AIG格下げ、広がる経営不安説

読売新聞の「AIG格下げ、広がる経営不安説…日本の5社影響必至」という記事を引用します。AIGの格下げ問題については、すでに報じられていますが、シンガポールや日本への影響についても詳しく述べられています。

 AIGの子会社で、シンガポールにあるAIAシンガポールには16日に、保険契約の解約を求める顧客が詰めかけた。シンガポール通貨監督庁(MAS)はホームページ上で「AIAは保険契約者の信頼に見合うだけの十分な資産がある」と冷静な対応を呼びかけているが、AIAのサービスセンターには、開店前から契約者の列ができ、6時間以上かかって手続きをする人もいた。

 一方、AIGは日本でも幅広く事業を展開している。

 AIGにとって日本は、米国に次ぐ有力市場だ。損害保険ではAIU保険とアメリカンホーム保険の2社、生命保険ではアリコジャパンAIGスター生命、AIGエジソン生命の3社の計5社で事業展開している。国内の従業員数は合わせて約2万6000人と外資系保険では最大規模だ。

 生保は08年3月期の保険料収入で見ると、アリコが業界5位の1兆3478億円、3社合計では1兆9922億円。保有契約数はアリコが約689万件、3社全体では約1082万件に達する。仮に米AIGが破綻するような事態になれば日本の保険契約者にも影響が出る可能性がある。
(2008年9月16日23時34分 読売新聞)