西松建設を巡る疑惑 まとめ Vol.11

▼小沢代表秘書の自宅を捜索
http://www3.nhk.or.jp/news/k10014563121000.html
民主党の小沢代表の公設秘書が政治資金規正法違反の疑いで逮捕された事件で、東京地検特捜部は容疑を裏付けるため、5日午前11時半すぎから、岩手県釜石市にある逮捕された大久保秘書の自宅の捜索を始めました。》

▼逮捕の秘書が直接、献金を要求か
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4076545.html
民主党小沢一郎代表の資金管理団体をめぐる違法献金事件で、逮捕された秘書が、西松建設に対して直接、献金を要求した疑いがあることが、関係者の話で新たにわかりました。
 この事件は違法な企業献金を行ったとして、民主党小沢一郎代表の公設第1秘書、大久保隆規容疑者(47)と、西松建設の前社長、国沢幹雄容疑者(70)ら3人が逮捕されたものです。
 違法献金は、西松建設系の2つの政治団体を隠れみのに行われていましたが、関係者の話で、大久保容疑者が西松建設の担当者に直接、献金を要求した疑いが強いことが新たにわかりました。
 「献金がなぜこのような政治団体を通じ行われたかわからない」
 (「陸山会」側から請求書があった?)
 「ちょっとおかしいですね。普通献金の場合は、『請求書』が出たりしないので」(西松建設・石橋直現社長)
 関係者によりますと、小沢事務所側は、10年ほど前まで、西松建設を含む中堅ゼネコン5社に対し、それぞれ毎年1000万円分の献金やパーティー券の購入を要求していたということです。
 政治家個人への企業献金が法律で禁止された後、額は半分に減るなどしたものの、西松建設側への要求は続き、実質的な企業献金の額は、10年間で3億円近くにのぼるとみられます。
 東京地検特捜部は、こうした違法献金についての小沢代表の認識を調べていて、小沢代表本人の事情聴取が必要かどうかなど慎重に検討しています。》

▼検察、時効迫り着手 「選挙前」抗議相次ぐ
http://www.chunichi.co.jp/article/politics/news/CK2009030502000166.html
《「不公正な捜査」と猛反論し、検察との全面対決を宣言した小沢一郎民主党代表。政権選択の衆院選が迫るこの時期に、政界捜査に踏み切った検察への抗議も相次ぐ。「確たる証拠はある」と自信を示す検察幹部。「献金偽装」ともいえる今回の政治資金規正法違反事件に挑んだ検察側の内情を探った。
 「国策捜査じゃないか」「選挙が近いのになにをやっているんだ」。小沢氏の秘書大久保隆規容疑者(47)が逮捕された3日夜以降、東京・霞が関検察庁には電話が約20件、ホームページへの書き込みも100件近くに達した。8割が抗議や批判。激励は少なかったという。
 金丸信自民党副総裁が東京佐川急便から受領した5億円の献金について、本人聴取もせずに罰金20万円で略式起訴して「批判の嵐」にさらされた1992年以来の出来事ではないか、と指摘する検察関係者もいる。
 4日の記者会見で小沢氏は40分間にわたって検察批判を展開。「検察の対応は極めて異常。総選挙を控えたこの時期、検察の政治的意図を疑われて当然だ」と言い切った。
 同日午後、定額給付金財源を確保する2008年度第2次補正予算関連法が成立した。だが、検察が、国会の動きに配慮して強制捜査着手のタイミングを計っていたようにはみえない。
 「いつ衆院が解散するか分からないという状態が長く続く中、どう着手時期を選択すればよいのか。われわれとしては、今しかない、という自然体の発想だ。これで批判を受けるのなら事件は何もできない」。検察幹部は「民主党つぶし」のような政治的な意図はないと断言する。
 任意の事情聴取を続けていた大久保容疑者の精神状態に加え、西松建設からの献金2100万円を政治団体からの献金と偽装したとされる容疑のうち、700万円分の献金の公訴時効も3月末に迫っていた。
 立証の焦点は、大久保容疑者が、政治団体からの献金を西松からの献金と認識していたのかだ。「確たる証拠はある」。検察幹部は断言した。
 一方で、検察はこれまで政治的に微妙な時期の政界捜査着手は避けてきた。金丸元副総裁を巨額脱税容疑で逮捕したのは、93年度予算案が衆院を通過した直後。2000年に受託収賄容疑で中尾栄一元建設相を逮捕したのは、衆院選の5日後だった。
 東京地検特捜部長も経験した元名古屋高検検事長の石川達紘弁護士はこう話す。
 「西松関連の事件の決着をつけるタイムリミットがきていたのだろう。ただ、金額を考えると、ここまでやるかという疑問は感じる。この奥に隠された事件があるのかどうか。それが問題だ」》

献金、年2500万で調整 西松建設と小沢代表側
http://www.47news.jp/CN/200903/CN2009030501000325.html
西松建設の巨額献金事件で、同社がダミーとされる政治団体を使った献金システムを作り出した1995年ごろ以降、小沢一郎民主党代表側との間で毎年2500万円前後を献金するよう調整していたことが5日、関係者の話で分かった。
 また、西松建設から小沢代表側への献金総額は10数年で約3億円に上り、同社関係者が東京地検特捜部に「東北地方の公共工事で小沢代表側に便宜を図ってもらう目的があった」という内容の供述をしたことも判明。
 特捜部は、こうした献金調整を通じ、小沢代表側が実際には西松建設側から支出された違法な献金だったと明確に認識していたと判断。小沢代表の公設第1秘書で資金管理団体陸山会」の会計責任者大久保隆規容疑者(47)=政治資金規正法違反容疑で逮捕=らを調べ、献金の経緯や趣旨などを捜査している。
 ダミーとされる団体は、いずれも西松建設OBが代表だった新政治問題研究会(95年設立)と未来産業研究会(99年設立)。政治資金収支報告書によると、両団体は2004−06年、陸山会や小沢氏が代表の民主党岩手県第4区総支部、最高顧問を務める同党岩手県連の3団体に計3300万円を献金した。
 関係者によると、ここ数年は年2500万円の“ノルマ”のうち、約1500万円はダミーとされる両団体から小沢代表側の3団体に分散して献金、残り約1000万円は下請け企業から第4区総支部などに献金させるようにしていたとされる。》

▼小沢氏秘書、積極関与? 西松側と献金配分で毎年相談
http://www.asahi.com/national/update/0304/TKY200903040291.html
民主党の小沢代表の資金管理団体陸山会」をめぐる違法献金事件で、同代表の公設第1秘書と陸山会の会計責任者を兼ねる大久保隆規(たかのり)容疑者(47)=政治資金規正法違反容疑で逮捕=が毎年、西松建設の総務部長だった岡崎彰文容疑者(67)=同=と話し合ったうえで、同社から代表側への献金額を陸山会と政党支部に割り振っていたことがわかった。同社側から代表側への献金総額も毎年、2500万円と決めていたという。
 東京地検特捜部も、西松建設関係者らの調べからこうした経緯を把握。実際には同社からだった献金を、政治団体から受けた献金であるかのように装っていたとされる今回の事件に、大久保秘書が積極的に関与していた裏付けとみている模様だ。同秘書は容疑を否認しているという。
 調べによると、大久保秘書は、実際は西松建設からの政治献金であることを知りながら、03〜06年分の陸山会政治資金収支報告書に、西松建設のOBが代表を務めていたダミーの政治団体新政治問題研究会」と「未来産業研究会」から計2100万円の寄付を受けたとする虚偽の記載をした疑いがある。こうした他人名義での献金や政党側以外への企業献金政治資金規正法で禁じられている。
 関係者によると、西松建設は、東北地方でダムなどの大規模工事の受注を目指し、新政治問題研究会を設立した95年ごろから小沢代表側に献金を始めた。小沢事務所が、西松建設側と献金額や配分について調整したのはこのころだったとされ、「総額は年2500万円」「陸山会と、小沢代表が代表を務める政党支部の二つに配分」などと決めた。この調整は、どちらかに献金が偏って小沢代表側との密接な関係が目立つことを避ける狙いがあったという。
 西松建設は、00年に政党側以外への企業献金が全面禁止されるまで社としての献金もしていたが、この法改正を機にダミーの二つの政治団体を通した献金額を増やすようになった。しかし、陸山会には企業献金が禁じられているため、社員や家族を団体の会員にしたうえで会費を支出させ、後で負担分を賞与で穴埋めしていたという。
 一方、西松建設は、企業献金が許される政党支部に対しては、子会社の「松栄不動産」などに資金を流しては献金させていたという。この手法も、西松建設の社名を出さないようにする意図があったとみられる。
 関係者によると、大久保秘書は00年ごろ、先輩秘書から同社との交渉役を引き継いだ。その後、大久保秘書は毎年、同社の岡崎元部長と相談し、2500万円の献金総額を陸山会と政党支部にどのように割り振るかを決めていたが、数年前からは同社の資金繰りが悪化したため総額を減らし、06年中に献金をやめたという。
 一方、小沢代表は4日の記者会見で「西松建設からの企業献金という認識に立っているとすれば、政党支部企業献金を受けることが許されているので、政党支部で受領すれば何の問題も起きなかった。政治団体からの寄付という認識だったから、資金管理団体で受領したと報告を受けている」と主張した。 》

献金「毎年2500万円」取り決め…小沢氏側と西松
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090305-OYT1T00081.htm
小沢一郎民主党代表の資金管理団体陸山会」を巡る政治資金規正法違反事件で、小沢代表側が1990年代中盤、準大手ゼネコン「西松建設」(東京都港区)との間で、毎年2500万円前後の献金を受ける約束をしていたことが、西松建設関係者などの話で分かった。
 同社は献金の際、OBを代表とした政治団体を使うほか、同社の下請け企業を迂回(うかい)して献金する手法を取ることにし、二つのルートの献金の合計額が、年平均2500万円程度になるように調整していた。西松側から小沢代表側への献金総額は約3億円に上ることも判明。東京地検特捜部も解明を進めている。
 西松建設関係者などによると、小沢代表側との間で、年2500万円の献金をすることを取り決めたのは95年頃。当初は西松建設や子会社「松栄不動産」名義の献金もあったが、次第に、〈1〉ダミーの政治団体新政治問題研究会」(95年設立)と「未来産業研究会」(98年設立)を使った献金〈2〉西松建設から下請け受注している建設会社を通じた献金――の二つのルートが中心になっていった。2003年以降は、この2ルートに集約されたという。
 西松建設は03年以降、2500万円のうち1500万円程度を、ダミーの二つの政治団体から、陸山会と、小沢代表が代表を務める「民主党岩手県第4区総支部」、小沢代表が最高顧問を務める「民主党岩手県支部連合会」に分散して献金
 残りの1000万円前後については、主に同支部に、同社の下請け企業が献金をする形を取った。これらの下請け企業は、東北の建設会社などが中心で、多いときで20社前後あり、1社50万円程度の献金をしていた。
 ダミーの政治団体には、西松社員が払い込んだ会費を賞与で補填(ほてん)する形で、同社が資金を拠出。下請けの建設会社にも、西松建設が下請け発注する際、工事代金を水増しして献金分を負担することが多かった。
 いずれも、西松建設が提供した資金が、政治団体や下請け企業の名義の献金として、小沢代表側の政治団体政治資金収支報告書に記載されるという仕組みだった。西松側には同社の名前を表に出さないようにする狙いがあった。
 政治資金規正法違反(虚偽記入など)容疑で逮捕された小沢代表の公設第1秘書の大久保隆規容疑者(47)は00年に陸山会の会計責任者になった。その後、03年から西松建設が同社や子会社名義の献金をやめていることから、特捜部は、大久保容疑者が西松建設側と直接やりとりをした上で、西松建設の名前が表に出ないように献金方法を調整した可能性があるとみて調べている。》

▼「違法献金システム化」で悪質、時効も意識し立件…東京地検
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090305-OYT1T00049.htm
小沢一郎民主党代表の資金管理団体陸山会」を巡る政治資金規正法違反事件で、秘書が逮捕された小沢代表は4日、記者会見を開き、「著しく公正を欠く捜査だ」などと検察批判を展開した。政治情勢が不透明な中で、強制捜査に踏み切った検察。小沢代表が「異常」と指摘した今回の捜査の意図はどこにあったのか。
 「架空の団体を利用した巧妙な手口、寄付の性格、動機などを総合的に評価し、やはり見過ごすことはできないと判断した」
 東京地検特捜部の佐久間達哉部長は3日、陸山会の会計責任者で小沢代表の公設第1秘書の大久保隆規容疑者(47)ら3人の逮捕を発表した際、強制捜査の理由をそう説明した。
 容疑となった虚偽記入の額は2100万円。2000年以降に特捜部が摘発した、主な同種事件の虚偽記入額は1億円以上で、今回は金額も大幅に少ない。
 問題の献金は、西松建設がOBを代表にした二つの政治団体を隠れみのにして行われていた。同社の社員や家族が団体の会員となって会費を支払っていたが、同法では、政治団体の会費収入は総額を記入すれば済み、献金の原資はたどれない。政治資金の透明化を図る法の趣旨に反する行為で、検察幹部の1人は「違法献金をシステム化し、長期間続けていた点で、非常に悪質性が高い」と強調する。
 小沢代表は4日の会見で、「政治団体からの献金だという認識だったから、資金管理団体で受領した」とも述べた。しかし、陸山会献金を受ける際、西松建設に請求書を渡していたことが判明し、実際は西松建設からの献金だったことを認識していた疑いが強まっている。
 小沢代表は、さらなる説明を求められることになりそうだ。

 「総選挙の取りざたされている中、異例の捜査が行われた。政治的にも法律的にも不公正な検察権力の行使だ」。小沢代表は、特捜部が強制捜査に乗り出したタイミングにも憤った。政権交代を目指す小沢代表からすれば、この時期の事件着手は、「選挙妨害」にも見える。
 しかし、検察が最も意識したのは時効の問題だった。政治資金規正法の虚偽記入罪の時効は5年で、逮捕容疑になった2100万円のうち、03年の700万円分は今月末に時効を迎える。特捜部は「捜査を先延ばしする選択肢はなかった」としており、別の検察幹部も「これだけの違法行為を見つけたのに見逃すことは出来ない」と強調する。
 一方、「国民生活にかかわる問題に影響を与えるのは避けたかった」と語る幹部もいる。09年度予算案が衆院本会議で可決されたのは2月27日で、それまで事件着手のタイミングを図っていたことを示唆している。》

▼秘書逮捕、検察側は立証に自信
http://news.tbs.co.jp/20090304/newseye/tbs_newseye4075906.html
《捜査は不公正だと反論した小沢代表。検察側のねらいはどこにあるのでしょうか? 検察幹部は、「西松建設側から小沢代表側の団体への献金金額は突出している」と、立証に自信を示しています。
 「逮捕を含めた強制捜査を受けるいわれはない」(民主党小沢一郎 代表)
 検察の捜査を強く批判した小沢代表。しかし捜査のメスは、ついに小沢代表の地元・岩手県にまで及びました。特捜部は4日、新たに、奥州市の小沢代表の事務所と民主党岩手県連第4区総支部など、数か所を家宅捜索しました。
 3日、政治資金規正法違反の疑いで逮捕された公設第一秘書・大久保隆規容疑者(47)は、資金管理団体陸山会」の会計責任者を務める金庫番です。
 逮捕容疑となった、西松建設からの違法献金の仕組みはこうです。陸山会献金していたのは、西松建設のOBが代表をつとめる2つの政治団体。しかしこの金の原資は「社員の会費」です。しかも社員が自発的に支払ったものではなく、会社がボーナスを上乗せする形で支給したものだったということです。つまり、西松建設は、政治団体からの献金を装い、法律で禁止されていた企業献金を行っていたことになるのです。
 「もし企業献金という認識があったのなら、政党支部で受領すれば、何の問題も起きなかったわけでありまして」(民主党小沢一郎 代表)
 こう反論する小沢代表ですが、専門家は次のように指摘します。
 「小沢さんの政党支部に『西松建設』という名前で献金すれば問題ない。ただ、西松建設と小沢さんとの密接な関係が分かってしまうということがあるから、その関係を隠したいとなると、今回のようなやり方が出てくるのではないかという気がします」(政治資金規正法に詳しい 日本大学法学部 岩井奉信 教授)
 西松建設では、前社長の国沢幹雄容疑者(70)が、献金先や金額までを具体的に指示していたとされます。献金は複数の自民党大物議員にも行われていましたが、特捜部の調べによりますと、小沢代表側に渡った資金は10年間で少なくても1億8000万円にのぼり、突出していたといいます。
 大手ゼネコンの関係者は、JNNの取材に次のように話しました。
 「西松建設クラスでは金を使わないと仕事は取れない。年間1千万円単位の献金は、おつきあいのレベルを超えている」(ゼネコン関係者)

Q.今後の捜査のポイントは
 「なぜ西松建設がダミーを使ってまで献金をしていったのか、その背景を究明しなくてはならない」(元東京地検特捜部長、石川達紘 弁護士)
 再び浮上した政治と金を巡る事件。検察幹部は立証に自信を示しています。
 「立件したのは、金額が突出していたのと、あくまで証拠があったから。国策捜査とかではなく、証拠があったからだ」(検察幹部)
 調べに対し、大久保容疑者は容疑を否認していますが、特捜部は今後、違法献金への小沢代表の認識など、慎重に捜査を進める方針です。》

▼「事実の説明ない」=小沢氏会見に反論の声−法務・検察
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2009030500025
西松建設側からの献金をめぐり秘書が逮捕された小沢一郎民主党代表が4日午前行った記者会見について、法務・検察幹部からは同日、「事実説明というより、検察批判をしに来た感じだ」といった反論の声が聞かれた。
 法務省幹部はテレビで記者会見を見た。「事実関係を全く説明せず、認識(の違い)の問題にしてしまっている」と疑問を呈した。
 ある検察幹部は、不公正な検察権力の行使と批判されたことに「そんなことをやるわけがないし、できるわけもない。何があってどう国民を欺いた事件なのか。あくまで実質の問題だ」と反論した。》

▼小沢代表の聴取検討 違法性認識を確認へ
http://www.47news.jp/CN/200903/CN2009030401000860.html
《準大手ゼネコン西松建設がダミーの政治団体を使って小沢一郎民主党代表の資金管理団体陸山会」に違法献金したとされる事件で、東京地検特捜部は4日、小沢代表から参考人として事情聴取する検討を始めた。
 小沢代表側への献金額や献金先は、陸山会側が指定していたことが関係者の話で既に判明。特捜部は、小沢代表の公設第1秘書で陸山会の会計責任者大久保隆規容疑者(47)=政治資金規正法違反容疑で逮捕=が違法性を強く認識していたとみており、陸山会代表者の小沢氏にも違法性の認識の有無を確認する必要性が高いと判断。同容疑者の監督状況なども聴く方向とみられる。
 一方、西松建設のダミーとされる新政治問題研究会(新政研)と未来産業研究会(未来研)の両政治団体が、陸山会など小沢代表側の3団体に献金する際、1−2週間程度の間で5、6回に分散、小口化させていたことが政治資金収支報告書などで分かった。特捜部は西松建設からの献金を目立たないようにする大久保容疑者の配慮だった可能性もあるとみている。》