何度目だ!? ソニー・ショック

ソニー中鉢社長が4月退任=ストリンガー会長が兼務、権限集中
http://www.jiji.com/jc/c?g=ind_30&k=2009022700668
ソニーは27日、4月1日付で中鉢良治社長が副会長に就き、ハワード・ストリンガー会長が社長を兼務すると発表した。同社は世界同時不況で、薄型テレビなどデジタル家電の販売不振に直面。国内外での1万6000人超の人員削減などを柱とする構造改革に取り組んでおり、ストリンガー氏に権限を集中することで経営再建のスピードを上げるのが狙い。……中鉢氏は2005年6月に社長に就任。主力であるエレクトロニクス事業の立て直しを進めてきたが、世界不況や急速な円高のあおりを受け、09年3月期(今期)連結業績は、本業のもうけを示す営業損益が2600億円と過去最悪の赤字に転落する見通し。このため、経営責任を問う声が上がっていた中での退任となり、事実上の引責辞任との見方もある。》

ソニー、エレクトロニクスとゲームを統合 ストリンガー会長が社長兼務
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0902/27/news073.html
ソニーは2月27日、エレクトロニクス事業とゲーム事業を4月1日付けで統合すると発表した。ネット対応製品やサービス創出につなげ、収益力改善と競争力強化を図る。
 4月1日から、ハワード・ストリンガー会長兼CEOが社長職を兼務。ストリンガー氏がエレクトロニクス事業を統括する。中鉢良治社長は代表執行役副会長に就任する。
 新たに、PCやゲームなどネットワーク対応製品・サービスを手掛ける「ネットワークプロダクツ&サービス・グループ」と、テレビなど家電を統括する「コンスーマー・プロダクツ・グループ」を設置する。
 前者には、PC「VAIO」や、「ウォークマン」を含むモバイル製品、「プレイステーション 3」(PS3)や「プレイステーション・ポータブル」(PSP)などゲーム、製品共通のサービスプラットフォーム開発部隊を統合。「プレイステーション・ネットワーク」の活用・拡大も目指す。
 後者には、テレビ、デジタルカメラ、ホームオーディオ、ビデオといった民生機器の事業を統括。業務を効率化し、収益力向上を図る。新興市場開拓にもリソースを投入する。
 全製品共通のユーザーインタフェースやソフトを開発する部署や、効率的なサプライチェーンソリューションを開発する部署も設置。それぞれが、社内の各事業部にサービスを提供する。》

ソニー社長交代。ネットワークを軸とした新経営体制に
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20090227_43035.html
ソニー株式会社は27日、グループ構造改革と新経営体制を発表した。4月1日付で中鉢良治現社長が副会長に退き、ハワード・ストリンガー会長兼 CEOが社長も兼任。同時に事業グループ改革にも着手し、PC/ゲーム/ポータブル担当のネットワークプロダクツと、コンスーマプロダクツの2つの事業領域を定義した新経営体制を構築する。
 2つの事業グループのうち、「ネットワークプロダクツ&サービス・グループ(NPS)」は、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)やパソコンのVAIOウォークマンを含むモバイル製品、ソニー製品の共通サービスプラットフォームを開発するソニーメディアソフトウェア&サービスで構成される。
 同グループでは、ネットワーク対応製品やサービスに積極的に取り組み、サービス収益力の強化を図る。また、社内の先端技術を結集し、新たな製品創出に取り組むとしており、PS3向けに展開しているネットワークサービス「プレイステーション・ネットワーク (PSN)」のプラットフォーム活用/拡大が一つの要となるとする。グループのプレジデントにはSCE社長兼グループCEOの平井一夫氏が執行役EVPとして就任する。
 もう一つの事業グループ「(新)コンスーマー・プロダクツ・グループ(New CPG)」は、テレビやデジタルイメージング(DI)、ホームオーディオ、ビデオといったコンシューマエレクトロニクスの中核製品カテゴリ事業を統括。 New CPGでは商品力強化とともにオペレーションのスピード向上や効率化を図る。また新興市場開拓にもリソースを集中投下する。
 New CPGのプレジデントには、現執行役員EVP兼テレビ事業本部長の吉岡浩氏が就任。同時に執行役副社長にも就任し、半導体コンポーネント事業も担当。民生機器とデバイスの開発、事業戦略の連携と収益力強化に努めるという。 》

▼未知数ソニー新体制 社長兼務ストリンガー会長の次の手は?
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/090227/biz0902272127020-n2.htm
ハワード・ストリンガー会長兼CEO、中鉢良治社長との一問一答は次の通り。
 −−なぜこのタイミングで機構改革を行うのか
 ストリンガー「1月下旬にリストラを含む経営改善策を発表した際は、変革を打ち出すには時期尚早だった。2週間前にこういう形でやるべきだと考え、周囲の合意を得た。今までは雇用削減への対応で精いっぱいだった」
 −−社長交代の理由は
 中鉢「経営改善策を発表して以降、(改善が)順調に進み、固定費削減に一応の見通しがついた。消費者の生活スタイルは大きく変わっており、顧客のニーズに合った製品を、若い人間中心の新しい組織から生み出すべきだと判断した」
 −−社長を別の人が務める必要はないのか
 ストリンガー「私が社長を兼務すれば各組織と直接、意見交換できる」》