危機はさらず……――2008年10月9日

東証暴落、952円安
http://www.asahi.com/business/update/1008/TKY200810080285.html
「03年6月以来約5年3カ月ぶりの安値で、下落率は過去3番目となる9.38%に達した」

いや、さすがに驚きました。でも、日本の株高は、ずっと低金利過剰流動性、円安のバブルでしたからね。その巻き戻しが始まったとも言えます。

●英、銀行に一斉資本注入 公的資金9兆円で基金
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20081008AT2M0803Y08102008.html
「英政府は8日朝、公的資金による大手英銀8行への資本注入を柱とする包括的な銀行救済案を発表した。総額500億ポンド(約9兆円)規模の基金を設立し銀行の自己資本を増強する」

●米欧6中銀が協調利下げ、政策金利0.5% 中国も同調
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20081008AT2C0802P08102008.html
「米欧協調利下げは米同時テロが起きた2001年9月以来だが、これだけ広範な中央銀行が一斉利下げに踏み切るのは前例がない。」

欧米が利下げをすると、円が買われるため、輸出産業の業績がさらに悪化、またまた株安という悪循環に陥ってしまうかもしれませんね。また、今回の利下げは株価対策という側面もあるのですが、あまり効いていないような……。

金融危機:日銀は同調見送り…超低金利、利下げ余地限られ
http://mainichi.jp/life/money/news/20081009k0000m020135000c.html
「日銀は8日、米欧の協調利下げに支持を表明したが同調は見送った。現行の政策金利が年0.5%と超低水準で利下げ余地が限られている」

日本は、すでに低金利、金融緩和もいっぱいいっぱい、財政赤字も巨額で景気対策は打てない、さらに、円安誘導もできなくなっていて、本当に打つ手がありません。銀行が相対的に健全であることと、それなりに構造改革が進んでいること、不況に慣れていること、くらいでしょうか。