24年ぶり――2009年03月11日

阪神Vで道頓堀川へ、サンダース人形24年ぶり「救出」
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090310-OYT1T01045.htm
《1985年に阪神タイガースがリーグ優勝した際、興奮したファンによって大阪・ミナミの戎橋から道頓堀川に投げ込まれ、行方不明になった「ケンタッキー・フライド・チキン」のカーネル・サンダース人形とみられる人形の上半身が10日、戎橋の西約200メートルの川底で見つかった。
 85年以降、阪神は日本一から遠ざかり、「カーネル・サンダースののろい」と言われたことも。24年ぶりの救出劇に、ファンは「今年こそ日本一を」と期待を込めた。
 大阪市によると午後4時ごろ、水深約1・5メートルの川底で障害物の除去作業中だったダイバーが、首から下が泥に埋まった人形を発見した。トレードマークの眼鏡が失われ、塗装もほぼはげていたが、当時のままの笑顔を浮かべていた。
 行方不明になった人形は高さ1・73メートル、重さ26キロ。主砲のランディー・バース選手に似ていたため、ファンに胴上げされ、川に投げ入れられた。下半身とみられるものも見つかっており、市は11日に引き揚げる。》

東証、連日のバブル後安値更新 終値7054円
http://www.47news.jp/CN/200903/CN2009031001000585.html
《10日の東京株式市場は、世界景気の先行き不安を背景に売り注文が優勢となり、日経平均株価(225種)の終値は、前日比31円05銭安の7054円98銭と3営業日続落。前日に続き、バブル崩壊後の最安値を更新し、7000円割れが目前に迫った。1982年10月以来、約26年5カ月ぶりの安値水準。》

▼パシフィックHDが破綻=不動産ファンド大手、負債1636億円
http://www.jiji.com/jc/c?g=ind_30&k=2009031000821
東証1部上場の不動産投資ファンド運営大手、パシフィックホールディングスは10日、東京地裁会社更生法の適用を申請し、受理されたと発表した。負債額は約1636億円で、同時に会社更生手続きを申し立てた子会社2社を合わせると約1940億円になる。……帝国データバンクによると、今年に入って上場企業の倒産は12社目。SFCG(旧商工ファンド)、日本綜合地所に次ぐ3番目の大型倒産となる。》

▼与謝野財務相:政策金融機関の民営化「間違いだった」
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090311k0000m020123000c.html
与謝野馨財務・金融・経済財政担当相は10日の参院予算委員会で、小泉政権時代に決まった政府系金融機関の再編・民営化について「当時は世界が同時不況になることを全く想定せず、商工中金とか日本政策投資銀行とかの民営化が進んだ。不況が来ないことが前提の制度論で、間違いだったと思っている」と述べた。自民党西田昌司議員への答弁。
 金融危機の影響で企業の資金繰り不安が高まっており、与党内では小泉改革に否定的な議員らを中心に政策金融機関の民営化見直し論が出ている。政策金融を所管する与謝野氏が見直し論に理解を示したことは、今後、波紋を呼ぶ可能性もある。》

▼与謝野財務相:景気回復のため、赤字国債発行も
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090310dde007010038000c.html
与謝野馨財務・金融・経済財政担当相は10日の閣議後会見で、政府・与党が検討中の追加経済対策に関連し「経済回復のためにはあらゆる手段をとる。(赤字国債の発行を含め)あらゆる手段を容認する」と述べ、大規模な財政出動を辞さない考えを明らかにした。
 株安に歯止めがかからないことについては「信用収縮には断固立ち向かう」と強調。同時に、「私は財政規律を守るということをやってきたが、財政規律派の仕事は、昨年末に取りまとめた中期プログラムで、とりあえず、一時、公演は中止ということ」と、財政再建は当面、棚上げする意向を示した。》

貸し渋り集中検査実施へ、公的資金活用も要請…金融庁
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20090310-OYT1T00915.htm
金融庁は10日、新たな企業金融の円滑化対策を発表した。
 主要行などを対象に集中検査を実施して貸し渋りをしていないか調べるほか、全国の信用保証協会が保証する緊急保証付き融資は自己資本比率規制上、リスクがないものと算定し、金融機関が融資しやすいようにする。企業の資金繰りが厳しさを増していることを踏まえ、貸し渋りの広がりが実体経済を悪化させる「負の連鎖」を断ち切る体制を整える。
 金融庁が新たな対策を打ち出すのは、企業の資金需要が高まる年度末を控え、株価下落に伴って金融機関の財務が悪化し、これが一層の貸し渋りにつながる懸念を払拭(ふっしょく)するためだ。》

▼自民が「緊急雇用対策 製造業派遣禁止は先送り
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090310/plc0903102231007-n1.htm
自民党の雇用・生活調査会は10日、派遣など非正規労働者の失業問題が深刻化していることを受け、雇用調整助成金を活用したワークシェアリングの支援や派遣会社の許認可の厳格化などを盛り込んだ緊急雇用対策をまとめた。
 雇調金はこれまで、工場の休業や閉鎖した場合などに賃金の一部を補助していたが、残業を減らし、仕事を分け合うことで非正規労働者の雇用を維持した場合も利用できるようにする。雇用保険を受給できない失業者に職業訓練の受講費を支給する「緊急人材育成・就職支援基金(仮称)」の創設も盛り込んだ。
 雇調金に関する緊急措置では、(1)解雇を行わない場合の助成率を上乗せ(2)残業を大幅に削減して解雇を行わない場合、非正規労働者1人当たり一定額を助成−を実施し、ワークシェアによる雇用維持を促す。また、助成金支給までのつなぎとして、支給予定額を担保にした融資を金融機関に要請する。
 派遣会社の許認可では、社会保険などに適正に加入していない会社の許可を更新しないほか、許可基準になる資産要件を従来の「1000万円以上」から「2000万円以上」に引き上げる。規模が脆弱(ぜいじゃく)で適正な雇用管理ができない派遣会社を排除し、派遣労働者の雇用安定化を図る狙いだ。
 このほか、派遣先が契約を中途解除した場合、休業手当など派遣会社が負担する損害を賠償するよう厚労省の指針に明記する。》

ムーディーズ、デフォルトリスクある企業リスト公表へ=WSJ
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-36897420090310
《9日付の米ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)紙によると、格付け機関ムーディーズ・インベスターズ・サービスは10日、デフォルトに陥るリスクのある企業として283社のリストを公表する見通し。ムーディーズは今後、リストを毎月更新して考えだという。
 ムーディーズは、リストに含まれる企業の約45%が、破産や債務返済不履行などの形で、翌年にデフォルトを起こす見通しだ、としている。
 WSJによると、リストにはイーストマン・コダック(EK.N: 株価, 企業情報, レポート)やユニシス(UIS.N: 株価, 企業情報, レポート)が含まれる見通し。業種別に見れば、自動車、小売り、メディア、カジノ業界の企業が圧倒的に多く、エネルギー、航空、外食なども含まれるという。》

バーナンキFRB議長、大手銀破綻処理の法整備が必要
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090310AT2M1002Y10032009.html
《米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長は10日、米外交問題評議会で講演し、金融システムに影響を及ぼす米大手金融機関を対象に、円滑な破綻処理法制を整備する必要があるとの認識を示した。危機の再発防止へ金融規制の包括改革の必要性も指摘。複数の米規制当局を1つにし、大手銀行が過剰なリスクを取らないように監視を強化するのが望ましいとの見方を示した。》

FRB議長講演、シティ業績改善でNY株が急反発
http://sankei.jp.msn.com/world/america/090311/amr0903110030002-n1.htm
《10日のニューヨーク株式市場は、バーナンキ議長の講演でシティの業績回復を好感しダウ工業株30種平均は前日比で一時270ドル超値上がりした。午前10時現在は前日比200・87ドル高の6747・92ドルで取引された。》

▼東京中央郵便局:日本郵政、早期解決へ一転妥協
http://mainichi.jp/select/biz/news/20090311k0000m020131000c.html
《東京中央郵便局(東京都千代田区)の再開発は、日本郵政登録有形文化財を目指して局舎の保存部分を拡大する方針を示し、鳩山邦夫総務相が容認の考えを示したことで、再開発をめぐる対立は収束に向かう見通しだ。……東京中央郵便局をめぐり、日本郵政西川善文社長は「登録有形文化財の指定を望んでいるわけではない」と明言していた。日本郵政が一転、見直しを決めたのは、鳩山総務相と対立したまま再開発が進まなくなった場合、テナント料として見込んでいる年間100億円の利益が入ってこなくなるためだ。鳩山総務相が保存部分を拡大すれば高層ビル化してもよいと容認する考えを示したこともあり、対決より妥協を選んだようだ。》