アメリカ発金融危機の四段階

2007-2008年のアメリカ発の金融危機は4つのフェーズがありまして、
(1)2007年夏から始まったサブプライム危機は、個人向け住宅ローンの不良債権化ですから、規模は言われているほどは大きくなくて、2008年8月にファニーメイフレディマックを国有化して、ひとまず終了。
(2)2008年9月のCDS危機は、金融機関の流動性危機であって、CDSの引き受け手であったAIG公的資金を投入したところで、ひとまず流動性危機は回避できた、と。
(3)今後は、不良債権処理に伴う損失や株価下落による金融機関の資本不足が発生しますが、これは公的資金注入で解決……かな?
(4)対外債務の多い小国は、急激な資金の引き上げによる破綻懸念から、金融支援が必要となりますが、これはIMFの融資で解決できる……かな?