危機の連鎖――2008年12月14日

●米史上最大4兆5千億円詐欺=ナスダック元会長逮捕
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2008121300065
ウォール街(米金融街)の重鎮として知られるバーナード・メードフ氏の運用する投資ファンドが、高利回りを約束しておきながら、実は500億ドル(約4兆5000億円)を超える損失を隠していたことが判明、同氏は12日までに連邦捜査局FBI)に逮捕された。米メディアによると、詐欺事件としては米史上で最大規模。」

●巨額詐欺事件、野村HDも被害か 米メディア報道
http://www.47news.jp/CN/200812/CN2008121401000040.html
「米中堅証券会社社長バーナード・マドフ容疑者による巨額詐欺事件で、日本の野村ホールディングスや欧州の大手銀行なども損害を被った可能性がある、と米メディアが13日伝えた。被害総額が500億ドル(約4兆5000億円)に達し史上最大ともいわれる詐欺事件は、大規模な国際犯罪に発展しそうだ。」

エクアドル債務不履行 南米へ波及懸念
http://www.chunichi.co.jp/article/world/news/CK2008121302000232.html
エクアドルは、経済学者でもあるコレア氏が2006年に大統領に当選し、貧困層向けの社会主義的な政策を推進。しかし、最近は国家予算の4割を占める原油価格の急落で財政が悪化、対外債務不履行の可能性が指摘されていた。原油価格の下落は近隣の産油国ベネズエラにも影響を与えており、南米でのデフォルト連鎖が懸念されている。日本の大手金融機関によると、利払いが停止されたエクアドル国債は、日本の金融機関の投資信託にも一部組み入れられている。」

●陳前総統、家族ぐるみで不正貯蓄 機密費流用事件
http://www.47news.jp/CN/200812/CN2008121301000473.html
「「総統夫人の身分を使って政治に干渉し、財物を搾り取り、政府の規律を乱し、官僚制度を壊した。重刑を求める」。最高検特捜チームの陳雲南主任が12日の起訴説明の会見で、最も厳しい言葉を使って批判したのが呉夫人だった。」

●金総書記が沙里院を視察 北朝鮮ラジオ報道
http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2008121333338
北朝鮮メディアが、金正日キム・ジョンイル)総書記の現地指導を報道し、多数の第3者を登場させ「証言」を提示する方法で、視察が事実であることを強調している。」

●成果ないまま閉会 6カ国協議、次回日程決まらず
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/ntok0001/list/200812/CK2008121202100004.html
北朝鮮核問題をめぐる6カ国協議の首席代表会合は4日目の11日夜、議長声明を発表して閉会した。最大の焦点だった核申告の検証方法の文書化をめぐっては、核施設のサンプル(試料)採取など厳格な検証を求める日米韓ロの4カ国と、これを拒否する北朝鮮が最後まで歩み寄ることなく、協議は物別れに終わった。次回会合期日も設定されず、協議プロセスの停滞は必至だ。」

尖閣諸島周辺「領海侵入問題」は平行線…日中首脳会談
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20081213-OYT1T00573.htm?from=navr
麻生首相は、中国の海洋調査船尖閣諸島周辺の日本領海に侵入した問題について、「非常に遺憾だ。日中関係にいい影響を与えない」と強く抗議した。これに対し、温首相は「釣魚島(尖閣諸島の中国名)は古来、中国固有の領土だ」と主張した上で、「話し合いを通じ適切に解決したい。良好な2国間関係に影響しないようにしたい」と表明した。」

●米FRBFOMCで再度利下げの見通し、スイスはゼロ金利政策
http://jp.ibtimes.com/article/biznews/081212/25036.html

●韓銀、基準金利1%引き下げ
http://www.chosunonline.com/article/20081212000009
「韓国銀行は11日に定例の金融通貨委員会を開催し、急激な景気の冷え込みを抑制し、銀行の貸し出し金利引き下げを誘導するため、基準金利を1%引き下げた。基準金利とは政策金利のことで、韓国銀行と一般の銀行が取引を行う際の金利のことをいう。……この結果、基準金利はこれまでの年4%から1999年以来最低の年3%へと引き下げられた。」

イスラム過激派創始者を自宅軟禁、インド同時テロでパキスタン
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200812120022.html
「インド西部の商業都市ムンバイで11月26日起きた同時多発テロで、パキスタン政府当局者は12日までに、事件の首謀組織とインドが主張するイスラム過激派「ラシュカレトイバ」の創設者であるムハンマド・サイード指導者を自宅軟禁下に置いたことを明らかにした。」

●GDP1.5%規模の景気対策を承認 EU首脳会議
http://www.asahi.com/international/update/1213/TKY200812130068.html
ブリュッセルで開かれていた欧州連合(EU)の首脳会議は12日、EUの欧州委員会が11月に提案した域内全体で総額2千億ユーロ(約24兆円)の景気対策を承認し、閉幕した。域内総生産の1.5%に相当する規模となる。」

ギリシャの暴動長期化 経済低迷に追い打ち
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20081213AT2M1300D13122008.html
ギリシャで警官の少年射殺事件をきっかけに全国で発生した暴動は、事件から1週間経過しても沈静化の見通しが立たない。構造不況にある経済が金融危機の打撃を受けるなか、暴動が追い打ちをかけ始めた。」