2019年08月30日のニュース・クリップ

米が「宇宙軍」を発足 中国・ロシアに対抗 :日本経済新聞

米軍は29日、地域や機能別に設ける11番目の統合軍として、宇宙分野の任務を統括する組織となる「宇宙軍」を新たに発足させた。……統合軍は陸海空軍や海兵隊を地域や任務ごとに編成したもので、アジア地域を担当するインド太平洋軍や核兵器の運用を担う戦略軍などがある。トランプ政権は今回の統合軍としての宇宙軍の発足を踏まえ、次は陸海空軍などと同格となる6番目の独立した軍としての宇宙軍の2020年中の創設をめざす。
ただ、独立軍としての宇宙軍の創設には議会の承認が必要で、予算増や組織肥大化への懸念から米議会や政府内でも慎重論がある。統合軍の発足には議会承認は不要だ。

ロシアに400万円支払い命令 汚職追及の法律家不審死で :日本経済新聞

欧州全域の人権救済機関である欧州人権裁判所は27日、英系投資会社の法律専門家が2009年11月にモスクワでの拘留中に不審死を遂げた事件で、人権侵害があったとして3万4000ユーロ(約400万円)を遺族に支払うようロシア政府に命じる決定を下した。米ロ関係の悪化の一因ともなった事件で、欧州人権裁判所が初めて人権侵害を認めた。
拘留中に死亡したのは、ロシアに活発に投資していたエルミタージュ・キャピタル・マネジメントに勤めていたロシア人の法律専門家セルゲイ・マグニツキー氏。ロシアの治安当局などの汚職を追及していたが、逆に多額の脱税と詐欺の疑いで身柄を拘束された。

“同性愛遺伝子”存在せず 国際的なグループが発表 | NHKニュース

アメリカのマサチューセッツ総合病院やオーストラリアのクイーンズ大学などのグループは研究機関などが保管している遺伝子のデータを使って、事前のアンケート調査で同性と性的行為をしたことがあると答えた人の遺伝子データおよそ50万人分をゲノムワイド関連解析という手法を使って分析しました。
その結果、同性との性的行為に統計的にみて関連する可能性がある遺伝子が、男性の薄毛に関する部位や、匂いに関する部位などに5つ、見つかりましたが、その役割は限定されていて、グループでは人の性的指向に強く関わる特定の遺伝子は存在しないと結論付けました。

実験室で培養の「ミニ脳」に神経活動、人の脳に類似 米研究:AFPBB News

実験室で培養した脳から、人のものに似た電気的活動を初めて検出したとする研究論文が29日、発表された。……米カリフォルニア大学サンディエゴ校(University of California, San Diego)の生物学者アリソン・ムオトリ(Alysson Muotri)氏と研究チームが医学誌「セル・プレス(Cell Press)」で発表した論文によると、今回の飛躍的進歩は二つの要因によって可能となったという。一つ目の要因は、培地製法の最適化などを含む幹細胞培養過程の向上だ。
 二つ目は、子宮の中で赤ちゃんの脳が発達するのと同じように、神経細胞に発達のための十分な時間を単に与えることだ。これについてムオトリ氏は、「人間の最初期の神経発達はゲノム(全遺伝情報)に符号化されている」と説明している。

「アマゾンは地球の酸素の20%を生産」は誤り | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

地球の酸素の20%をアマゾンが生み出しているというものだ。……だが、この20%という数字は、まったくの過大評価だ。むしろ、ここ数日で複数の科学者が指摘したように、人間が呼吸する酸素に対するアマゾンの純貢献量は、ほぼゼロと考えられる。
「アマゾンを保護すべき理由はたくさんありますが、酸素を理由にするのは的外れです」と米マサチューセッツ州にあるウッズホール研究センターでアマゾン・プログラムの指揮をとる地球システム科学者マイケル・コー氏は述べる。