西松建設を巡る疑惑 まとめ Vol.2

西松建設ヤミ献金 不明朗、3つの流れ
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090116/crm0901160046002-n1.htm
《海外でつくった裏金を無届けのまま国内に持ち込んだとして元副社長、藤巻恵次容疑者(68)らが東京地検特捜部に外為法違反容疑で逮捕された準大手ゼネコン「西松建設」(東京)。約10億円に上る裏金について、国沢幹雄社長が黙認していた疑いが浮上しているほか、特捜部による一連の家宅捜索で、西松にはこの裏金を含め、不明朗な資金の流れが見つかっている。海外リベートやダミーを使った政治献金原発利権…。特捜部はこの3ルートのヤミ資金の流れの全容解明に乗り出した。》

西松建設の事業「捜査が必要」 タイ下院委が報告書
http://www.asahi.com/national/update/0115/TKY200901150297.html
《タイ下院の汚職防止抑制委員会は15日、バンコクで記者会見し、03年のバンコク都庁発注の事業をめぐり日本の準大手ゼネコン「西松建設」(東京)が都首脳(当時)にわいろを渡したとされる疑いについて調査報告書を発表し、「事業は不透明で、違法だったと疑うに十分な根拠がある」などと結論づけた。報告書は昨年11月、捜査権のある国家汚職防止委員会(NACC)に提出されており、同委で事件性の有無などについて検討している。西松建設については、東京地検がタイ当局へ捜査協力を要請しているが、NACCで捜査が必要と結論づければ、日本の要請とは別に国内事件としての捜査が始まることになる。 報告書によると、問題の事業は西松建設と現地のゼネコンによる共同企業体(JV)が落札した洪水防止の排水トンネル建設工事。わいろなど具体的な汚職嫌疑については踏み込んでいないが、トンネルの長さが変更され、8.3キロから5.3キロに短縮されたにもかかわらず、工事費は変わらなかったなどとする調査結果から「違法性を疑う根拠はあり、捜査が必要」とした。》

西松建設が贈賄計画、タイ高官らに3億5千万円
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090115-OYT1T00514.htm
《海外からの裏金持ち込み事件で元副社長らが逮捕された準大手ゼネコン「西松建設」(東京都港区)が、2003年にタイで受注した工事で共同企業体(JV)を組んだ現地企業と、当時のタイ高官らに計約3億5000万円のわいろを渡すことを計画していたことが関係者の話でわかった。両社が用意した工作資金は総額約4億8000万円に上り、西松建設はその半額の約2億4000万円を拠出していた。実際に贈賄工作が行われた疑いがあり、東京地検特捜部は、不正競争防止法違反(外国公務員への贈賄)容疑でタイ検察当局に捜査協力を要請している。》

▼西松側「ダミー」通じ2億融資か 福島の建設会社に
http://www.47news.jp/CN/200901/CN2009011501000809.html
《準大手ゼネコン西松建設の裏金をめぐる外為法違反事件で、東京地検特捜部に逮捕された宇都宮敬容疑者(67)が社長を務めていた同社子会社の「松栄不動産」が2003年ごろ、ダミー会社を通じて福島県の建設会社に約2億円を融資していた疑いが強いことが15日、関係者の話で分かった。西松建設は当時、この建設会社と組み、東京電力関連施設から出る砂の搬出事業の受注を狙っていたとされる。》

▼裏金、「管理本部」が差配=社長側近グループ関与−外為法違反事件・西松建設
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2009011500902
《準大手ゼネコン「西松建設」(東京都港区)の外為法違反事件で、経営の中枢部門「管理本部」が裏金の持ち込みや使い道を差配していた疑いの強いことが15日、分かった。海外担当の元副社長藤巻恵次容疑者(68)は管理本部長を兼務し、国沢幹雄社長(70)の側近グループだったことから、東京地検特捜部は社長の関与の有無についても調べを進めるとみられる。》

西松建設「法人」も立件へ 元副社長、貸金庫で裏金管
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20090115AT1G1501615012009.html
《準大手ゼネコンの西松建設が海外から裏金を不正に持ち込んだとされる事件で、元副社長、藤巻恵次容疑者(68)が裏金の一部を社外の貸金庫で保管していたことが15日、同社関係者の話で分かった。代表権を持っていた藤巻元副社長が組織的な海外の裏金づくりや裏金管理を統括していたとみられ、東京地検特捜部は法人としての同社も外為法違反容疑で立件する方向で捜査を進めている。》

西松建設:元副社長、裏金6000万円「表」に偽装か
http://mainichi.jp/select/today/news/20090115k0000e040067000c.html
《準大手ゼネコン「西松建設」(東京都港区)の外為法違反事件で逮捕された元副社長の藤巻恵次容疑者(68)が昨年6月ごろ、国内に持ち込まれた裏金のうち約6000万円を会社の正規の帳簿に記載する経理処理をしていたことが、同社関係者の話で分かった。東京地検特捜部も同様の事実を把握しており、捜査を察知した藤巻容疑者が裏金の発覚を恐れて「表」の資金であると偽装した可能性があるとみている模様だ》

▼西松名で社員に領収書 政治団体会費 元幹部『事実上の名義貸し』
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2009011502000239.html
《準大手ゼネコン「西松建設」(東京都港区)が二つの政治団体を使って、政治献金をしていた問題で、政治団体の会員になった同社の社員に対し、政治団体ではなく西松建設が会費の領収書を発行していたことが分かった。政治資金規正法は企業側が直接政治家に献金することを禁止している。領収書を発行していた事実は同社が政治団体の会費を負担し、規正法に抵触しないよう企業名を隠して脱法献金を続けていたことを裏付けた形だ。》

▼西松関連の2政治団体 政界に約5億円 裏金との関係は?
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2009-01-15/2009011515_01_0.html
《この政治団体は、「新政治問題研究会」と、「未来産業研究会」。ともに、西松建設の営業管理部長を務めたOBが設立したもので、事務所は東京都千代田区平河町のビルの同じ部屋です。「新政治問題研究会」は一九九五年十一月一日の設立で、故橋本龍太郎元首相の資金管理団体と同じ名前です。一方、「未来産業研究会」は、九九年六月三日の設立で、故小渕恵三元首相の資金管理団体と同名です。新政治問題研究会は二〇〇六年十二月十五日に解散していますが、未来産業研究会は、それより半月はやい同年十一月三十日に解散しました。
 新政治問題研究会は、昨年十二月二十一日付既報のように、政界に十年以上にわたって四億円を超すカネをばらまいていました。未来産業研究会も九九 ―〇六年の八年間で、政治家や自民党派閥などの資金集めのパーティー券購入や、政党、政治家への「寄付金」など、五千百万円以上を政界に配っています。二団体をあわせると、約四億八千万円にのぼる政治献金が行われていたことになります。未来産業研究会の政治資金収支報告書総務省に保存されている〇五年と〇六年の二年分によると、突出しているのは、自民党二階俊博経済産業相が率いる「二階グループ」に三百二十二万円、民主党小沢一郎代表に三百万円、民主党岩手県連に二百万円です。このほか、藤井孝男元運輸相四十万円、川崎二郎元運輸相二十万円、古賀誠自民党選対委員長十六万円など。》