若田さん宇宙へ まとめ

▼若田飛行士:自分の体で実験も 長期宇宙滞在へ
http://mainichi.jp/select/science/news/20090317k0000m040099000c.html
《日本人として初めて国際宇宙ステーション(ISS)への長期滞在に挑戦する若田光一宇宙飛行士(45)。3日目から、米露の飛行士と3人での共同生活が始まる。若田さんは宇宙で人体がどう変化するかを自ら実験台となって試すほか、宇宙での暮らしをインターネットのブログを使って発信する予定だ。

 無重力状態の宇宙空間では、筋肉をあまり使わないため衰えやすい。骨のカルシウムが溶け出し、骨折もしやすくなる。調査では、6カ月間宇宙に滞在した飛行士の半数で、少なくとも1カ所の骨量が9%以上減少した。飛行士には毎日2時間半の運動が義務づけられているが、運動だけでは防ぎきれない。
 若田さんは骨粗しょう症の代表的な予防薬を週1回飲み、無重力状態で効き目があるかどうかを調べる。ISSでは初の試みだ。
 宇宙空間には強い放射線が存在する。若田さんが1日に浴びる放射線量は、地上の一般人が約半年で浴びる量に匹敵する。若田さんは小型の線量計を常に身につけ、被ばく量を正確に測定する。
 若田さんは「日常での生活を豊かにするとともに、月、火星へと人類の活動領域を広げていくために必要なデータをとり、貢献したい」と話す。

 「宇宙で目薬をさせる?」。宇宙での生活に関心を持ってもらおうと、宇宙航空研究開発機構JAXA)は滞在中の若田さんに実施してほしい「おもしろ宇宙実験」を公募した。1597件のアイデアが寄せられ、16件を選んだ。
 選ばれた実験は「空中に浮かんでクロールのように腕をかいたら前に進めるか」「魔法のじゅうたんのように布の上で浮かべるか」「自分の息や、扇であおいで移動できるか」など。
 実験の様子は7月ごろから順次映像で公開される。
 若田さんのISSでの活動は「週休2日」。おもしろ実験は、土日などの休日を利用するという。JAXAは「長期滞在だからこそできる。教育現場などで活用してもらいたい」と期待する。
 若田さんはインターネット上に「宇宙ブログ」(http://blogs.yahoo.co.jp/koichiwakata_blog)を開設した。宇宙での暮らしぶりをリアルタイムで日本語で発信する計画だ。

 「日本の有人宇宙活動の第一歩」「人を宇宙に送り、戻ってくる分野でも貢献したい」−−。打ち上げ後、現地で開かれた記者会見で、JAXA幹部からは将来の有人宇宙活動に前向きな発言が相次いだ。政府は、独自の有人宇宙計画を「当面持たない」としてきたが、今月6日の宇宙開発戦略本部の専門調査会でこの方針の転換を提案したばかりだ。
 ISS計画は日本が参加する唯一の有人計画。実験棟「きぼう」の開発や取り付けによって、有人施設を造る段階はクリアした。若田さんの滞在は長期間にわたる健康管理や宇宙生活を支えるノウハウを獲得することを目指す。しかし「なぜ有人宇宙活動が必要か」といった根本的な議論は政府内では不十分で、若田さんの経験を生かす道筋は不明確だ。
 専門調査会メンバーの澤岡昭・大同工業大学長(宇宙利用戦略論)は「宇宙船開発や船外活動など、課題を一つ一つ積み重ねなければならない。有人活動を目指す理由やその行程表を明確に国民に示すことが必要だ」と指摘する。》

▼若田さん宇宙に、初の長期滞在へ
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4084905.html
《日本人宇宙飛行士として初めて、国際宇宙ステーションに長期滞在する若田光一さんを乗せたスペースシャトルディスカバリー」が、16日に打ち上げられました。宇宙では、「ラジオ体操」や「魔法のじゅうたん」の実験も行われます。
 「ディスカバリー、科学のためフルパワーで宇宙ステーションに向かいます!」
 日本時間16日午前8時43分に、打ち上げられたスペースシャトルディスカバリー」。今回のシャトル打ち上げはガス漏れなどが原因で、当初の予定より1か月以上、5回も延期されていました。
 「体調はバッチリです。しっかり頑張ってきます」(宇宙飛行士 若田光一さん)
 3回目の宇宙飛行となる若田さんは出発直前、満面の笑顔。ベテランの余裕を感じさせました。打ち上げ前日のブログでも、発射台に立つシャトルを見ての興奮をこう語っていました。
 「明日の今ごろは、再びこのスペースシャトルに乗って軌道上での仕事を始めているかと思うと、武者震いがします」(若田さんのブログ)
 現地には、同僚の日本人宇宙飛行士・野口聡一さんと星出彰彦さんも駆けつけました。
 「ロケットの打ち上げはいいですね、何度見ても。感動しますね」(宇宙飛行士 野口聡一さん)
 「今回の打ち上げには、チームの多大な努力がありました。本当に特別な打ち上げです」(打ち上げ後のNASAの会見)
 今回、若田さんは日本人宇宙飛行士として初めて、国際宇宙ステーションに長期滞在することになります。若田さんの大きなミッションは、日本の宇宙実験棟「きぼう」を完成させることです。「きぼう」では科学や医学の実験を行いますが、その中には1600件近い公募から選ばれた“おもしろ宇宙実験”も含まれています。それは・・・
 「宇宙でラジオ体操や腕立て伏せなどできる?」
 「“魔法のじゅうたん”のように、じゅうたんに乗って浮かぶことができる?」
 「宇宙空間で目薬はさせるの?」
 宇宙ステーションでの生活は、3か月以上に及びます。
 「(Q.長期滞在の影響は?)筋力が衰えたり、骨のカルシウムが抜け出してしまう」(宇宙飛行士 星出彰彦さん)
 自ら“マラソンのような長丁場”と表現した宇宙ステーション生活で、若田さんはどんな成果を地球に持ち帰ることができるでしょうか。》

▼若田さん母校、シャトル打ち上げに大歓喜
http://www.ntv.co.jp/news/131125.html
《宇宙飛行士・若田光一さんが搭乗するスペースシャトルが日本時間16日朝、アメリカ・フロリダ州ケネディ宇宙センターから打ち上げられた。若田さんの母校・九州大学(福岡市)では、多くの後輩らが打ち上げの様子を見守った。
 九州大学の伊都キャンパスでは、航空宇宙工学を専攻する学生ら約40人がテレビで打ち上げを見守った。日本時間16日午前8時43分、若田さんが乗ったスペースシャトルが打ち上げられると、大きな拍手が起こった。 》

▼長期滞在成功を 祈る仲間 見守る家族 若田さん宇宙へ
http://www.asahi.com/special/space/TKY200903160139.html
《いよいよ、待ちに待った宇宙長期滞在が始まる――。若田光一飛行士(45)を乗せたスペースシャトルディスカバリーが16日午前(日本時間)、国際宇宙ステーション(ISS)に向けて無事に飛び立った。日本人初の「挑戦」に、家族や出身地のさいたま市民らがエールを送った。
 今回の打ち上げは燃料系の問題で何度も延期されていた。オレンジの炎を輝かせながら、ディスカバリーが空のかなたに突き進むと、ケネディ宇宙センターではホッとした雰囲気が流れた。
 若田さんのバックアップ役として3年間、一緒に訓練を受け、今年12月にロシア・ソユーズ宇宙船で6カ月間の長期滞在に挑む野口聡一飛行士と、昨年6月に初飛行した星出彰彦飛行士も、報道陣に交じって打ち上げを見守った。
 打ち上げ前、野口さんと星出さんは自分たちの体験をにぎやかに語っていたが、打ち上げが終わると言葉少なで、胸を熱くしている様子だった。野口さんは「日本人が宇宙で暮らす時代が今日から始まる」。星出さんは「『がんばってこいよ』と祈るような気分だった」と話した。
 打ち上げの約4時間前。若田さんは他の乗組員6人とともに、オレンジ色の飛行服姿で発射場へ向かった。報道陣に向けて、若田さんは「体調はバッチリです。みなさんありがとう。頑張ってきます」と笑顔で何度も手を振った。
 若田さんの宇宙長期滞在を心待ちにしていた母のタカヨさん(76)と弟の瑞穂さん(42)は、同センターで打ち上げの瞬間を待った。
 「どんな窮地でも的確な判断で切り抜けるはず」。タカヨさんは、2度の宇宙飛行を経験、厳しい訓練を乗り越えた若田さんに頼もしさを感じている。打ち上げ後には「これまでの経験を生かした息子の働きぶりを地上から見守りたい」とコメントした。
 昨年夏、一時帰国した若田さんらと行った福島県猪苗代湖での家族旅行。足腰が弱くなったタカヨさんに厳しい石段があった。「お母さんは好きな場所を見物して。僕らが探すから」と若田さんがすかさず声をかけた。なにが起きても大丈夫という安心感を与えてくれた、と振り返る。
 今回の宇宙滞在は2週間ほどだった前の2回と違い、約3カ月間と長丁場。「心配もあるけど、人類に大きく貢献できる仕事ができる。自分の力を信じ、落ち着いて仕事に取り組んでほしい」
 滞在中は1カ月に1回程度、さいたま市のタカヨさん宅とISSを結び、会話を交わす。タカヨさんは「家から宇宙にいる光一の姿を見ながら話ができることが一番の楽しみ」と話した。

 若田さんの母校の九州大学の伊都キャンパス(福岡市)。約50人の後輩らが、打ち上げの様子をプロジェクター画面で見守った。
 「本人の強い希望がかなって本当に良かった」。空へ舞い上がるシャトルを見つめながら、准教授の室園昌彦さん(50)はそう思った。若田さんが大学4年のときの講師で、以来20年以上のつきあい。「エンジニア出身の宇宙飛行士として活躍してほしい。私たちの誇りです」と話した。 》

オバマ政権、宇宙計画もチェンジ? 「ふさわしい目標必要」 (
http://sankei.jp.msn.com/world/america/090316/amr0903161807008-n1.htm
オバマ米政権下で初めてとなるスペースシャトルの打ち上げが15日、成功し、日本人初となる若田光一さん(45)の国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在がいよいよ始まった。一方で、オバマ大統領は「21世紀にふさわしい目標が必要だ」と、従来の宇宙計画を大幅に見直す可能性を示唆している。冷戦を背景にスタートしたISS、そしてスペースシャトル計画は、歴史の中で様変わりを余儀なくされようとしている。
 「公平に言って、ここ数年の宇宙計画は迷走気味だ」。オバマ大統領がこのほど米メディアのインタビューに語った言葉は、米航空宇宙局(NASA)の現状への不満をうかがわせるに十分だった。
 留任を熱望していたとされるグリフィン前長官は新政権発足を前にNASAを去った。大統領は近く、次期長官を指名する見通しだ。「21世紀にふさわしいNASAの使命を策定するのが役割」と大統領が明言するこの新長官人事を発火点に、大変革が起きるのではないか−。関係者はかたずをのんで見守る。
 スペースシャトル、そしてISSの歴史を振り返れば、オバマ大統領がNASAに「チェンジ」を求める理由も浮かんでくる。
 構想が始まったのは、宇宙開発競争が東西冷戦の一環となっていた時代だった。しかし冷戦の終結で、国威発揚のために膨大な予算をつぎ込める時代は終わった。
 ISS計画はライバルだったロシアと手を結ぶ形で進められるようになった。シャトルの老朽化も進行し、2010年までの全機退役が決定した。米の次世代有人宇宙船が開発されるまでの数年間は、ロシアのソユーズ宇宙船に人員輸送を頼らざるを得ない。
 夢や希望を国民に語る格好の材料として、歴代米政権は繰り返し宇宙開発への意気込みを語ってきた。04年にはブッシュ前政権も、20年までの有人月探査実現などの構想を表明した。
 だが、オバマ大統領は選挙期間中から批判的な発言を繰り返している。08年3月には「子供たちはもはやシャトルの打ち上げに興味を持っていない」と発言し、同年7月には「(ブッシュ前政権による)月探査計画を5年遅らせれば、教育予算がまかなえる」とし、論議を呼んだ。
 「100年に1度」と形容される経済危機への対応に迫られている事情もある。中国やインドが宇宙への野心を示すという新たな要素も出現した。日本人初となる若田さんの長期宇宙滞在は、まさにこれまでの宇宙開発の図式が変わりつつある潮目と重なったともいえる。
 打ち上げ後の会見で、林幸秀・宇宙航空研究開発機構副理事長は、日本でも有人宇宙探査へ踏み出すべきだとの声が高まりつつあることを踏まえた上で、「この時期に若田さんの長期滞在が実施されることは、こうした議論のいい刺激になるだろう」と話した。》

▼米シャトル打ち上げ成功 若田さん、3カ月半の宇宙滞在へ
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20090316AT2G1600316032009.html
《米航空宇宙局(NASA)は米東部時間15日午後7時43分(日本時間16日午前8時43分)、米スペースシャトルディスカバリー」を打ち上げた。日本人宇宙飛行士の若田光一さん(45)が搭乗、国際宇宙ステーションで日本人初となる3カ月半の長期滞在に挑む。
 ディスカバリーは地響きを上げながら上昇。約2分後に固体ロケットを分離して所定の軌道に入り、打ち上げは成功した。順調に行けば、若田さんらは17日夜(日本時間18日午前)に国際宇宙ステーションへ乗り移る。
 若田さんは宇宙ステーションに長期間滞在し、無重量やストレスにさらされる過酷な宇宙環境で心身の変化を克服するための宇宙医学実験に取り組む。宇宙で骨がもろくなるのを防ぐ研究に臨むほか小型の心電計を胸に取り付け、宇宙生活の健康管理や地球と結ぶ遠隔医療技術につなげる。》

▼若田さんのシャトル「打ち上げ成功」…NASA発表
http://www.yomiuri.co.jp/space/news/20090316-OYT1T00266.htm
《米航空宇宙局(NASA)は米東部時間15日午後7時43分(日本時間16日午前8時43分)、若田光一さん(45)ら7人の宇宙飛行士を乗せた米スペースシャトルディスカバリー」を、ケネディ宇宙センターから打ち上げた。
 若田さんは約3か月にわたる日本人初の長期宇宙滞在に臨む。
 シャトルは打ち上げてから約9分後に外部燃料タンクを切り離し、NASAは「打ち上げは成功した」と発表した。
 若田さんの飛行は、1996年1月、2000年10月に続き、日本人では最多の3回目になる。6月末まで国際宇宙ステーション(ISS)に滞在して、日本独自の実験棟「きぼう」で科学実験をこなしたり、宇宙での生活が人体に与える影響を調べたりする。
 若田さんは打ち上げ3日目の17日夜に、ISSから緊急脱出する際に使うロシアの宇宙船ソユーズに専用の座席を取り付け、正式にISSの搭乗員になる。
 今回の飛行でディスカバリーは、ISSにとって最後の巨大構造物になる太陽電池パネルを運ぶ。若田さんは、得意なロボットアームの操作で、その設置作業に加わる。ISSはこれでほぼ完成形になり、5月には、ISSに滞在する飛行士が3人から6人に増員される予定だ。
 若田さんが地球に戻るシャトルは、真空の宇宙空間にさらされた状態で実験を行える「きぼう」の船外設備を搭載して、6月中旬に打ち上げられる予定だ。若田さんはこれを取り付けて「きぼう」を完成させるという大役をこなし、同月末に帰還する。
 今回の打ち上げは当初、今年2月12日の予定だったが、燃料関係の配管で相次いで不具合が見つかり、延期されていた。
 日本人のISS長期滞在は、若田さんに続いて、今年12月からは野口聡一さん(43)が、2011年春からは古川聡さん(44)が予定されている。》

▼若田さん搭乗のシャトル、打ち上げ成功
http://www.asahi.com/science/update/0316/TKY200903160032.html
《米航空宇宙局(NASA)は米東部時間15日午後7時43分(日本時間16日午前8時43分)、若田光一飛行士(45)ら7人が乗り組むスペースシャトルディスカバリーを打ち上げた。若田さんは日本人最多の3度目の飛行で、日本人初の宇宙長期滞在(約3カ月間)に挑む。
 ケネディ宇宙センターから打ち上げられたディスカバリーは、轟音(ごうおん)とともに夕暮れの空を上昇。約9分後、外部燃料タンクを予定通り切り離して、打ち上げは成功した。マイク・ラインバックシャトル打ち上げ部長は「これまで見た中で最も美しい打ち上げだった」と語った。
 打ち上げ2日後の17日午後(日本時間18日朝)にディスカバリー国際宇宙ステーション(ISS)とドッキング。若田さんは現在ISSに長期滞在中のNASAのサンドラ・マグナス飛行士と交代、ISSの乗組員となる。
 宇宙機構が宇宙に送り出してきた日本人の飛行士は、これまで6人で宇宙飛行は延べ10回になるが、滞在期間は長くて15日間だった。
 若田さんは米ロの乗組員と協力してISSの保守などを行うほか、ISS内の日本の有人宇宙施設「きぼう」で様々な実験を行う。無重量状態が骨に与える影響を検証するため、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の治療薬を飲んで若田さん自身も「実験台」となる予定だ。
 5月からISS滞在の飛行士が3人から6人体制になるのに備え、尿を完全再利用する装置の実証運転も行う予定で、若田さんは再生水の「試飲」にも意欲を示す。
 若田さんは6月中旬、「きぼう」を完成させるために船外実験プラットホームなどを運んでくるシャトルエンデバーで、帰還する予定。
 今回のディスカバリーは、ISSの背骨に当たる最後の構造物「S6トラス」の設置が主な任務。S6トラスの太陽電池パネルがうまく展開できれば、ISSの太陽電池が完成する。S6トラスの設置には、ロボットアームを操作する若田さんが中心的な役割を果たす。
 打ち上げは当初、2月12日の予定だったが、燃料系の問題で数回にわたって延期されていた。延期に伴い、ロシア・ソユーズ宇宙船の打ち上げ日程との関係で飛行期間が1日短縮され、船外活動も1回中止される。ディスカバリーは28日昼すぎ(日本時間29日未明)、帰還する予定。
 若田さんに続き、今年12月ごろから野口聡一さんが、11年春ごろから古川聡(さとし)さんが、いずれもISSに6カ月間の長期滞在を予定している。日本人の「宇宙利用時代」に向けて、一歩を踏み出した。 》

若田光一さん 日本人初の宇宙長期滞在へ
http://mainichi.jp/select/world/graph/2009wakata/?link_id=RSH04

▼若田さん、16日朝宇宙へ 日本人初の長期滞在
http://www.47news.jp/CN/200903/CN2009031501000612.html
《米航空宇宙局(NASA)は15日、国際宇宙ステーションに日本人で初めて長期滞在する若田光一さん(45)ら7人が乗り組むスペースシャトルディスカバリー」の日本時間16日朝の打ち上げに向け、燃料の注入を開始した。
 ディスカバリーは11日の燃料注入中に、外部燃料タンクの圧力を逃がす配管接続部から水素ガスが漏れ、打ち上げを延期した。原因は不明だが、NASAは14日までに配管接続部の部品を交換。再び漏れがなければ問題ないと判断し、15日午後7時43分(日本時間16日午前8時43分)の打ち上げを決めた。
 天気予報では、80%の確率で打ち上げ可能という。
 若田さんのシャトル搭乗は3回目。日本時間18日朝にステーションに到達し、6月末まで約3カ月半、滞在する。
 若田さんはディスカバリーのドッキング中、得意のロボットアーム操作でステーションに4組目で最後の大型太陽発電装置を設置。長期滞在中は日本実験棟「きぼう」の保守、整備に当たる。6月にシャトルで運び込まれるきぼうの船外実験装置を取り付けてきぼうを完成させ、そのシャトルで帰還する予定。》

スペースシャトル 日本時間けさ打ち上げへ
http://www.ntv.co.jp/news/131081.html
《宇宙飛行士・若田光一さんが搭乗するスペースシャトルディスカバリー」は日本時間16日午前8時43分、アメリカ・フロリダ州ケネディ宇宙センターから打ち上げられる。
 若田さんらクルーは、最終的な健康診断を受けた後、打ち上げに向けた準備を始めている。日本時間12日に予定されていた打ち上げが延期された引き金となった配管のガス漏れについては、配管の取り換え作業が終わり、外部燃料タンクへの燃料注入が始まった。この作業には約3時間かかるが、実際に燃料を入れなくてはガス漏れしないかどうかがわからないため、予断を許さない状況が続いている。
 天候で打ち上げが中止される確率は20%。打ち上げが成功すれば、若田さんは日本人として初めて宇宙での長期滞在をすることになり、日本の宇宙開発の歴史に新たな一ページが刻まれる。 》

▼若田さん搭乗シャトル、きょう打ち上げ
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4084508.html
《日本人宇宙飛行士の若田光一さんが搭乗するスペースシャトルディスカバリー」は日本時間のきょう午前、再び打ち上げに臨みます。
 スペースシャトルディスカバリー」の発射台があるアメリカ・フロリダ州ケネディ宇宙センターでは、現地時間の14日、先週の打ち上げ延期の原因となったガス漏れがあった部分の部品を交換する作業が行われました。
 ロシアの宇宙船「ソユーズ」の打ち上げも近いため、NASAアメリカ航空宇宙局は日程の調整で難しい判断を迫られています。
 すでに宇宙での船外活動の回数を減らすことは決まっていますが、14日の会見では、宇宙ステーションの建設を急ぎたいアメリカ側が、民間人の「宇宙旅行」を続けるロシア側に苛立ちをみせる場面もありました。
 「宇宙ステーション建設計画に宇宙旅行者は想定外だから懸念しています」(NASAの会見)
 一方、若田光一さんは地上管制チームとの打ち合わせに臨むなど、3度目の宇宙飛行に向けた準備を続けました。
 スペースシャトルディスカバリー」の打ち上げは日本時間のきょう午前8時43分に行われる予定です。》