Kindle for iPhone

iPhone用電子ブックリーダ「Kindle for iPhone / iPod touch」 - 24万冊対応
http://journal.mycom.co.jp/news/2009/03/04/064/
《米Amazon.comは4日(現地時間)、iPhone / iPod touch向けアプリ「Kindle for iPhone and iPod touch」を発表した。Amazonの電子ブックリーダー「Kindle」のコンテンツをiPhoneなどで楽しめるというもの。同アプリは iTunesApp Storeで無料で配布されており、AmazonKindleストアで購入した書籍やサブスクリプションを利用してそのままiPhoneのマルチタッチUIでコンテンツを閲覧できる。
今回登場したアプリにより、従来のKindleや先日発表されたばかりのKindle 2だけでなく、iPhoneiPod touchでも24万冊以上のKindleコンテンツが閲覧できるようになる。Kindle同様にブックマークやメモ、ハイライトなどの機能 (Kindleで追加すればiPhoneでも表示される)のほか、マルチタッチUIを活かしてのスクロールやテキストサイズ調整機能が用意される。
端末の普及にまだまだハードルを感じることのある電子ブック市場だが、新たに強力な配信インフラが登場したことで、今後の展開が非常に楽しみだといえる。》

▼使ってみましたiPhone/iPod touchKindle、まさに強力タッグ
http://journal.mycom.co.jp/articles/2009/03/05/kindle/
《米Amazon.comが、電子ブックリーダーKindle向けの電子ブックをiPhoneまたはiPod touchで読めるようにする「Kindle for iPhone and iPod touch」をリリースした。この発表で注目すべきなのは、これまでハードウエアを軸に展開してきたKindleプラットフォームをコンテンツ主体に切り換えた点だ。
これまでAmazonは、Whispernetを通じて電子ブックリーダーのKindleから直接Kindle対応書籍を購入できるようにするなど、Kindleにおいてパソコン不要の電子書籍利用をアピールしてきた。パソコンでもKindle書籍を購入できるが、Kindleに転送できるのみでパソコンでは読めない。多くのベストセラーが9.99ドル(約990円)で販売されているKindle書籍を読むにはKindleリーダーが必要だった。
AmazonKindleの販売台数を明かしていないが、ある程度の普及目標をクリアしたのだろう。ついにKindle書籍をKindle以外のデバイスにも解禁した。その第一弾がKindle for iPhone and iPod touchである。ユーザーは購入したKindle書籍をAmazon.comに収めておき、好きなデバイスに転送して楽しめる。今後さらに多くのデバイスKindle書籍を読めるようになれば、Kindleプラットフォームの中心はKindleリーダーではなく、ユーザーがクラウドに構築する Kindle書籍の本棚ということになる。この本棚にユーザーを取り込んでしまうのが、KindleにおけるAmazonの真の狙いである。

さてKindle for iPhone and iPod touchだが、想像していた以上に快適に読書を楽しめる。利用するにはまず、iPhoneまたはiPod touchにインストールしたKindle for iPhone and iPod touchから自分のAmazonアカウントにログインする。しばらくすると、デバイスがアカウントに登録される。
Kindle書籍はパソコンで購入し、Amazon.com内のKindle管理画面で書籍ごとに転送先のデバイスを指定する。その後、iPhone/ iPod touchKindleアプリを開くとダウンロードが始まる。
iPhone/ iPod touchでは文字サイズを5段階で調整できる。デフォルトは真ん中。英語の場合は小さめにしても問題なく読み進められる。画面上で指先を左右にスライドさせるだけでページをめくれるので、片手での読書が可能だ。読書機能は、しおり、ページ指定、メモ表示など。非常に限られているが、本を読むには十分だ。むしろシンプルで好感を持てる。
サービス上では「Whispersync」が大きなポイントである。同じ本を複数のデバイスに転送しておくと、デバイスを変えたときにどこまで読んでいたかが分からなくなる。その問題を解決するのがWhispersyncだ。ネット経由でしおりや読みかけのページの場所を複数のデバイス間で同期してくれる。
iPhone/ iPod touchに転送できるのは書籍のみで、現時点では新聞、雑誌、ブログなどの定期購読物はサポートされていない。ただこれらの情報は、ネット端末として機能するiPhone/ iPod touchでは別の方法で手に入れられる。ユーザーレビューではiPhone/ iPod touchからのKindle書籍購入を求める声を数多く目にするが、個人的にはそれほど欲しいとは思わなかった。むしろアクセスしたいのはストアよりも、Amazon.com内の自分の本棚だ。iPhone/ iPod touchを使っていつでも自分の本棚から本を取り出せる(ダウンロードできる)ようになれば理想的である。
iPhone/ iPod touchは、Kindleに比べると画面が小さく、バッテリーでの使用時間が短い。だがKindleよりも快適に動作し、カラーディスプレイでページがきれいに表示される。一長一短ではあるが、例えば短編作品またはモバイルでの読書では、個人的にはKindle 2よりもiPod touchを勧める。
KindleiPhone/ iPod touchアプリのリリースでAmazonは自ら、Kindle 2の強力なライバルを作ってしまった。しかし同時に、対応デバイスの増加でKindle書籍の展望が広がった。今後Kindle 2の売れ行きがどのように変わるかは予測し難いが、Kindleプラットフォームに踏み出す人が増えるのは間違いない。》

AmazonKindle for iPhoneキラーアプリになる?
http://www.itmedia.co.jp/anchordesk/articles/0903/05/news054.html
《米国のApp Storeで3月3日、「Kindle for iPhone」がリリースされた。
 これでiPhoneは突如、真の電子書籍リーダーとなり、入手しやすい豊富なコンテンツが一気にそろった。待てよ、確かにAmazonKindleアプリケーションを開発中だと言っていたけれど、まだそれから1カ月も経っていない。このアプリケーションが今リリースされたことに正直わたしは驚いている。しかも、電子書籍リーダーの新モデル「Kindle 2」が顧客に出荷開始された日(正式には2月24日)から、こんなにすぐに。
 AmazonKindleの書籍をiPhoneに対応させたのは正解だ。同社の主要なデジタル事業は、コンテンツの販売であって、端末の販売ではないのだから。AmazonKindleを販売することで、デジタル書籍やオンライン雑誌など、端末で読める各種コンテンツの販売促進を目指している。
 戦略としては、Amazonは長期的な視点から電子書籍ビジネスに取り組んでいる。つまり、同社の狙いは、いずれは書籍に取って代わり、恐らく新聞などの購読型出版物にも取って代わるであろうデジタルコンテンツのプラットフォームを構築することだ。Amazonにとっては、著作権で保護された自社のコンテンツをより多くの端末に対応させることが利益につながるのだ。
 その点、AmazonAppleの携帯電話を選んだのは正しい判断だ。Amazonはほかの各種スマートフォンにもKindleの書籍を対応させる必要があるだろうが、とにかくiPhoneは多くの点でKindleよりも優れた電子書籍リーダーだ。Kindleは持ち歩くには少し重いが、 iPhoneなら気軽に持ち歩ける。マルチタッチスクリーンや大きなストレージ容量、カラーディスプレイなども、iPhoneならではの特徴だ。なお、 Kindle for iPhoneiPod touchにも対応している。
 電子書籍は数十年前から存在しているが、幾つかある欠点のせいでその採用は広がらずにいる。中でも、電子書籍の品ぞろえや価格の問題、厳しいデジタル著作権管理(DRM)などは、電子書籍普及の最大の阻害要因となっている。だがAmazonには電子書籍が豊富に取りそろえられており、価格も驚くほど手ごろだ。もっとも、初代のKindleを使ってみた限りでは、DRM機能には問題があるように思えた。しかし、今では状況も違っている。Amazon IDを鍵として使うことで、iPhoneiPod touchも含め、複数の電子書籍リーダー向けにKindleの書籍をアンロックできるようになっているのだ。
 わたしは昨年夏に初代のKindleをテストしてみたが、その時点では、この端末は不出来な電子書籍リーダーとしか思えず、購入済みの書籍については「無駄な買い物」になったとあきらめていた。だが昨晩遅く、iPhone 3GKindleアプリケーションをインストールしてみたところ、以前に購入してあった書籍をAmazonからすぐにダウンロードできるようになっていた。料金は支払い済みだから、もちろん無料でだ。
 電子書籍を購入するための手順は、Kindle本体ほど明快ではないが、十分なレベルには達している。iPhoneKindleはどちらも内蔵のワイヤレス3G接続でKindle Bookstoreにアクセスできるようになっている。だがiPhoneでは追加のステップが必要だ。ユーザーはSafariを使わなければならないのだ。恐らく、電子書籍をデスクトップPCで購入してからiPhoneにダウンロードする方が簡単だろう。この点については、iPhone向けに提供されているそのほかの電子書籍サービスや電子書籍リーダーと同様だ。
 個人的には、今回のリリースはわたしにとって格好のタイミングだった。わたしは先週、Nokia N96をしばらく使わないことに決めたところだ。以前の記事で、わたしは皆さんに「iPhoneを使うのをやめても生活できるか?」と問い掛けた。もしApp Storeを使いたいのなら、その答えはノーだ。今でもわたしは、iPhoneは電話としては満足できる代物ではないと思っている。だが、ポケットPCとしてならピカ一だ。App Storeが同端末の有用性を大きく拡大してくれる。
 電子書籍の人気は今後急速に伸びて行くだろう。そして、メインストリームユーザーにとって電子書籍を利用しやすい存在へと変えたAmazonの功績は大きい。Appleが料金設定やDRMへの対応によってデジタル音楽の世界で成し遂げたことを、Amazonは今、電子書籍の世界で成し遂げようとしている。だがDRMに関してはAmazonの方が賢明だ。AmazonKindle Bookを自社の電子書籍リーダー以外の端末でも利用できるようにしているが、一方のAppleiTunesの楽曲を多くの端末で利用できるようにするためにDRMのフリー化に踏み切らなければならなかった。》

Amazon、『iPhone』向けに『Kindle』連動の無料アプリを発表
http://japan.internet.com/allnet/20090305/12.html
Amazon.com は4日、同社の提供する電子書籍リーダー『Kindle』の成功に乗じたデジタルライブラリ市場の拡張を狙い、Apple の『iPhone』と『iPod Touch』向けの無料アプリケーション『Kindle for iPhone and iPod touch』を発表した。
無料のアプリケーションが、360ドルほどの専用端末を凌ぐようになるとしたらどうなのだろうか。だが、Amazon はこのアプリケーションと Kindle が競合することはないと確信している。
競合するどころか、Amazon では顧客が Apple の『App Store』からダウンロードできるこの無料アプリケーションと、2月に発表されたばかりの第2世代となる『Kindle 2』の両方を欲しがるものと期待している。両方のクライアントを使うタスクを統合するため、同社は『Whispersync』と呼ばれる新しい同期機能を開発した。
開発に約14か月を費やしたというこの機能は、AmazonKindle 2 との関連で最初に発表したときは、さほど価値があるとは思えなかったのだが、これではっきりした目的があったのだとわかった。
「Whispersync テクノロジによって、KindleKindle 2、iPhone そして iPod touch で設定したすべてのブックマークを保存して同期することができるので、ユーザーはいつでも読書ができ、読んでいたページがわからなくなることがない」と同社は発表で述べている。
AmazonKindle 担当バイスプレジデント Ian Freed 氏は、Associated Press (AP) に対して次のように語っている。「当社では、このアプリケーションは Kindle を使っていない人に対して Kindle を紹介し、Kindle 購入のチャンスを広げる手立てになると見なしている」 》

▼アマゾン、iPhone向け電子書籍リーダーアプリを発表--「Kindle」とも連動
http://japan.cnet.com/mobile/story/0,3800078151,20389325,00.htm
Amazonは米国時間3月4日、同社電子書籍リーダー「Kindle」で購読できるのと同じ電子書籍を、Appleの「iPhone」および「iPod touch」でも読めるようにする無料のアプリケーションを発表した。
 同プログラムは、AppleApp Storeでダウンロード可能となり、KindleのユーザーがAmazonで購入可能な24万冊以上の電子書籍へのアクセスを提供する。同プログラムの「Whisper Sync」サービスは、選択した電子書籍をどこまで読み進んだか記録するため、ユーザーがKindleiPhoneの両方を所有している場合でも、以前に(どちらかで)読み終えた場所から、再び読み始めることができる。
 Lexcycleの「Stanza」や、Fictionwiseの「eReader」など、すでにiPhoneでは、別の電子書籍リーダーが人気を博しているものの、Kindleで購読可能な電子書籍コンテンツが、他の非Kindleバイス上でも利用可能となるのは、今回が初めてである。 AmazonバイスプレジデントであるIan Freed氏は、2月に行われたCNET Newsとのインタビューにおいて、今回の発表をほのめかす発言をしており、iPhoneKindle電子書籍コンテンツを購読するユーザーの中で、結局はKindleの購入に至るユーザーもいるはずだとの楽観的な見通しを明らかにしていた。
 今回の発表は、電子書籍市場で攻勢をかけたいと願う、Amazonの一連の取り組みの中でも最新のものとなる。同社は2月9日、第2世代の電子書籍リーダー「Kindle 2」を発売した。359ドルのKindle 2は、初代Kindleよりも薄型で、より長いバッテリ寿命が特長となるとアピールされている。
 しかしながら、同社は、Kindle 2の新機能であるテキスト読み上げが、オーディオブックの販売を阻害するものになるとして、米作家協会(Authors Guild)からの厳しい非難にさらされた。9000人の作家を代表する米作家協会は、Amazonが同機能に伴う著作権保有者への支払いを怠っており、それゆえに著作権を侵害していると主張した。最終的には、Amazonが折れる形で、著者や出版社が、作品ごとにKindleのテキスト読み上げ機能を有効にするかどうか決定できるようにシステムを修正する作業を進めることを、2月末に発表した。
 すでにGoogleは、「Google Book Search」のモバイル版を2月にリリースし、iPhoneAndroidのユーザー向けに、(著作権消滅で)パブリックドメインとなった150万冊以上の書籍へダイレクトにアクセス可能なサービスを立ち上げており、今回のAmazonの発表は、Googleを追撃するものとなる。》

▼フォトレポート:絵で見る「Kindle for iPhone
http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000056025,20389329,00.htm