西松建設を巡る疑惑 まとめ Vol.33

▼小沢代表辞任表明 麻生首相の解散戦略は?
http://www.ntv.co.jp/news/135064.html
民主党・小沢代表は11日夕方、辞任を正式に表明した。今回の辞任が衆議院の解散・総選挙に与える影響について、政治部・青山和弘記者が解説する。
 小沢代表の辞任表明について、河村官房長官は「“党利党略をこの際−”ということは考えていない。まずは、大事な予算を通すことに全力を傾注してもらいたい」と強調した。自民党・菅選対副委員長も「インフルエンザ対策や経済対策を一つ一つ着実にやっていって、考え方は全く変わらないと思いますよ」と述べているが、小沢代表の辞任は、麻生首相の解散戦略に影響するのは確実となっている。
 解散時期について、政府・与党では、民主党の代表が誰になるのか、どういう政策を打ち出すのか慎重に見極めるべきだとの声が大勢となっている。政府高官は「民主党の混乱に乗じて解散という姑息(こそく)なことはできないだろう」と語っている。さらに、あるベテラン議員は、麻生内閣の支持率がまた下がるとして、「任期満了まで解散は打てないだろう」と話している。そして、小沢代表の辞任で、自民党内から「麻生首相はそのままでいいのか」という声が再び出てくる可能性もある。
 いつ解散に踏み切るのか、麻生首相の判断が非常に難しくなったことは間違いないといえる。》

▼民主・鳩山幹事長、新代表について「今週中にすべてを決めるのが理想」
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00154920.html
民主党の小沢代表が辞任の意向を表明したことを受けて、新しい代表の選出について、鳩山幹事長は、記者団に「オープンな形で選挙を通じて決めたい」としたうえで、「今週中にすべてを決めるのが理想だ」との考えを明らかにした。
小沢氏の後任の代表候補としては、すでに岡田副代表、菅代表代行鳩山幹事長の名前が挙がっているが、鳩山幹事長は、自らの代表選の立候補について、「まだ考えていない」と述べるにとどまった。》

補正予算案:予定通り13日衆院通過の方針 政府・与党
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090512k0000m010069000c.html
麻生太郎首相は11日夕の自民党役員会で「民主党の小沢(一郎)代表が辞意を表明したと聞いた。与党としては補正予算案、関連法案を早急に成立させて実施に移すことが課題だ」と述べた。これを踏まえ、政府・与党は09年度補正予算案を予定通り13日に衆院通過させる方針だ。
 与党は11日、衆院予算委員会理事会で13日の採決を正式に提案したが、野党側が拒否したため結論は出なかった。12日の理事会で改めて協議する。
 13日に予定されていた首相と小沢氏の党首討論について、自民党大島理森国対委員長は記者団に「お辞めになると表明した人が、出て何をおっしゃるのだろうか」と述べ、中止されるとの見通しを示した。》

▼別人の表情で会見 剛腕ぶりもチラリ
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090511/stt0905112055030-n1.htm
《「辞意」を伝える口元になぜか笑みが浮かんだ。3月24日夜、公設秘書の起訴を受けた「続投会見」では涙を流し、声を詰まらせた同じ人物だ。「私自身が去ることで(メディア批判が)かわされれば…」。だが、事件との関連について話が及ぶと、語気を強める“剛腕”ぶりも頭をもたげた。

 ■本懐
 「おお、マイクもいっぱいだな」。11日午後5時。民主党小沢一郎代表は数百人の報道陣を前にいきなり冗談を飛ばし、前回とはまったく違う余裕を見せた。
 「どこの選挙区であれ全力で戦い、必ず勝ち抜く」「政権交代や議会制民主主義の確立のスタートを自分の目で確かめられたら、政治家の本懐、男子の本懐」。約25分間の「独演会」の主は、司会役から会見終了が告げられると、「はい、ありがとう」と一言。数百の視線を引きずりながら早足で会見場を後にした。

 ■心変わり
 笑う、語気を強める、語りかける…。晴れ晴れとした印象の小沢氏は会見中、さまざまな表情を見せ、涙ながらに謝罪した前回の会見とは別人のように見えた。

 3月には「今後も頑張ってまいりたいとの決意を新たにした」と述べる一方で、党支持率や世論の動向が今後の行動に影響するかについて尋ねられると、「国民の受け取り方次第」「いろんな意見の中から自分で判断する」などと述べ、“風向き”次第での辞任の可能性に含みを残していた。
 わずか1カ月半での「変身」は、身内の“反乱”と、各種の世論調査自民党の支持率が上昇傾向にあるとされていることも背景にあるのか。

 ■鬱憤
 「なぜ議員辞職しなくてはいけないのか。私は政治資金の問題について、一点の誤りもありませんし、すべて法律に従ってきちんと報告しております。刑事的な責任で身を引くわけではありません」
 小沢氏の穏やかな口調が一変する一幕もあった。秘書の事件に関し、離党、議員辞職をする考えはないかとする質問を受けたときだった。
 小沢氏は質問した女性記者から視線を離さず、会社名を確認。「3年前に代表職を引き継いだときには、(党は)1けた台の支持だったと思うが、みなさんの懇切丁寧な報道ぶりにもかかわらず、20%以上の支持で自民党とほぼ拮抗(きっこう)している」と皮肉った。
 さらに、「挙党態勢に不安を感じる部分はあったのか」と質問されると、「みなさん自身がおわかりだと思う。私がメディアの批判の矛先ならば、私自身が去ることでそれがかわされる」と、一連の報道への鬱憤(うっぷん)をさらにぶちまけた。》

▼「変身」に努め3年…小沢民主党、最後につまずいた
http://www.asahi.com/politics/update/0511/TKY200905110255.html
《宿願の政権交代に王手をかけたかに見えた民主党の小沢代表が、土壇場で「次の首相候補」の役割に終止符を打った。政権交代のため「変身」に努めた3年間だったが、自民党以来の「金権体質」までは変えられず、最後に足をすくわれた。
 「一日も早く議会制民主主義を日本に定着させることが大使命であり、生涯の目標だ」。秘書が逮捕された翌日の3月4日の記者会見で、こう語ったように、「政治改革20年」の歴史は自身の歩みそのものという自負があった。
 民主党代表に就いたのは06年4月。当時、党は偽メール問題で危機にひんしていた。しかし、自民党で培った選挙ノウハウを発揮して就任直後の衆院千葉7区補選で予想を覆して勝利。07年7月の参院選では大勝して与野党逆転を実現させ、政権交代への足がかりを作った。
 変身に腐心した3年間だった。
 89年に海部政権で自民党幹事長になって以来、表舞台を嫌い、裏で政局を動かす「剛腕」のイメージが定着。このため、代表就任演説では、イタリア映画「山猫」のセリフを引いて「まず私が変わらなければならない」と語った。首相就任への決意を表明したのも「変身」の証しだった。 07年11月、大連立をめぐって辞意撤回騒動を起こしてからは、独断専行の政治手法を封印。鳩山由紀夫幹事長、菅直人代表代行、輿石東参院議員会長との集団指導体制による合議の色合いを強めた。若者や女性、ネット利用者ら新たな支持層の開拓にも乗り出し、苦手なパフォーマンスもこなすようになった。
 08年4月の衆院山口2区補選など政局に直結する選挙で勝つことで求心力を維持。自らは約20万キロに及ぶ地方行脚を続けながら、公認候補の後援者らと握手を交わし、連合の地方組織との懇談会では、幹部らにビールをついで回って記念写真に納まった。
 政策的な柱は「小泉政治」批判だった。かつて規制緩和を唱えた「元祖改革派」としての自負を「セーフティーネットを作らないまま弱肉強食を進めた」といった批判に込めた。農業の戸別所得補償や子育て支援などの「ばらまき」と批判される政策は、自民党田中派以来の利益配分型政治の踏襲でもある。
 「新自由主義」と位置づけた小泉氏との対比で「真自由主義と言ってほしい」と周囲に語ったこともある。
 「反小泉」の旗は、小泉政権下で自民党を追われた綿貫民輔亀井静香鈴木宗男田中真紀子の各氏らを糾合し、社民、国民新、新党日本各党との共闘を作りあげた。
 こうした動きを通じて民主党内の潜在的な「小沢アレルギー」を押さえ込み、昨年9月の代表選を無投票3選で乗り切って、あとは政権奪取あるのみとなった。
 直後の代表質問で政権構想を語り、政権獲得後の人事などに思いを巡らしていたさなかに今回の事件が起きた。田中角栄元首相や金丸信自民党副総裁の寵愛(ちょうあい)を受けた小沢氏にとって唯一のアキレス腱(けん)だった「金権体質」が、致命傷となった。
 田中、金丸両氏に仕え、検察との闘争を目の当たりにした小沢氏が、自らも検察と戦うことになるとは想定していなかったようだ。西松建設事件が報じられて以降も「何の違法性もない」と繰り返し、公設秘書の逮捕当日まで捜査が及ぶことに気づかなかった。
 小沢氏は、今回の事件を幕末の政治弾圧事件として知られる「安政の大獄みたいだ」と表現した。かねて、西郷隆盛を敬愛し、中央集権国家の基礎を築いた大久保利通を尊敬する人物にあげてきた。その2人が中心になった明治維新以来の官僚主導を打破と、分権国家を掲げる政権交代は後進に引き継がれる。》

▼小沢代表辞任:理由は「政権奪取」、政治的責任には触れず
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090512k0000m010066000c.html
《「挙党一致」。東京・永田町の党本部で11日記者会見した民主党小沢一郎代表(66)は辞任を決断した理由を繰り返した。政治資金規正法違反事件を巡る公設第1秘書起訴を受けた「涙の続投会見」から48日。この日は、こわもてのイメージも復活。事件の政治的責任に自ら言及することはなく、封印していたマスコミ批判も展開するなど、強気に徹した。
 微妙な笑顔を浮かべ会見場に現れた小沢代表は、詰めかけた約300人の報道陣に「(私の考えを)メモにしてきました」と述べ、「挙党一致をより強固にするために」と題したメモを約5分間にわたって読み上げた。
 A4用紙1枚にしたためた文面には「挙党一致」「挙党態勢」の言葉が6回も使われ、その後の質疑応答でも「代表職を自ら辞することで党内がまとまり、政権交代が実現する」などと、政権奪取のための辞任であることを強調した。
 一方、メモでは秘書が起訴された自らの責任についてはまったく触れなかった。「(事件の責任を取って)離党や議員辞職はしないのか」との質問を受けると、「なぜ離党や辞職をしなければいけないのか。私に一点のやましいところはなく、政治的な責任を取って代表を辞めるわけではない」と気色ばんだ。
 この日は神妙な受け答えに終始した続投会見とは一転。時に厳しい口調になる半面、笑顔を織り交ぜる余裕を見せた。また、正面切ってマスコミを批判する「小沢節」もよみがえり、「連日のマスコミの報道で党内が不安定になった」「懇切丁寧な(事件の)報道にもかかわらず、民主党支持率は自民党と拮抗(きっこう)している」などと皮肉を述べる場面も。
 最後に「小沢首相を求める世論に応えられなかった無念(の思い)はあるか」と聞かれると、「何になる、ならないは問題ではない。政権交代が果たされれば本懐」と答え、「はい、ありがとう」と続投会見の半分の約20分間で打ち切った。》

▼「小沢氏、説明責任果たさず」 与党が新代表を警戒
http://www.47news.jp/CN/200905/CN2009051101000890.html
《与党は11日、辞任表明した小沢一郎民主党代表に対し「なぜ辞めるのか、説明責任を果たしていない」(笹川尭自民党総務会長)と批判のトーンを強める一方、新代表の就任により民主党の支持率が上がる可能性があるとして警戒する声が上がった。
 自民党細田博之幹事長は記者会見で、小沢氏の公設第1秘書が逮捕、起訴された西松建設の巨額献金事件に触れ「(事件の)責任を取って辞めたのは事実だ。秘書の政治資金規正法違反容疑が端緒となり、責任を感じたと思う」と強調。公明党北側一雄幹事長は「小沢代表は、献金問題で釈明しないといけない。会見では辞任理由に明確に触れなかった」と指摘した。
 しかし事件が自民党に波及する可能性も指摘される中、当面は「国民が一番求めているのは景気対策」(細田氏)とアピールする方針。2009年度補正予算案の早期成立を目指すことで、支持を広げたい考えだ。》

▼小沢代表辞任、検察幹部「何か言うと…」と多く語らず
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090511-OYT1T00875.htm
《小沢代表が辞任の意向を表明した11日、法務・検察では、公設秘書の逮捕を機に巻き起こった特捜部批判を意識してか、「コメントは控えたい」という幹部が目立った。
 検察幹部の一人は「選挙への影響などを考慮し、いずれ辞任するだろうと思っていたので驚きはない。こちらは秘書の公判の準備を進めるだけ」と冷静に受け止めた。また、別の幹部は「何か言うと、政治的意図を勘ぐられる」と多くを語らなかった。
 法務省幹部の一人も「検察は小沢代表を辞めさせるために捜査したわけではなく、特にコメントはない」と述べるにとどまった。一方、「政治資金に関して一点の曇りもないというなら、どうして辞めるのか」「検察は、国民の感覚に照らして、これは見過ごせないと思ったから(公設秘書の大久保隆規被告を)起訴しただけだ」などと話す同省幹部もいた。》

▼小沢氏、辞任で「政権交代成就」 「連休中に決断」
http://www.47news.jp/CN/200905/CN2009051101000895.html
民主党小沢一郎代表は11日、代表辞任を表明した記者会見で「党が団結して訴える態勢さえできていれば、国民の信頼を必ず得られる。何としても政権交代を成し遂げたい」と述べ、新代表の下で戦う次期衆院選での勝利に自信を示した。
 辞任の決断時期については「大型連休中にゆっくり考える時間ができた」と述べた上で「政権交代のスタートを自分の目で確かめることができれば、まさに政治家の本懐、男子の本懐だ」と強調した。
 また「今日でも民主党は国民の理解を得られるが、万全なものにするために、少しでもマイナスは、自分自身が身を引き取り除きたい」と述べた。後継については「辞めていく者が次の人について論ずべきではない」と言及を避けた。
 一方、「代表を引き継いだ時には1けた台だった民主党の支持率が、今は自民党と拮抗している」と、3年余りの代表在任期間中に、民主党政権交代目前まで育て上げた自負を示した。
 同時に「党員である以上、皆で決めたことは守るのが民主主義だ。選ばれたリーダーの命は、私ばかりじゃなく、全員が守らないといけない」と述べ、新代表の下での一致結束を訴えた。》

▼首相、衆院解散に「直接関係せぬ」 小沢代表の辞意表明
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090511AT3S1102D11052009.html
麻生太郎首相は11日、小沢一郎民主党代表の辞意表明の衆院解散・総選挙への影響について「小沢さんの辞任と直接関係することはなく、その他、色々なもろもろのことを考えて判断する」と語った。2009年度補正予算案と関連法案、海賊対処法案などの重要法案の今国会成立が解散・総選挙の前提になると強調した。首相官邸で記者団の質問に答えた。
 首相は「何の理由で辞めるかよく分からなかった。党内事情の説明だけあったが、党内事情とは選挙事情のことなのか。ちょっと私の理解を超えていた」とも語り、小沢氏の対応を批判した。
 政府・与党では新代表選出後の民主党支持率が急上昇する「ご祝儀相場」を避け、衆院選の投開票日を8月以降にすべきだとの意見も出ている。政府高官は「民主党が代表選をやろうという時にそれに乗じて解散というのは常識的にはできない。自民党はそんなにこそくなのかと批判も出る」と早期解散を否定した。》

▼毎日フォーラム:政権選択選挙テーマに菅義偉氏らが議論
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090512k0000m010067000c.html
毎日新聞の政策情報誌「毎日フォーラム−日本の選択」の第7回シンポジウムが11日、東京都内で開かれ、「政権選択選挙を目前に」をテーマに白熱した議論がかわされた。
 パネリストは菅義偉自民党選対副委員長▽玄葉光一郎民主党衆院議員▽岸井成格毎日新聞特別編集委員で、省庁幹部や企業の役員ら約350人が聴き入った。
 議論は、この日の小沢一郎民主党代表の辞意表明に集中。菅氏は「選挙前の辞任は織り込み済みだったが、新鮮な人に出てこられるのが一番嫌だ」と打ち明けた。玄葉氏は「政権選択選挙が目前なだけに、(後任には)総理にふさわしい人を選ばないといけない」と話した。
 シンポジウムの模様は24日午後6時から、BS11デジタルの番組「本格闘論FACE」で放送される。》

▼「開き直りだ」「今まで通り協力」野党の反応さまざま
http://www.asahi.com/politics/update/0511/TKY200905110256.html
民主党の小沢代表の辞任について、共産党市田忠義書記局長は11日の記者会見で「献金疑惑での国民の厳しい批判で辞任せざるを得なくなった。(小沢氏は)政権交代のためと言うが説明責任も果たさず、民主党も自浄努力を発揮しようという動きがなかった。これでは国民の信頼は得られない」と批判。小沢氏の会見内容についても「政治とカネの問題では開き直り会見だ。自民党の金権体質と何ら変わりがない」と語った。
 社民党の福島党首は、小沢氏から辞任会見後に「一議員として頑張ります」との電話を受けたことを記者団に明かした。その後会見し、「(小沢氏の)会見で政治とカネについて明快な説明はなく、極めて問題だ」と強調。ただ、「どなたが代表になろうと野党共闘自民党を倒すべく頑張っていく」と、民主党との協力は維持する考えを示した。
 国民新党亀井久興幹事長も記者団に民主党との連携維持を強調。「政権交代を実現しなければという思いから身をひく決断をされた。野党第1党の民主党を中心にしながら、政策、選挙で今まで通り協力をしていきたい」と語った。
 小沢代表による政権交代を訴えてきた新党日本田中康夫代表は「辞任はしたが自身が衆院選対策に専念できる状況を作った。辞任の仕方に政権交代への意欲を感じた。一方の自民党麻生首相をもう代えられない」と指摘。新党大地鈴木宗男代表も「このタイミングで1歩ひき2歩前進の決断。民主党が選挙に勝つには小沢さんの協力を得ないといけない」と語った。 》

共産党が「金権体質」と批判 社民、国民新は連携強調
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2009051101000938.html
共産党市田忠義書記局長は11日の記者会見で、辞任表明した小沢一郎民主党代表について「『一点もやましいところがない』と言っていたが開き直りだ。辞めたからといって、金権体質が変わったわけではない」と批判した。
 社民党福島瑞穂党首は会見で「国民の疑問に答えておらず、極めて問題だ」と指摘。その上で、民主党との関係について「新たな代表が誰になっても、自民党政治を倒すよう頑張る」と今後の連携に意欲を示した。
 国民新党亀井久興幹事長は、国会内で記者団に「悩まれた末の決断だと思う。重く受け止めたい」と強調。民主党との協力関係を維持する考えを示した。》

▼経済界は政局の混乱に懸念
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/090511/biz0905112034039-n1.htm
民主党小沢一郎代表の辞任表明に対して、経済界は、「断腸の思いで決断されたのだろう」(日本経団連御手洗冨士夫会長)などと、その判断を尊重する一方で、追加経済対策の裏付けとなる平成21年度補正予算の国会審議に影響が及ばないよう求めた。
 御手洗会長は11日午後3時の会見で、「われわれが望むのは、関連法案を含めた補正予算案の実行だ」と述べ、解散・総選挙前の成立を要望。その後、発表したコメントでも、「民主党には今国会の重要議案について、政府・与党と建設的に協議を行い、政策本位の政治を実現してほしい」とし、景気の足を引っ張る政局の混乱を招かぬようくぎを刺した。
 日本商工会議所の岡村正会頭は「挙党一致態勢での解散総選挙に備える判断で、一つの見識」と、小沢氏の判断を尊重した。
 経済同友会の桜井正光代表幹事は「国民視点で考えると、より適切な時期があったのではないか」と、辞任が遅れたと苦言を呈した。その上で、「開かれた政党として、公選による代表選挙を行い、党のガバナンスと政権担当能力を国民に示してほしい」との期待感も示した。》

▼小沢辞任は「民主に追い風」の声、直近の与党復活ムード下で不透明感増幅も
http://jp.reuters.com/article/stocksNews/idJPnTK027824220090511
民主党小沢一郎代表の辞任を受け、株式市場の一部では次期総選挙で政権交代の可能性が高まったとの見方が出ている。一方で、政府・与党が過去最大規模の追加経済対策を実行に移す姿勢を打ち出し、麻生太郎首相への支持率が上昇。最近では自公政権の存続を望む声さえ市場には出ていただけに、政局の不透明感を嫌気する動きも予想される。株価への直接的な影響は乏しいとみられるものの、海外勢の動向も含め、政局が久しぶりに株式市場の材料に浮上する気配だ。
 週明け11日の東京株式市場では、日経平均.N225が5日続伸。TOPIX.TOPXとともに年初来高値を更新した。上値では年金筋などの売りが出て、レンジ内で方向感の乏しい展開となったが、米系ファンドなど海外勢を中心に堅調な値動きとなった。トヨタ自動車(7203.T: 株価, ニュース, レポート)が8日に赤字拡大見通しを発表したことを受けて自動車株は全般に軟調となったが、「トヨタ・ショック」は相場全体に波及しなかったようだ。
 こうした地合いから、第一生命経済研究所・主席エコノミストの嶌峰義清氏は「経済指標などで景気回復への期待感が高まってきた中、仮に選挙のタイミングが早まったとしても、今の株式市場は選挙による政策実行の遅れを心配するようなセンチメントではない」などといった理由から、株式市場への影響は限定的との見方を示している。日興コーディアル証券・シニアストラテジストの河田剛氏は「日本は短期間で首相が代わり、そのたびに政策運営が変更されるので投資家にイメージがよくない」と指摘する。
 共同通信によると、ジャーナリスト田原総一朗氏(75)は11日、大津市での記者会見で「小沢代表が辞めれば、民主党政権交代ができる」との考えを示した。また、民主党長島昭久衆院議員は「小沢氏が代表を続ければ民主に不利とする報道などを受けて辞任を決意したのであれば、民主党にとっては党勢を盛り返すチャンス」としている。次の代表として本命視される民主党岡田克也副代表は11日、国会内で記者団に対し代表選への出馬について「これからゆっくり考える。誰がリーダーをやることが最も政権交代につながるかだ」と述べた。
 みずほ証券・シニアエコノミストの飯塚尚己氏は「日本で政権交代できないのは、構造的な問題によると海外投資家はみており、国内の有権者の中でも非自民へのマグマはたまっている」と述べた。その上で「海外投資家が期待していなかった日本での政権交代により、内需停滞の常識を打ち破る可能性がある。衆院民主党政権になれば衆参ねじれ現象が修正され、政策決定のスピードが速まる」とメリットを強調する。
 さらに足元堅調な値動きの株価について、日経平均が1万円に向かう相場なら「サポート材料になる」との見方を示す。一方、日興コーディアルの河田氏は、政策決定が迅速化されることは評価されるが、政治への期待が乏しいため「材料にはなりにくい」としながら状況を見守る姿勢だ。》