。ただでさえ民主党優勢が伝えられるなか、自民党議員にとって比例区での復活は命綱だ。よほど耳目を引く新党でもできない限り、いくら麻生自民党が不人気でも離党には踏み切れない――。そんな足元を党執行部に見透かされていたというわけだ。
 選挙地盤の強い加藤氏でさえ「私も心のどこかに万が一という不安感がある。全国を見れば目も当てられない。150議席を超えられるかという状況だ」。今は300議席を超す自民党が半減する可能性もあるとの見立てだ。
 中川氏も18日、別のテレビ番組で「政界再編が期待されているが、私はまだ自民党を新しい国民政党にするために頑張らないといけないと考えている。選挙結果を見て国民の願いに応えていく」と述べ、総選挙は「自民党」で戦う考えを強調。首相と決別した鳩山邦夫総務相も17日夜、地元・福岡県久留米市で講演し、「自民党を立て直さなければならない。選択肢をいっぱい持っているが、まだ出せる状況ではない。党内で新しい旗を立てる」と自民党へのこだわりをみせた。
 反麻生勢力には自民党にとどまりつつ、党とは別の「マニフェスト」を作る動きもあるが、首相周辺は18日、「有権者を欺くことになる。場合によっては公認しない可能性もある」と牽制(けんせい)した。》

▼国内広告費予測を大幅下方修正、09年度15.0%減に 日経広告研
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20090718AT1D1703Q17072009.html
日経広告研究所は2009年度(09年4月〜10年3月)の国内広告費の予測を大幅に下方修正した。今年1月には前年度比2.9%減と予測していたが、今回は同15.0%減と2ケタ台の落ち込みになるとの数字をまとめた。予測の前提となる企業収益(経常利益)の見通しを大きく下方修正したことによる。景気の先行きに一部底入れの見方もあるが、広告に関しては今後も厳しい状況が続きそうだ。
 広告費は経験的に1四半期前の経常利益の動向に左右されるといわれる。広告費合計の前年同期比増減率は4〜6月が16.3%減、7〜9月が11.7%減、10〜12月が16.2%減、10年1〜3月が15.7%減と二ケタ台の落ち込みが続く。》

▼セブン―イレブン、弁当値引きを容認
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20090718-OYT1T00096.htm
《セブン―イレブン・ジャパンが公正取引委員会の排除措置命令を受け入れ、売れ残った弁当などを加盟店が値引きする「見切り販売」を認める方針を決めたことが17日分かった。
 ……極端な安売りにならないよう「仕入れ値を下回らない範囲」で行うとの内容を盛り込んだ。仕入れ値を下回れば店舗の粗利が減り、本部が経営指導の対価として受け取るロイヤルティーにも響いて双方の経営を圧迫するためだ。》

▼北海道・大雪山系遭難:10人遭難死 無理な行程、引き金 中高年、寒さ感知遅れ
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20090718ddm001040005000c.html
《北海道大雪山系の複数の遭難事故は、一度に10人が命を落とす惨事となった。夏山でなぜこれだけの死者が出たのか。登山や救助関係者からは、ガイドの判断ミスとともに、装備の不十分さや、中高年にとっては無理な日程が犠牲を拡大させたとの指摘が出ている。遭難した16日に何が起きていたのか−−。》