マスコミ不況

▼ジャニーズタレントに試練 視聴率低下「ギャラ下がる」
http://www.j-cast.com/2009/03/01036554.html
《ジャニーズタレント出演のテレビ番組が次々に視聴率が下がっていると、話題になっている。若手が育っておらず、タレントが高齢化していることなどが原因らしい。テレビ不況の中で、出演機会を減らされたり、その高額ギャラが引き下げられたりする可能性が出てきた。
「日テレの火曜日枠のドラマが、数字が取れないと局内で議論になっています。もう、ジャニーズではなく、ギャラの安い別の男の子を使おうとの企画さえ出ているようですよ」
ある大手芸能プロダクションの幹部は、こう打ち明ける。火曜日枠のドラマで2009年1月13日から放送中なのは、KAT-TUN亀梨和也さん(23)主演の「神の雫」。数字とはもちろん視聴率を指し、2月17日の回は、なんと4.9%だったのだ。「番組を打ち切りにするかは微妙ですが、代わりに特番を入れて月に1本減らす変則的な形にすることはあると思います」
ジャニタレとしては、あのSMAPのケースでも、出演するフジテレビ系のバラエティ番組「SMAP×SMAP」の視聴率は、2月16日の回が14.4%に。それまでは、10%台の後半をキープしていただけに、業界に波紋が広がっている。
さらに、ジャニタレが多数出演したテレビ朝日系の「必殺仕事人2009」も、視聴率が低下傾向だ。番組では、幅広い世代にわたる少年隊、 TOKIO関ジャニ∞のメンバーが顔をそろえた。それにもかかわらず、かつては30%台を誇った視聴率が、10%台前半に留まっている。このほかに、嵐などの一部番組でも、低迷が指摘されている。》

▼どっちが「クリキン」? “低音”が“高音”を提訴
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/090306/trl0903060117001-n1.htm
《男性歌手2人を擁し「大都会」などのヒット曲で知られる往年の人気ロックグループ「クリスタルキング」のメンバー間でトラブルが起きていることが5日、分かった。低音パートのムッシュ吉崎氏(60)が、グループ名の使用禁止と計1050万円の賠償を求め、高音パートの元メンバー、田中雅之氏(57)を東京地裁に提訴、吉崎氏の代理人は「グループ名を使用しないよう抗議してきたが、受け入れてもらえなかった」と話している。
 吉崎氏は訴状で、吉崎氏の会社がグループ名を商標登録し、結成当初からの唯一のメンバーであることから「クリスタルキング=吉崎だ」と主張。グループを脱退した田中氏が、出演したテレビ番組やコンサートのポスターなどでグループ名を掲げているほか、テレビなどで「解散した」などと述べたことが、商標権侵害や不正競争防止法で禁じられる「虚偽事実の告知・流布」にあたり、損害を受けたとしている。 
 一方、田中氏側は、5日にあった第1回口頭弁論で全面的に争う姿勢を示した。田中氏の代理人は「グループ名は過去の経歴としてあげているだけ。クリスタルキングを名乗っているわけではなく、侵害はしていない」と反論している。
 クリスタルキングは昭和54年にデビュー。「大都会」は100万枚以上を売り上げ、NHKの紅白歌合戦にも出場した。吉崎氏の低音と田中氏の高音の2人の歌手によるハーモニーが人気を博したが、田中氏が61年に脱退。その後、一時復帰したが再び脱退した。》

▼「フジテレビ On Demand」、堀北真希主演のドラマスペシャルを見逃し配信
http://journal.mycom.co.jp/news/2009/03/05/074/
《フジテレビは5日、同社が提供する動画ネット配信サービス「フジテレビ On Demand」において、3月7日・14日放送の堀北真希さん主演のドラマスペシャル『チャンス! 〜彼女が成功した理由〜』を、7日のエピソード1放送終了後から見逃し配信すると発表した。
「フジテレビ On Demand」は、2005年7月から開始したフジテレビの番組・映像コンテンツをオンデマンドで配信するサービス。「アイドリング!!!」や音楽ライブ、バレーボールなどのスポーツ番組などを配信。人気バラエティ「爆笑レッドカーペット」などの見逃し配信サービスも行っている。
今回、新たに見逃し配信サービスを行うのは、フジテレビ系で3月7日・14日の23時10分〜24時10分(0時10分)に放送する、堀北真希さん主演のドコモドラマスペシャル『チャンス! 〜彼女が成功した理由〜』。
ケータイ電話を取り違えるという出来事から、堀北さん演じる新入社員珠希と黒木メイサさん演じるキャリアウーマン玉置沙織が入れ替わり、社運をかけたプレゼンを新入社員の珠希が引き受けてしまう…というストーリー。
フジテレビ初の試みとして、ドラマの主人公と「メル友」になってドラマを楽しめるテレビ×ケータイ連動企画「GET A CHANCE!」や、ドラマを見て答えるクイズを番組公式サイトで実施。
見逃し配信の予定日時は、3月7日のエピソード1が放送終了後から3月31日まで、3月14日のエピソード2が放送終了後から3月31日まで。
ストリーミング配信(視聴期限付きダウンロード含む)で、料金はPC版が1話315円(税込、8日間視聴可能)、モバイル版が1話315円(税込)となっている。》

▼米国ヴァージンメガストアズ全店閉鎖 DVD量販店の縮小続く
http://animeanime.jp/biz/archives/2009/03/_dvd_4.html
《米国のメディアが伝えるところによれば、同国のCD・DVD量販店のヴァージンメガストアズが全ての店舗を閉鎖する方針である。
 米国のヴァージンメガストアズは都心部に大型店を置く経営方針で、かつては米国内で23のチェーン店舗を抱えていた。しかし、ここ数年は閉店が相次ぎ、店舗数は減少傾向にあった。
 今年に入ってからは、旗艦店であるニューヨークのタイムズ・スクウェア店、それにユニオン・スクゥエア店、サンフランシスコ店の閉店が相次いで発表されていた。そうした中で、最終的に全店の閉鎖を決定したことになる。
 米国では近年より、CD・DVDや玩具などの専門量販店チェーンの経営不振や経営破綻が相次いでいる。DVDの取扱店だけでも過去数年で、ミュージックランド、タワーレコード、サーキットシティと言った企業が経営破たんに追い込まれた。
 しかし、AP通信の伝えるところによるとヴァージンメガストアズについては、経営は安定していた。今回の閉店は、現在、ヴァージンメガストアズを運営するヴァージン・エンタテインメント・グループが不動産投資会社の傘下にあるためである。
 このオーナーである投資会社が、現在ヴァージンメガストアズが入居している不動産のテナントを、より収益のあがるテナントに入れ替える方針のためだという。また、米国のヴァージンメガストアズの店舗数は、既に数店舗まで減少しているため関連業界に与える影響も大きくない。
 それでもテナントの入れ替えは、CD・DVDの小売が、収益の薄いビジネスになっていることを示すには十分であろう。また、巨大なニューヨークのタイムズ・スクウェア店に代表される巨大店舗の消滅は、多くのオーディオファン、映像ファンに、大型店舗時代の黄昏を感じさせそうだ。》

▼マスメディア再生の教訓は音楽業界にあり
http://diamond.jp/series/kishi/10030/?page=2
《音楽産業のコアビジネスであったCDの売上は、1998年がピークで5900億円でしたが、ネットや携帯を通じた違法配信の増大などにより凋落の一途を辿り、2007年には3300億円にまで減少しました。僅か9年で市場規模が半分程度にまで縮小してしまったのです。
 こう書くと、音楽産業は縮小を続け、音楽文化も廃れつつあるように見えますが、実際は違います。CDというかつてメインだった媒体は衰退しましたが、他の様々な媒体の売上は増やしています。2007年の数字で、音楽配信は750億円、音楽ビデオは580億円でした。それに加え、コンサート収入はもちろん、マーチャンダイズ(アーティスト・グッズ)やファンクラブといった、いわば本業である音楽の派生商品からの収入も毎年堅調に増加しています。その結果、それらすべてを合計した音楽市場は前年比で微減程度に収まっています。この事実から、二つの重要な教訓が得られるのではないでしょうか。
 第一は、ビジネスモデル自体の進化が重要ということです。音楽産業のかつてのビジネスモデルは一言で言えば“CD売ってなんぼ”でした。コンサートもCDを売るための販促手段だったのです。それが、CDが廃れる中で、今や“良い音楽を作ってアーティストのブランドを確立し、CDに限定せずあらゆる媒体で売っていく”という形に進化したのです。平たく言えば、良い音楽を作って“合わせ技一本”で売上を積み上げているのです。
 第二は、ネットで稼ぐ方法が確立されているということです。違法配信がこれだけ横行している(合法配信と同規模の違法配信市場が存在)にも関わらず、ネット配信は順調に売上が伸びています。しかも、個人課金という形でユーザから対価を得ています。携帯では通信料金に上乗せされ、またネット上ではアップルのiTune Music Storeに代表されるシンプルで使いやすいシステムが構築されています。つまり、携帯とネットの双方で、ワンクリックで手軽に購入できる少額課金(マイクロペイメント)の仕組みが確立されたために、まだ割合は小さいながらも、音楽業界にとってネットは収益源となったのです。》

週刊現代の「小沢金脈」連載 小沢ウォッチ20年の「力」見よ
http://www.j-cast.com/tv/2009/03/05037109.html
《……光文社の友人が写真週刊誌『フラッシュ』の編集長になったお祝いの会が赤坂であった。『フライデー』とともに、実売20万部を切り、ときには実売率が30%台になることもあるという厳しい時期に編集長を引き受けるのは大変だろうが……》

▼マスコミ業界は「格差社会」の典型だ
http://www.j-cast.com/kaisha/2009/03/05037144.html
《それにしても、実に不思議な話だ。同じ業界、同じ仕事をしていても、企業規模によって5倍も年収が違うのだから。他の業界、たとえばITにしたって格差はあるが、大手電機クラスと3次請けでせいぜい1.5倍程度に過ぎない。平均年収1500万円と300万円台の下請けの格差解消のためには、一体どうすればいいのだろう? 不勉強な私には想像もつきませんが。
そういえば数年前、「格差がひどい現場を教えてください」と某ニュース番組のディレクターが訪ねてこられたので、「テレビ局」と教えて差し上げたのだが、それ以来お見えにならない。何か気に障ることでも言ってしまったのだろうか?

ところで、彼ら自身はこの問題をどう考えているのだろうか。そういえば昨年、雇用問題を考えるシンポジウムに出席した時の話。まさに、この点についての質問をぶつけられた某一流全国紙のベテラン編集委員(ランキングトップ3に入っているメディアグループの一員)が、逆切れしてこう叫んでおられた。
「そういうのは、そういう賃金しか払わない経営者が全部悪いんです!」
ということなので、やっぱりマスコミ的にはあくまで経営者が悪いみたいだ。テレビの討論番組でバカの一つ覚えみたいに"労使"代表ばかり並べたがるのも、きっと優しい労働者目線の裏返しなんだろう。中小企業の社長さんは、自宅を抵当に入れたり家族名義で借金したりと色々大変そうだが、もっともっと努力してください。
ひょっとすると中には「高給取りのクセに好き勝手言いやがって!」と思う人もいるかもしれない。そんなあなたには、毎日新聞がおすすめだ。僕の知る限り、もっとも正社員と非正規雇用の格差の少ないメディアだから。派遣村報道にも熱心なご様子だったが、毎日だと親身というか他人ごとでないというか、行間からぐっと迫るものを感じてしまう。》

伊集院光、相次ぐ長寿ラジオ番組終了に思う
http://anond.hatelabo.jp/20090305090738
《まあ…TBSも他局も番組がバタバタ終わるね!
コサキン終わるってちょっとびっくりしたよね?!
なんなんだ、どういうことなんだろ?

あのー、まあ、若山弦蔵さんの「バックグラウンド・ミュージック」っていう、
……
ね、落ち着いた、えーと、週末のお昼には欠かせない。

あと他局ではキンキンがね。キンキンが、俺たちの中では「死ね死ねブルース」でおなじみのキンキンが、ね、
番組が終わっちゃったりするじゃないですか。
TBSだと「ストリーム」…ストリーム…じゃねぇ、なんだっけ?えーと…
あのへんの番組も終わりをどんどん告げていくわけですよ。ね。

でなんかそれで思うんだけどさ、なんかこう…終わらせてどうすんの?っていうか
変な言い方なんだけど、ね。いや、なんかそれを終わらせると、この不況の中すごいスポンサーが来て
めちゃめちゃ儲かることが起こるみたいなことだったらば、俺たち文句も言えないんだけど、
スポンサー付かないから終わりますみたいなことって、なんか踏んだり蹴ったりな感じちょっとしない?

スポンサーが付かないのって、えーと…例えばコサキンのせいなの?
こんだけ今の世の中で、こんなにこう名前の浸透度の高いラジオ番組ってあんまりないと思うんですけど、
そういうこう、番組にスポンサー付かないんで変わりますって言われても、
いや、つまんないから終わりますはまあしょうがないかなって思う、自分とかでも、
つまんないから終わりますで、さらにその、つまんないのの基準とかが、
例えばほんとに聴取率がずっとゼロなんで終わりますって言われたら
悔しいけど、しょうがないなって思うけど、なんかこう、そこにお金の問題で、そのー、終わっちゃうとするならば、

こんなこと言うとたぶん嫌われるんだと思うんですよ、局内で嫌われるんだと思うんですけど、
やめるのは、こっちじゃなくね?って思うんだけど。聴取率があったり、ご愛顧頂いてたり、そこそこ評判になってたり、
えー…ていう番組が、お金の採算がどんどん合わなくなってきたと。
スポンサーを取ることができませんっていう時には、
一緒にスポンサーを取る課の人も辞めてくれるんだろうな?と思うんですけど…》

鳥人間コンテスト:「鳥人」は不況で飛べず…今年は休止−−読売テレビ
http://mainichi.jp/enta/geinou/news/20090305dde012200017000c.html
《77年に始まり、夏の風物詩となった読売テレビ大阪市)制作の人気番組「鳥人間コンテスト選手権大会」が休止となった。世界的な不況が同局も直撃。「開局以来の経営危機」(高田孝治社長)のため制作費削減が打ち出されたからだ。来年は再開する予定だが、全面中止は台風が直撃した21回大会(97年)以来。常連チームの落胆は大きい。……競技レベルの向上は一方で経費を膨らませた。飛距離や滞空時間がのびれば、湖上で待機する救助ボートと要員の数は増える。湖上のヨットのマストに機体が接触するなど、初期には想像できなかった事態にも備えねばならない。この経費がネックとなった。同局の08年度の番組制作費は全体で約220億円、売り上げの約36%に達する。これを採算ラインの30%程度、190億円以下にするというのが今後のノルマ。だがコンテストの安全に直結する経費は削減できず、高田社長は「悩んだ。キー局にもできない非常にユニークな番組と思うが、今年はいったん休みたい」と苦渋の決断をした。》