大恐慌時よりも急速に悪化――2009年02月23日

▼小沢氏、内閣総辞職を要求 首相、民主の対応批判
http://www.47news.jp/CN/200902/CN2009022201000282.html
民主党小沢一郎代表は22日、麻生太郎首相に対する参院での問責決議案提出について「問責に値する首相だとは思う。国民の信頼を完全に失っていることは明らかだ」と述べ、総辞職すべきだとの認識を示した。麻生首相は同日「自民党以外に景気対策はできない。民主党に政権を任せることはできない」と強調したが、2009年度予算案は週内に衆院を通過し年度内成立が確実になる見通しで、自民党内でも「麻生降ろし」が加速しかねない情勢だ。》

麻生内閣、支持15%不支持80% 日経世論調査
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090222AT3S2200J22022009.html
日本経済新聞社テレビ東京が20―22日に共同で実施した世論調査で、麻生内閣の支持率は1月の前回調査を4ポイント下回る15%で、歴史的な低水準となった。不支持率は4ポイント上昇し、80%で、調査開始以来初めて80%台となった。衆院解散・総選挙の時期に関しては「できるだけ早く解散すべきだ」と「今春の来年度予算成立後に解散すべきだ」が合わせて70%に達した。
 内閣支持率は森政権で最も低かった2001年2月の16%を下回った。宮沢政権末期の1993年6月(6%)や7月(10%)、竹下内閣の最後の調査の89年3月(13%)に次ぐ低い水準となった。》

▼羽田に5本目滑走路検討 国交省、発着枠の拡大目指す
http://www.asahi.com/national/update/0221/TKY200902210091_01.html
国土交通省は、羽田空港(東京都大田区)の発着枠のさらなる拡大を目指す方針を決めた。空域の有効利用のほか、5本目の滑走路新設も議論の対象とする。同空港は本格的な国際化に向け、4本目の滑走路を建設中だが、都心に近い羽田発着の航空需要はさらに増えると予想。景気対策も視野に、2020年ごろの実現をめどに検討する。……羽田の滑走路は現在3本。4本目が10年秋にオープンし、発着枠は現在の年約30万回から40万7千回に増える。国の交通政策審議会の航空需要予測では、この枠も17年ごろには「限界に達する」とされ、10年に20万回から22万回に増える成田空港とともに、さらなる拡大の必要性が指摘されていた。
 ただ、羽田の周辺空域はすでに「過密」。海上に新滑走路をつくるとなると、環境影響評価や漁業補償、船舶交通との調整が必要となる。騒音をめぐる反対運動も予想され、具体的な拡張の議論は先送りされていた。
 しかし、景気の深刻な冷え込みで、景気対策や雇用創出につながる公共事業を前倒ししてインフラ事業の積極展開を促す意見が政府内で浮上。国交省では「利便性が高い羽田拡張を検討する好機。環境や船舶との問題などは、関係者との協議で解消できる余地がある」との機運が高まった。
 滑走路新設となると、埋め立てと桟橋からなる建設中の4本目の場合で事業費は約7千億円かかっている。同省は最近の景気後退による航空需要予測の見直しも考慮しつつ、拡張策を検討する。
 5本目をつくる場合、現在建設中のD滑走路の沖や、東側のC滑走路沖などが想定される。D滑走路を現在の2500メートルから3千メートル級に延長するなどして、大型機の長距離路線に対応できるようにすることなども検討される見通しだ。
同時に検討するのは、限られた空域の有効活用だ。羽田の周辺空域には、西側に米軍横田基地(東京都)が管制を担っている「横田空域」があり、窮屈な運用を強いられているほか、騒音被害を抑えるため、東京都の上空を低い高度では飛べないなど制約が多い。国交省は「あらゆる角度から検討したい」としており、周辺自治体と騒音問題について協議するなどして、飛行範囲を拡大できないか模索していくとみられる。
 成田については現在、成田国際空港会社(NAA)が発着容量を現在の1.5倍の30万回に広げる案を示しており、実現可能性について周辺自治体などと話し合いを進めている。》

▼NHK福岡放送局:玄関で爆発…小型ボンベの破片散乱
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20090223k0000m040052000c.html
《22日午後5時40分ごろ、福岡市中央区六本松1のNHK福岡放送局の警備員から「爆発音がして煙が玄関ホールに充満している」と110番があった。福岡県警中央署員らが駆け付けると、卓上コンロのカセットボンベが破裂して散乱し、東玄関ドア近くに液体の入ったポリタンクが残っていた。天井が破損したが、けが人はなかった。同署は現住建造物等放火未遂容疑で捜査している。防犯カメラに爆発直前、ニット帽にサングラス、白いマスクをした黒い上着の若い男が東玄関から入ってバッグを置き、別の玄関から立ち去った様子が映っているといい、同署が関連を調べている。》

▼世界経済の悪化、大恐慌時より急速の可能性=ボルカー米経済諮問会議議長
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJT838756920090220
オバマ米政権の経済再生諮問会議議長を務めるボルカー元米連邦準備理事会(FRB)議長は20日、世界経済の悪化は大恐慌よりも速いペースで進んでいる可能性があるとの認識を示した。ボルカー氏は「状況が非常に速くかつ世界中で一様に悪化する事例は、おそらく大恐慌の時期も含めてなかったと記憶している」と述べた。》

▼米独政府、オペル支援を協議へ
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20090222AT2M2201D22022009.html
《米ゼネラル・モーターズ(GM)のドイツ子会社であるオペルの救済策を巡り、ドイツ政府が米政府と協議に入る。独メディアによると、グッテンベルク経済技術相が両国政府で非公式な作業部会を設ける意向を示した。資金繰りの状況などを情報交換するとみられる。》

▼米財政赤字、13年までに「半減」 オバマ大統領、週内表明へ
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20090222AT2M2200U22022009.html
オバマ米大統領は、ブッシュ政権から引き継いだ1兆ドル(約93兆円)超の財政赤字を、2013年までに半減させる目標を週内に打ち出す見通しだ。税収減と景気対策などの歳出増で財政赤字は向こう1、2年急拡大するものの、軍事費削減、富裕層増税などを実施し財政健全化につなげる。ただ、景気悪化の長期化懸念など障害も多くどこまで実現するかは微妙だ。米主要メディアが21日、一斉に報じた。オバマ大統領は23日に財政健全化に関する超党派会合を開催。26日に、10会計年度(09年10月―10年9月)の予算を示す。》

オバマ漫画の作者解雇を 全米黒人地位向上協会
http://www.47news.jp/CN/200902/CN2009022201000399.html
《米紙ニューヨーク・ポストが射殺されたチンパンジーオバマ大統領になぞらえて戯画化した漫画を掲載した問題で、全米黒人地位向上協会(NAACP)のジェラス代表は21日、漫画の作者ディロナス氏とアラン編集局長の解雇を要求、応じない場合は「(同紙などへの)不買運動を行う」と述べた。CNNテレビなどが伝えた。
 同協会は米国で最も影響力のある公民権運動団体。ジェラス代表は「今は地域的な問題だが、全国的なものにする用意がある」と指摘し、全米規模の人種問題に発展する可能性も出てきた。
 同紙はこの問題で20日付の紙面で謝罪したが、その後も本社前で大規模なデモが行われるなど、抗議活動は収まる気配がない。
 同紙は「メディア王」と呼ばれるマードック氏率いるメディアグループ「ニューズ・コーポレーション」の所有で、ゴシップと扇情的な犯罪報道などで部数を伸ばしてきた。保守的な論調で知られる。》

アイルランド首都で10万人デモ 政府の経済政策に抗議
http://www.asahi.com/international/update/0222/TKY200902220109.html
《経済危機が深刻化するアイルランドの首都ダブリンで21日、政府の経済対策に抗議して10万人規模のデモがあった。同国は不動産バブルが崩壊し、失業率が9%に達するなど苦境に陥っている。政府が発表した約35万人の公的機関労働者からの年金保険料徴収強化案に対し、労働組合が「我々が危機を起こしたわけではない。政府の責任を押しつけるのか」と猛反発して抗議デモをした。》