西松建設を巡る疑惑 まとめ Vol.22

▼民主・石川議員が会見で陳謝 辞職は否定、特捜部聴取受け
http://www.47news.jp/CN/200903/CN2009031401000051.html
西松建設の巨額献金事件で東京地検特捜部に参考人として事情聴取された民主党石川知裕衆院議員(35)=比例北海道=は14日午後、札幌市で事情聴取後初めて記者会見した。石川氏は「多くの有権者民主党支持者に大変心配をお掛けしたことをおわびします」と陳謝したが、「進退については考えていない」と述べ、議員辞職する考えはないことも明らかにした。
 特捜部の今後の聴取については「要請があれば話をする」と応じる考えを示したが、「通常とは違う形で報道が先行したことは遺憾だ」とも述べた。
 次期衆院選で北海道11区から出馬する予定の石川氏は、一連の経緯を説明し、有権者らの理解を得たい考え。
 石川氏は小沢一郎民主党代表の元秘書で、資金管理団体陸山会」の政治献金処理を一時担当。特捜部の聴取では、西松建設からの献金の実態や処理方法について説明を求められたとみられる。》

▼小沢代表の元秘書・石川議員、献金の出所「わからない」
http://www.asahi.com/national/update/0314/TKY200903140125.html
《準大手ゼネコン「西松建設」から民主党・小沢代表の資金管理団体陸山会」への違法献金事件で、小沢氏の元秘書として東京地検特捜部から参考人として事情聴取された民主党石川知裕衆院議員(35)=比例区北海道ブロック=が14日、札幌市で記者会見した。聴取内容は「捜査中の案件なので、コメントを差し控える」と繰り返したが、献金の出どころについては「どういう形で集めたかはわからない」と述べた。聴取後に石川議員が公の場で発言するのは初めて。
 会見では「(陸山会の)経理担当もしていたし、政治資金収支報告書の作成事務にも携わっていた」と認めた。
 ただ、寄付については「どの政治団体であれ企業であれ、どういう形で寄付の資財を集めたかはわからない」と述べた。自らの参考人聴取をめぐる報道については「通常と違う形で報道が先行したことを遺憾に思っている」と語った。》

▼企業への請求書「法改正後ない」…民主・石川議員
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090304-527751/news/20090314-OYT1T00548.htm
小沢一郎民主党代表の資金管理団体陸山会」の政治資金規正法違反事件で、東京地検特捜部から参考人として事情聴取を受けた同党の石川知裕衆院議員(35)(比例北海道)は14日、札幌市内のホテルで記者会見した。
 陸山会で担当していた事務内容などを説明したが、聴取内容については「捜査中の事案でありコメントは控える」とするにとどめた。陸山会で携わっていた経理事務については「政治資金収支報告書の作成などをしていた」と説明。政治献金を受ける際、企業に請求書を送付していたかについては「事務処理として請求書や領収書を企業側から求められることはあるが、陸山会が企業に請求書を出すと言うことは、法改正後はなかった」とした。》

陸山会の政治資金問題で石川議員「進退考えることない」
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090314-OYT1T00979.htm
《「報道が先行するなど通常と違う形で行われたのは遺憾」――。
 小沢一郎民主党代表の資金管理団体陸山会」の政治資金規正法違反事件を巡り、東京地検特捜部から参考人として事情聴取を受けた同党の石川知裕衆院議員(比例北海道)は、14日に札幌市内のホテルで記者会見を開き、支持者に心配をかけたことを陳謝した一方で、聴取のあり方については不快感を示した。
 事情聴取後、石川氏が公の場で発言したのは初めて。石川氏は冒頭、「多くの支持者の皆様に大変ご心配をおかけした」と一連の経緯を陳謝。その上で、自身の事情聴取が事前に報道されたことについて、「選挙を控えている身であり、多くの人から『普通であれば、(外部に)分からない形で話を聞くものではないか』との声が寄せられている」と指摘した。
 陸山会献金を受ける際、企業に請求書を送付していたかについては「企業に請求書を出すことは、政治資金規正法改正後はなかった。事務処理として、企業側から請求書や領収書を求められることはあった」と述べた。ただ、献金の金額を事前に誰と交渉していたかなどについては、「進行中の案件なのでコメントは控えたい」とした。
 一方、会見後に同じホテル内で開かれた民主党北海道の政治セミナーで、新党大地鈴木宗男代表は「今回の事件の流れを見ていて、国策捜査の印象を強くしている」と強調。セミナー後、党北海道の鉢呂吉雄代表も「石川氏への事情聴取のあり方は、通常では考えられない。党北海道の責任者として看過しにくいものがある」と批判した。

 14日行われた石川議員の記者会見での主なやり取りは次の通り。
 ――西松建設からの献金という認識はなかったか。
 「献金の資財をどう集めるかまでは分からないので、政治団体政治団体、企業は企業、個人は個人として寄付を頂いていた。私が聴取を受けるという報道が先行したことについては、選挙を控えた身であり、多くの方から『普通であれば、(外部に)分からない形で話を聞くものではないか』という指摘が寄せられている。私自身も遺憾に思っている」
 ――陸山会は、西松献金に毎年請求書を送っていたのではないか。
 「政治資金規正法改正後は、陸山会側から企業に請求書を出したことはない。報道で請求書を送るという誤ったイメージを与えた。企業から事務処理として請求書を送ってくれと言われて送ることはある」
 ――進退についてどう考えるか。
 「(聴取を受けたことで)報道を見て、まるで犯罪者に近い扱いを受けたような気がする。誠実に仕事をしていたので、進退について考えるということはない」
 ――逮捕された大久保隆規容疑者についてどう思うか。
 「疑いは晴れると信じている」
 ――次期衆院選への影響をどう考えるか。
 「影響がないと言えばうそになる。今まで通り地道に仕事をすることが、一番の選挙対策だと思う」》

▼小沢氏元秘書の高橋元衆院議員「献金かかわったことない」
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090314-OYT1T00869.htm
小沢一郎民主党代表の資金管理団体陸山会」の政治資金規正法違反事件を巡り、小沢代表の元秘書で、元衆院議員の高橋嘉信氏(55)が14日、「私は献金の仕組みや授受にかかわったことはない」などとするコメントを発表した。
 高橋氏は、次期衆院選で小沢代表の地元・岩手4区からの立候補を目指している。
 同氏は、東京地検特捜部に逮捕された陸山会の会計責任者、大久保隆規容疑者の前任の会計責任者にあたる。同日、盛岡市内で、「(献金の仕組みなどを)誰彼に引き継いだこともない。十数年前、ゼネコン各社に便宜供与をしたかのような報道もあるが、身に覚えがない」とするコメント文を報道陣に配布した。》

▼違法献金:「陸山会」の前会計責任者・高橋氏が関与否定
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20090315k0000m040093000c.html
《準大手ゼネコン「西松建設」の違法献金事件で、小沢一郎民主党代表の資金管理団体陸山会」の前会計責任者で元衆院議員の高橋嘉信氏(55)は14日、「献金の仕組みにかかわったことはない」と、事件への関与を否定するコメントを出した。
 高橋氏は同日開かれた自民党岩手県連の定期大会後、報道陣にコメントを配布。それによると「小沢家は業務分担を徹底していた。私は、献金の仕組みや授受にかかわったことはなく、よって誰彼にそのようなことを引き継いだこともない。また、十数年前、ゼネコン各社に便宜供与をしたかのような報道もあるが、身に覚えがない」などとしている。
 高橋氏は80年から小沢氏の秘書を務め、00年に旧自由党公認で衆院初当選。引退後、04年の参院選では自民党推薦候補を推した。遅くとも97年に陸山会の会計責任者に就任し、政治資金規正法違反容疑で逮捕された小沢氏の公設第1秘書、大久保隆規容疑者(47)の前任者として99年まで務めた。次期衆院選では小沢氏の地元・岩手4区から立候補する意向を示している。》

西松建設裏金:衆院選・岩手4区 自民、小沢氏の元秘書公認見送り検討
http://mainichi.jp/select/jiken/nishimatuuragane/news/20090313org00m010018000c.html
自民党が、次期衆院選岩手4区の公認候補に内定していた高橋嘉信氏(55)の公認見送りを検討していることが分かった。高橋氏は、小沢一郎民主党代表の公設第1秘書で政治資金規正法違反容疑で逮捕された大久保隆規容疑者の前任者で、準大手ゼネコン「西松建設」の違法献金問題との関連が取りざたされているためとみられる。今、高橋氏と対立しては不都合と判断した自民党は火消しに躍起だが、公認見送りなら、再び候補者選びを迫られることになる。
 高橋氏は80年から00年まで小沢代表の秘書。関係者によると「小沢氏との唯一の窓口」とされ、金庫番をはじめとするほぼ全権を委任されていた筆頭の秘書だったという。
 00年の衆院選で旧自由党比例代表東北ブロックで初当選し、1期務めた。ところが小沢氏とたもとを分かち、衆院議員引退後は民主党を離党。04年参院選では自民党推薦の無所属候補を支援し、06年3月の奥州市長選に立候補したが落選した。
 昨年9月には、自民党本部や県連の再三の要請を受けて、公認候補となることが内定、小沢氏の対立候補と目されていた。
 自民関係者によると、同党本部は高橋氏の擁立に消極的だったが、県連でも最近は別の候補者を求める声があったという。鈴木俊一県連顧問は12日、東京都内で記者団に「候補者の差し替えについては聞いていない。(県連の差し替え意向についても)ない」と断言した。
 千葉伝県連幹事長は同日午前、「県連には相談も何もない。党本部に抗議を申し入れる」と反発。しかし数時間後には「抗議したいくらいの中身だということ」とトーンダウン。同日夕には「党本部筋から電話で『(公認見送りは)一切関知していない』と連絡を受け、状況が変わった。県連としては、これまで通り高橋氏でしっかり頑張るということだ」と話した。
 一方、奥州市水沢区にある高橋氏の事務所では女性事務員が応対。「県内にいるとは思うが居場所は分からない」と話した。同市胆沢区の自宅にも不在で姿を見せることはなかった。後援会の安倍貞喜智会長は「報道で言われているような話はないと信じている」と困惑した様子だった。》

▼違法献金:「合法でも問題ある」前原氏、小沢代表に苦言
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090315k0000m010076000c.html
民主党前原誠司副代表は14日、京都市内での国政報告会で、小沢一郎代表の資金管理団体をめぐる違法献金事件について「あれだけの献金を(西松建設から)もらうと、『それが合法であったっていいのか』という問題がある。私からすると考えられない数字」と述べ、疑問を呈した。ただ、小沢氏の進退については「私もメール問題で代表を辞任したが、辞める辞めないは外野が言うことではない」と述べるにとどめた。

 前原氏はまた、民主党マニフェスト政権公約)から「公共事業受注企業からの献金全面禁止」の文言が、小沢氏が代表就任後の07年参院選から無くなったことについて「復活させてしっかり書き込む。国民に疑念を持たれないようにするのが大事」と、次期衆院選マニフェストに明記すべきだとの考えを示した。》

▼前原副代表「考えられない金額」 巨額献金事件で小沢代表に苦言
http://www.47news.jp/CN/200903/CN2009031401000751.html
民主党前原誠司副代表は14日夜、京都市の集会で、小沢一郎代表の公設秘書が西松建設の巨額献金事件で逮捕されたことに関連し「たとえ合法でも、あれだけの献金をもらっていいのかという問題はある。私には考えられない金額だ」と述べ、小沢氏の政治姿勢に苦言を呈した。
 さらに公共事業受注企業からの献金禁止に言及し「次期衆院選マニフェスト政権公約)に盛り込み、国民の疑念を招かないようにしていく」と強調した。
 ただ小沢氏の進退には「最後は本人の決断だ。外野がとやかく言うことではない」と述べ、静観する姿勢を示した。》

▼岡田氏に若手の待望論 ハト・カンに拒否感も
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200903140308.html
西松建設の巨額献金事件で、公設秘書が逮捕された小沢一郎代表の辞任もあり得る、と民主党内で「ポスト小沢」の名が飛び交い始めた。岡田克也副代表に中堅、若手の期待が集まる一方、ベテランからは菅直人代表代行ら首脳部の名前が挙がる。
 「小沢氏の進退は捜査の展開次第。続投もある」として各グループは「当面、会合禁止」(菅グループ議員)と動きを控えるが、節目となる月末の秘書の「起訴予定日」に向けシミュレーションが活発化しそうだ。
 「そういうことを言うことが駄目だ。いろんな憶測に基づいてものを言うことが」
 岡田氏は十三日のCS放送で、ポスト小沢に挙げられているとの指摘に強く反発した。否定しなければ黙認と受け取られ小沢氏の進退問題に絡められると警戒しているようだ。
 しかし、自民党が「警戒すべき本命」とするのは岡田氏だ。五十歳代と若く政治資金の透明化に熱心でクリーンな印象が定着している。「刷新」が印象づけられ、民主党が盛り返す、との見方だ。党内でも二〇〇五年の郵政選挙敗北の責任を取って代表を辞任して以降、全国を回り新人や落選候補の応援をこなしたことへの評価も高い。
 ただ本人は以前から周囲に「前回の敗北の責任者が再び代表として衆院選を戦うことはできない」と漏らしており、説得が課題。また「何事にも原理主義的で調整が難航する」(ベテラン議員)との見方もつきまとう。政権獲得後の他党との協力関係上の難点も指摘されている。
 首脳部で有力視されているのは「トロイカ体制」で小沢氏を支える菅氏と鳩山由紀夫幹事長。両氏とも「やる気あり」とみられている上、「衆院選直前の緊急事態なのでいったん、『選挙管理内閣』的な体制とし、選挙後に本格的な代表選をやればいい」(中堅議員)との声が上がる。
 小沢氏の下で固まった党の結束をスムーズに引き継げるのが強みだが、両氏とも秘書逮捕後の小沢氏の続投を全面的に支持したため“禅譲”イメージは強くなる。「小沢色」をぬぐい切れず、党勢回復が期待できないとの見方がある。「小沢氏と連帯責任だ」(中堅議員)と批判されかねない。
 「もはや『鳩菅(ハト・カン)』の時代ではない。鳩山さんや菅さんが無投票で決まったら『小沢院政』とみられる」。こう語る中堅幹部の念頭にあるのは「ハト・カン阻止」だ。
 ハト・カンへの拒否感は中堅、若手に少なくなく岡田氏が固辞した場合の次善策として前原誠司副代表や枝野幸男政調会長の名前が挙がる。
 巨額献金事件をきっかけに、小沢代表の下で封じ込められてきた世代間闘争が表面化する可能性も出てきた。》

▼民主・岡田氏、待望論に「憶測でものを言うときではない」
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090313/stt0903132301006-n1.htm
岡田克也副代表は13日、CS放送番組に出演し、政治資金規正法違反容疑で公設秘書が逮捕された小沢一郎代表の進退について、当面は党の結束を優先し、直ちに辞任する必要はないとの考えを示した。「ポスト小沢」をめぐり、党内の中堅・若手には、「岡田代表」を求める声も出ていたが、次期衆院選を控え、党内政局を喚起すれば、混乱の収拾がつかなくなると判断したとみられる。
 岡田氏は、進退問題に関し、「民主党が本当に政権を担えるかテストされている。まとまって乗り越えていけるか問われている」と述べ、現時点での辞任には否定的な考えを示した。小沢氏の対応については、「説明責任を果たそうという基本姿勢を見守りたい」と語った。
 収録後には、岡田氏の代表就任に期待感が出ていることについて、「憶測でものを言うときではない。どんどん報道が先走りしてしまう」と述べた。
 民主党では、事件発覚後、次期衆院選への悪影響を懸念する声が強まっている。だが、小沢氏と距離を置く議員は、表立った「小沢降ろし」を控えているのが実情だ。「政権交代を前に党内がゴタゴタしてはいけない」(中堅)との判断があるためで、岡田氏もこうした党内情勢を踏まえ、慎重姿勢に終始した形だ。
 岡田氏は、前原誠司副代表らと8日から東南アジアを歴訪し、13日午前に帰国した。》