ウィニーに関する2009年1月時点のまとめ

ウィニー開発の元助手側、控訴審初公判で無罪主張
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090119-OYT1T00461.htm
ファイル交換ソフトWinnyウィニー)」を開発、インターネットで公開し、利用者によるゲームソフトなどの違法コピーを手助けしたとして、著作権法違反(公衆送信権の侵害)ほう助罪に問われ、1審・京都地裁で罰金150万円(求刑・懲役1年)の有罪判決を受けた元東京大大学院助手・金子勇被告(38)の控訴審初公判が19日、大阪高裁(小倉正三裁判長)であった。》

ウィニー開発者、改めて無罪主張――著作権法違反ほう助事件、大阪高裁で控訴審始まる
http://www.nikkei.co.jp/kansai/news/news004562.html
《この日、検察側は「違法利用者に尊敬されたいというゆがんだ名誉欲からソフトを公開した悪質な犯行で、懲役刑が相当」と主張。弁護側は「ソフトの研さんが公開の目的で、悪用しないよう注意書きもした」と改めて無罪を求めた。閉廷後、金子被告は「有罪になれば、研究者が萎縮し技術開発自体ができなくなる」と話した。2006年の一審・京都地裁判決は「著作権を侵害するウィニーの利用状況を認識しながら不特定多数に提供した行為はほう助に当たる」として有罪と結論づけたが、「著作権侵害がインターネット上にまん延することを積極的に企図したとまではいえない」として罰金刑を選択した。》

▼「ウィニー」開発者 無罪主張
http://www.nhk.or.jp/news/t10013630911000.html#
《裁判のあと、記者会見した金子元助手は「1審の京都地裁は、わたしが著作権侵害をまん延させる目的ではなかったことを認めつつ、あいまいな基準で有罪判決を下している。1審判決は技術者に新たな技術の開発をできなくさせるもので、大阪高裁では技術の価値が十分に理解され、無罪判決をいただけると信じている」と述べました。》

▼神奈川県立高校の生徒情報、Winny上に再放流? 11万人分を確認
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2009/01/08/22046.html
日本IBMによると、さらにそれ以降もWinnyネットワーク上の監視を継続し、該当するデータが存在しないことを確認してきたが、1月7日に初めて、 Winnyネットワーク上で同データの存在を検知したという。監視を開始する前の一時期、Winny上で同データが流通していたのを取得した人物が、今になって再放流した可能性があると見ている。なお、Shareネットワーク上に約2000人分のデータを放流した人物については、日本IBMIPアドレスを特定し、ISPに情報開示を求めている。11月20日には「Shareネットワークへの意図的と推察される情報公開行為に関し、刑事事件化も視野に入れて神奈川県警察との協議を開始した」と発表したが、現在までにISPからの情報開示は行われていないという。一方、該当データを保持していると思われる他のShareユーザーについてもIPアドレスをもとにISP経由で削除依頼を出した結果、4割程度が削除に応じたとしている。日本IBMでは、今回検知したWinny上のデータに関しても、再放流した人物の特定と、同ネットワーク上に存在するデータの削除に務める。》

▼県立高の個人情報流出問題:法的対抗措置が難航 データ削除できず /神奈川
http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20090115ddlk14040103000c.html
《個人情報を含むファイルは昨年6月、システム開発委託先である日本IBM関連会社のパソコンからファイル交換ソフトウィニー」のネット内に流出。これを入手した何者かが同11月、同種ソフト「シェア」のネット内で約2000人分を公開。今月7日にウィニーのネット内でも、全員分が公開されていることが分かった。これらのファイルは、両ソフトを使えば閲覧・入手できる状態にある。日本IBMは「シェア」ネット内にファイルを公開した人物を特定するため、プロバイダ責任制限法に基づき発信者情報の開示を接続業者(プロバイダー)に請求。だが本人が拒否したとして業者から開示を拒まれた。》

IPA職員に停職3カ月の懲戒処分 「Winny」「Share」情報流出で
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0901/19/news085.html
独立行政法人情報処理推進機構IPA)は1月19日、職員が私物PCでファイル交換ソフトを使用してウイルスに感染し、情報を流出させた問題で、IPAの信用を傷つけ、名誉を汚したとして、同職員を停職3カ月の懲戒処分にした。……同職員は昨年12月に「Winny」「Share」を使用し、1万6208ファイルを流出させた。同職員が以前に経営していた企業とその取引先企業、合計約十数社の業務関連データが含まれており、中には8600件の個人情報もあった。IPAに関連するものは、イベントを私的に撮影した写真と、海外出張伺いの下書きのみで、非公開情報はなかった。同職員は、ファイル交換ソフトを通じて、かな漢字変換ソフト「ATOK」「ATOK Pocket」「ATOK モバイル」や児童ポルノ画像をダウンロードしていた。》

▼情報流出のIPA職員、停職3カ月の処分に
http://japan.cnet.com/news/sec/story/0,2000056024,20386662,00.htm
《当該職員がファイル交換ソフトWinny」と「Share」を通じて、児童ポルノなどのわいせつ画像とかな漢字変換ソフトを検索し、児童ポルノ画像の一部をダウンロードしていたことがすでにIPAから発表されていた。今回の調査では、かな漢字変換ソフト「ATOK」「ATOK Pocket」「ATOK モバイル」もダウンロードされていたことが明らかとなった。ただし、児童ポルノ画像、かな漢字変換ソフトともにアップロードした事実は確認されていないという。》

IPA職員の懲戒処分を発表 - 私物PCからの大量情報流出問題で
http://journal.mycom.co.jp/news/2009/01/19/018/
《本件はすでに流出発覚直後から"まとめサイト"が開設されるなど、情報拡散の二次被害も起きている。セキュリティセンター長山田安秀氏は、情報セキュリティの推進を目的とするIPAとしてまとめサイトへの対応を行なうことはできないが、「非常に悪質であると認識している」とコメントした。》

同人誌即売会の参加申し込みサークルの個人情報がWinny流出
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2009/01/19/22126.html
同人誌即売会サンシャインクリエイション」に参加申し込みを行ったサークルなどの個人情報がファイル交換ソフトWinny」を通じて流出したことをクリエイション事務局が18日に明らかにした。流出の原因については、クリエイションの元スタッフが、個人情報を含むファイルを2002年頃より断続的に無断で自宅に持ち帰り、個人所有のPCに保存していたところ、当該PCがウイルスに感染し、Winnyのネットワーク上に流出したとしている。》