新聞・テレビ複合不況――2008年12月01日

● "数字は正直"、中間決算で見えてきた「民放」が直面する問題の数々
http://journal.mycom.co.jp/column/media/018/
「在京テレビ、キー局各社は中間連結決算を発表した。それによると、各社とも景気後退の影響で、売り上げの核である広告収入が減少、日本テレビ放送網 (NTV)とテレビ東京は赤字転落した。赤字額は、それぞれ12億円と3億円。NTVは半期ベースで37年ぶり、テレビ東京は中間決算公表を始めて以来の赤字決算である。」

●TBSコスト削減でピンポンなど打ち切り
http://www.asahi.com/showbiz/nikkan/NIK200811270015.html
「TBS系情報番組「ピンポン!」(月〜金曜午前11時)と「2時っチャオ!」(月〜金曜午後2時)が来年3月いっぱいで終了することが26日、分かった。両番組とも、06年10月にスタートしたが、2年半で幕を下ろすことになった。番組終了は、制作費の大幅な節減が理由とされている。……TBSは、制作費のコストパフォーマンスを優先させる形を模索し、来年3月に、同じく終了する報道番組「ニュース23」の夜の時間帯とともに、昼の時間についても大幅な見直しを検討していた。」

●番宣ばかりのCM枠
http://www.data-max.co.jp/2008/11/cm_2.html
「ある民放テレビ局では、CM枠が埋まらない結果、自社系列局の番宣を頻繁に流ざるを得ないケースがたびたび起こっている。しかも最近では、それが徐々に高額な時間帯にシフトしてきており、これを嘆く声も聞かれる。」

●人件費削減…東京V 福西、服部ら11人解雇
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2008/12/01/01.html
「J2降格圏内の16位に低迷する東京Vが30日、大量11人に来季の契約を更新しないことを通告した。……世界的な不況もあり、親会社の日本テレビが37年ぶりに赤字に転落。大幅に人件費を削らないと来季のクラブ運営すらままならない。戦力と考えていた選手まで放出せざるを得ないのが厳しい現実だ。」

●来期巨人戦の放送試合数、年内に結論=ナイター視聴率9.6%−日テレ社長
http://www.jiji.com/jc/c?g=spo_30&k=2008120100625
「同社の巨人戦ナイターの平均視聴率は、シーズン終盤の10月は15.8%と健闘したものの、北京五輪が開催された夏場の不振が影響。9.6%と前年を0.2ポイント下回り、来期以降の中継体制が注目されている。」

●セクハラ、パワハラ低俗番組に倫理問う声 BPOが意見検討
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/entertainers/081130/tnr0811301806008-n1.htm
「低俗化が批判されているテレビ局のバラエティー番組について、放送倫理・番組向上機構BPO)の放送倫理検証委員会が、各局の倫理的な質を問うため検討を始めた。バラエティー番組に対しては「セクハラではないか」「いじめを助長する」などと苦情が後を絶たず、問題があると認めれば意見として発表する。」

●「プロジェクトX」統括の元NHKプロデューサーが万引
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/tokyo/081201/tky0812011316002-n1.htm
「NHKの人気番組「プロジェクトX」の統括プロデューサーだった男性職員(52)が、マフラーなどを万引したとして、警視庁渋谷署に事情聴取されていたことが1日、分かった。同署は容疑が固まり次第、窃盗容疑で書類送検する方針。」

産経新聞中間決算を発表
http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200811280067a.nwc
産経新聞社が27日発表した2008年9月中間連結決算によると、最終損益は19億円の赤字(前年同期は1億円の黒字)となった。営業損益は4億円の赤字(前年同期は9億円の黒字)だった。売上高は808億円で、前年同期(978億円)から17.4%減少した。」

●相次ぐ夕刊の廃止 新聞業界が恐れる「ビジネスモデルの崩壊」
http://www.excite.co.jp/News/economy/20081201/Moneyzine_112631.html
「地方紙の中では比較的経営状況も良好と見られてきた南日本新聞の夕刊廃止決定は、業界関係者に驚きを与えているが、夕刊の廃止についていえば、すでに毎日新聞社が北海道内での夕刊を8月末に、東北地方で最も長い歴史を持つ秋田魁新報が9月一杯で、さらに10月には創刊62年の夕刊紙、名古屋タイムズが休刊しており、夕刊の廃刊は全国的な動きとなっている。」

●殺傷事件で誤報した毎日新聞 犯人扱い、未だ紙面で謝罪せず
http://www.j-cast.com/2008/12/01031301.html
毎日新聞の大誤報問題で、犯行示唆と決めつけたネットユーザーに紙面上で謝罪していないことに批判が上がっている。このユーザーもネット上で、紙面での謝罪が拒否されたことを明らかにした。同社は「会って誤報についておわびした」と釈明するが、背景にネットへの不信感があるのではとの指摘も出ている。」

●“100年に一度”の危機を生き残れるか? 「新聞・テレビ複合不況」の内幕を露に!
http://diamond.jp/series/newdw/08_12_06/
「弊誌では、1年ほど前の2007年9月22日号にて「新聞没落」というタイトルで新聞業界について特集しました。当時、新聞業界関係者に取材すると、関係者は競合各社を勝ち組と負け組に分けていました。ところが、たった1年で、「勝ち組はいなくなった」という評価が業界では一般的な見方となってしまいました。テレビも同様です。」