悪いのは……――2009年03月12日

▼米AIG 50兆円損失か 英の金融商品部門 業績悪化の原因
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2009031102000227.html
《巨額の赤字を出し、四度にわたる政府救済を受けている米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)が、ロンドンの金融商品部門で五千億ドル(約五十兆円)に及ぶ損失を出していた可能性が出ており、米英の金融当局が調査に乗り出した。米ABC放送が報じた。
 AIGは同放送に対し「社の業績を悪化させたのはこの部門」と認めた。
 報道によると、この部門は米国人男性が率いる少人数の投資グループ。デリバティブ金融派生商品)の一種で、倒産や債務不履行に伴う損失を肩代わりするクレジット・デフォルト・スワップCDS)を中心に五千億ドルを投資していた。昨年からの住宅市場暴落で、CDSはほとんど無価値となったとみられる。
 部門の責任者は今年三月末までの約八年間で計二億八千万ドルの報酬を得た上、巨額損失発覚で退職後も、AIGコンサルタントとして、ひと月百万ドルの契約を結んでいた。
 AIGの救済規模は既に千六百三十億ドルに上り、さらに政府は三百億ドルの追加資本注入を決定している。》

▼米で銃乱射10人死亡 容疑者は自殺
http://www.asahi.com/international/update/0311/TKY200903110094.html
《米南部アラバマ州で10日夕、銃乱射事件が起き、住民ら少なくとも10人が死亡した。容疑者の男は自殺した。AP通信などによると、容疑者は銃乱射の前に自分の母親の家に放火、その後、祖父母や親類の男女らを射殺した。母親も死亡。射殺された中には郡保安官代理の妻とその幼子も含まれているという。
 現場はフロリダ州との州境に近いサムソンと隣町のジェニーバ。容疑者は、住宅に押し入って5人を射殺したほか、他の2カ所の住宅でそれぞれ1人ずつを殺害。州警察の車にも発砲して、警官にけがを負わせた。》

▼ドイツの学校で乱射、15人死亡 元生徒の容疑者死亡
http://www.asahi.com/international/update/0311/TKY200903110264.html
《ドイツ南部シュツットガルト近郊のビネンデンにある実科学校に11日午前9時半(日本時間同日午後5時半)ごろ、黒い迷彩服を着てライフル銃など複数の武器を持った男が侵入し、銃を乱射した。DPA通信は地元警察の話として、教師や生徒計15人が死亡したと伝えた。男は逃走したが、警察との銃撃戦で射殺された。
 DPA通信などによると、射殺されたのは同校の元生徒で17歳。2年前に退学、問題行動を起こすなど地元警察では知られた存在だったという。 》

▼拉致被害:金元死刑囚 ほんろうされ続けた人生歩んだ迫力
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20090312k0000m040087000c.html
《口に自殺防止用テープを張られ捜査員に両腕を抱えられタラップを下りる衝撃映像から20年余り。「大韓航空機爆破事件は北朝鮮のテロ。私は偽物ではない」。田口八重子さんの家族との面会後、金賢姫(キムヒョンヒ)元死刑囚が記者会見でそう語りながら見せた表情は、ほんろうされ続けた人生を歩んだ迫力に満ちていた。》

▼「宏池会」「志帥会」が西松団体からのパー券収入記載漏れ
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20090311AT1G1103611032009.html
自民党古賀派政治団体宏池会」と同伊吹派の「志帥会」が2004年から05年にかけて、西松建設のダミーの政治団体新政治問題研究会」に販売したパーティー券収入を政治資金収支報告書に記載していなかったことが11日、わかった。記載漏れの額は宏池会が28万円、志帥会が50万円。
 同日の参院予算委での井上哲士議員(共産)の質問に、総務省の担当者が答えた。》

▼小沢代表「済州島買っちまえ」と発言…連合前会長が明かす
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090311-OYT1T01191.htm
《連合の笹森清・前会長は11日夜、都内のホテルで開かれた民主党衆院議員の出版記念パーティーで、「民主党の小沢代表から『今、円高だから、済州島を買っちまえ』と言われた」と明かした。》

▼高速道路:「1000円走り放題」1カ月遅れ
http://mainichi.jp/life/money/news/20090312k0000m040066000c.html?link_id=RLH05
《休日に地方の高速道路料金を上限1000円に引き下げる割引が28日から実施されるが、ゴールデンウイーク前の4月下旬までは、東京圏をまたぐ利用だと、両側の区間で1000円ずつ徴収される見通しになった。大阪圏も近畿自動車道などをまたぐ場合は同様に完全実施が約1カ月、遅れる見込みだ。
 東京圏の首都高速道路などは、他の高速道路と料金体系が異なり、双方の課金システムを連携させるための改修などに時間がかかっているため。政府が「1000円で走り放題」の割引を発表したのは昨年10月だが、値下げを盛り込んだ08年度第2次補正予算案の提出が遅れたことにシステム改修の問題が加わり、発表から完全実施まで半年かかることになった。》

▼09年春闘:自動車・電機、軒並み「ベアゼロ」回答へ
http://mainichi.jp/select/biz/news/20090312k0000m020097000c.html
《09年春闘の労使交渉は、18日に金属労協の集中回答日を控え、終盤を迎えた。主要企業の労組は前年を大幅に上回るベースアップ要求を掲げたが、春闘相場をリードする自動車と電機大手は、景気の急速な悪化を踏まえ、軒並み「ベアゼロ」回答となる見通しだ。一部では経営側が実質賃下げにつながる「定期昇給カット」も辞さない構えを崩しておらず、交渉の焦点はベアから定昇確保や、一時金を巡る攻防に移っている。》

日経新聞、3期連続で減収
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0903/11/news011.html
日本経済新聞社の2008年12月期連結決算は、売上高が前期比5.7%減の3628億円となった。減収は3期連続。新聞広告収入と出版収入が減った上、情報収入も減収に転じた。
 減収に加えて退職給付費用がかさみ、営業利益は57.1%減の169億円に。経常利益は57.3%減の180億円、純利益は77.7%減の48億円にとどまった。減益は2期連続。》

中原誠・十六世名人が引退、5つの永世称号保持
http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20090311-OYT1T00732.htm
《 名人15期など将棋界で一時代を築いた中原誠十六世名人(61)は11日、東京・千駄ヶ谷将棋会館で記者会見し、今月末で引退すると発表した。
 昨年8月12日の対局終了後に脳出血で倒れて以来休場しており、「左手と左足が不自由なので対局を続けるのが難しい」と引退の理由を説明。……最も印象に残る一手を聞かれた中原十六世は「米長さんとの79年の名人戦第4局の▲5七銀」を挙げ、「指す前から歴史に残る手になると予感した。今でも鮮明に覚えている」と振り返った。逆に、心残りな点については、2003年の竜王戦挑戦者決定戦で敗れ、羽生竜王(当時)への挑戦権を逃したことを挙げた。「あの時は自分もまだ自信があった。羽生さんと一度はタイトル戦を指したかった」と残念そうだった。羽生名人は「中原先生の体調が回復したら大きな舞台で対局できることを楽しみにしていた。本当に残念の一言に尽きます」とコメントした。》

▼新iPod shuffleは「曲名をしゃべる」 サイズ半分に
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0903/11/news103.html
《米Appleは3月11日、携帯音楽プレーヤー「iPod shuffle」新製品(第3世代)として、小型化してデザインを刷新し、曲名の音声読み上げに対応した新モデルを発売した。8800円。》

▼仏政府 ベルばらの池田理代子さんに勲章
http://www.sponichi.co.jp/society/flash/KFullFlash20090311126.html
《18世紀のフランス革命期を舞台にした恋愛劇を描き、大ヒットした漫画「ベルサイユのばら」の原作者、池田理代子さんに11日、フランス政府からレジオン・ドヌール勲章シュバリエ章が授与された。
 同日、都内で行われた授章式で、フォール駐日フランス大使は「作品を通じ、多くの日本人がフランスの歴史、言葉、食文化などに関心を持った」と理由を述べると、池田さんは涙声で「24歳から26歳の若き青春をほとんどすべて犠牲にして描きあげた。この章はあこがれだった」と喜びを語った。》

▼フランス:NATO完全復帰 大統領が表明
http://mainichi.jp/select/world/news/20090312k0000m030133000c.html
サルコジ仏大統領は11日、パリの軍士官学校で演説し、フランスの北大西洋条約機構NATO)軍事機構への完全復帰を表明した。ドゴール元大統領が1966年に脱退して以来、43年ぶりの完全復帰となる。4月3日のNATO首脳会議で承認される予定だが、仏国内では「米英主導のNATOに完全復帰すればフランスは第二の英国となり、埋没しかねない」との反対論が収まっていない。
 サルコジ大統領は、冷戦終結による東西対立の終焉(しゅうえん)と、米国主導のNATOに復帰した方が国際政治への影響力をより強化できるとの判断から完全復帰を決断。これまで「核抑止力は保持したうえで、米国との『自由で独立した同盟国の関係』との条件で復帰する」と表明してきた。》