西松建設を巡る疑惑 まとめ Vol.29

▼小沢代表「辞任を」66% 79%「説明納得できず」
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200903270093.html
共同通信社が二十五、二十六両日に実施した全国緊急電話世論調査で、民主党小沢一郎代表が西松建設巨額献金事件で公設第一秘書が起訴された後も続投を表明したことに関し「代表を辞めるべきだ」との回答が66・6%に達し、「代表を続けてよい」の28・9%を大きく上回った。
 事件に関する小沢氏の説明についても「納得できなかった」が79・7%で、「納得できた」は12・0%にとどまった。麻生内閣の支持率は23・7%と、今月七、八両日実施の前回調査より7・7ポイント上昇。不支持率は7・3ポイント減の63・5%。
 小沢氏の説明に多くの国民が納得せず、続投も支持していない現状が浮き彫りになったことで、民主党内で小沢氏の辞任を求める動きが広がりそうだ。
 昨年十二月調査から前回まで小沢氏がリードしていた「どちらが首相にふさわしいか」との質問でも、小沢氏が前回比2・4ポイント減の31・2%、麻生太郎首相が7・5ポイント増の33・1%で、再逆転を許した。
 一方、望ましい政権の枠組みに関しては「民主党中心」が44・2%、「自民党中心」が36・6%で、前回より差は縮まったものの、民主党中心が上回った。次期衆院選比例代表の投票先も民主党34・1%に対し自民党30・5%。今回の事件を受けても、民主党優位の選挙情勢は基本的に変わっていないといえそうだ。
 麻生首相がいつまで政権を担当するのが望ましいかは「二〇〇九年度補正予算成立後の五、六月ごろ」41・1%、「〇九年度予算成立後、すぐ辞めるべきだ」34・6%、「できるだけ続けるべきだ」16・4%の順。
 適当な衆院解散・総選挙の時期は「補正成立後の五、六月ごろ」39・4%、「〇九年度予算成立後、直ちに」28・2%、「解散しないで九月の任期満了」26・0%の順だった。
 内閣の支持理由のトップは「ほかに適当な人がいない」の55・9%、不支持理由のトップは「経済政策に期待が持てない」の29・5%だった。
 政党支持率は自民29・7%、民主28・4%、公明2・7%、共産1・5%、社民2・2%、国民新0・9%、改革クラブ0・2%、新党日本0・1%、支持政党なし32・1%。》

▼小沢代表続投「納得できず」68%…読売世論調査
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090326-OYT1T01026.htm
読売新聞社が25日午後から26日夜にかけて実施した緊急全国世論調査(電話方式)によると、民主党の小沢代表が公設第1秘書の起訴後も続投することに「納得できない」は68%で、「納得できる」22%を大きく上回った。
 麻生首相と小沢氏のどちらが首相にふさわしいかでは、麻生氏を挙げた人が32%と小沢氏の23%を上回り、3月6〜8日の前回調査から逆転した。次期衆院比例選の投票先も、民主は31%(前回比3ポイント減)で自民31%(同7ポイント増)に並ばれた。
 続投への厳しい世論が明確になったことで、民主党内の「小沢降ろし」が活発化しそうだ。
 自らの資金管理団体を巡る今回の政治資金規正法違反事件について、小沢氏が説明責任を果たしているとは思わない人は84%に達した。民主党が小沢氏の続投を了承したことについても「理解できない」65%が「理解できる」26%を大きく上回った。
 民主支持層に限ってみると、小沢氏続投に「納得できる」は48%で、「納得できない」44%より多かった。党としての続投了承も「理解できる」が51%で、「理解できない」の42%より多数派だった。ただ、事件について小沢氏が説明責任を果たしているとは思わない人は、民主支持層でも70%に達した。
 「麻生首相と小沢代表のどちらが首相にふさわしいと思うか」との質問で、麻生氏が小沢氏を上回ったのは2008年11月調査以来だ。また、今回調査で「民主党代表に誰がふさわしいか」を聞いたところ、岡田克也副代表が19%でトップとなった。小沢氏は9%にとどまり、菅代表代行17%、前原誠司副代表16%、鳩山幹事長13%を下回る5番手だった。民主支持層では〈1〉小沢氏23%〈2〉菅氏21%〈3〉岡田氏19%――の順だったが、有権者全体に向けた「選挙の顔」としての小沢氏への期待はしぼんだ格好だ。

 読売新聞社の緊急全国世論調査で、麻生内閣の支持率は23・2%(前回17・4%)に増え、不支持率は64・5%(同74・8%)に減った。政党支持率は、自民31・0%(同24・1%)、民主21・2%(同23・8%)で、支持政党のない無党派層は36・9%(同42・6%)だった。》

西松建設違法献金事件 民主党の小沢代表、27日に党の衆院代議士会などで説明へ
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00151912.html
西松建設違法献金事件で、窮地に追い込まれていた民主党の小沢代表は24日、会見で「今後もがんばってまいりたい」と、涙で続投の意思を訴えたが、党内の不安感は拭いきれていない。
こうした中、小沢代表に辞任を促したと伝えられた菅代表代行は、「もう少し時間を多少とって判断をされる方がいいんじゃないかと思うということを申し上げました」と述べ、辞任を促したとの報道は否定したものの、続投表明の時期には疑問を呈していたことを明かした。
一方、小沢代表を支持する若手グループは、党内の結束を呼びかけた。
しかし、党内には、根強く辞任論がくすぶり続けている。
27日、小沢代表は、党の衆院代議士会や参院議員総会で、あらためて説明することになっている。》

▼小沢代表27日党内説明 進退問題再燃の可能性も
http://www.47news.jp/CN/200903/CN2009032601001045.html
西松建設の巨額献金事件で公設第1秘書が起訴された民主党小沢一郎代表は27日、参院議員総会と、衆院議員による代議士会に相次いで出席し、代表続投を決めた理由を説明する。
 民主党は24日夜の役員会と常任幹事会で続投を了承しているが、代議士会などで一部議員から辞任要求が出ることも予想され、紛糾すれば進退問題が再燃する可能性もある。
 小沢氏は26日午前、都内の個人事務所で同党の鈴木克昌衆院議員と会い「民主党にはいつもいろいろあるが、党内がガタガタしているような状況から一日も早く脱却しなければならない」と述べ、自ら説明に臨むことで批判が沈静化することに期待感を示した。
 菅直人代表代行は記者会見で「民主党は国民から『まとまって政権交代をやってもらいたい』との期待を受けている政党だ」と結束の必要性を強調。1997年の新進党解体を例に挙げ「そういうことを絶対してはいけないという思いを全議員が持って議論してもらいたい」と訴えた。
 幹部によると、小沢氏は24日中に両院議員総会を開き説明する意向を示したが、一部幹部が「必要ない」と反対し、27日に先送りされた。これに対しても、25日の参院議員総会で蓮舫氏が「執行部は小沢代表とどういうやりとりをしてきたのか」と迫るなど、党内に不満が広がっている。
 参院議員総会は27日午後零時半から、代議士会は午後2時20分から開催される予定。小沢氏は続投を決意した経緯を説明し、質問に応じる見通しだ。》

▼菅氏:「時間かけ判断を」起訴直後の小沢氏続投表明に異論
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090327k0000m010160000c.html
民主党小沢一郎代表が公設第1秘書の起訴後に代表の続投を表明したことを巡り、菅直人代表代行が24日、起訴直後の続投表明に対する異論を小沢氏に訴えたことが26日明らかになった。世論の動向を見極めるよう求めたものだ。鳩山由紀夫幹事長を中心とするグループからも同日、世論を踏まえた辞任の可能性を指摘する声があがった。小沢氏の続投を了承した執行部周辺でも、続投の是非を巡って揺れている実態が浮き彫りとなった。
 「党の結束と国民からの信頼の両方が大事だ。今は党の結束を優先しているが、国民の信頼は非常に厳しい。もう少し時間をかけて判断した方がいいのではないか」。24日夜、民主党本部で小沢氏と2人だけで会った菅氏は、早期の続投表明に疑問を唱えた。その後、鳩山氏や輿石東参院議員会長らが加わった幹部会でも同様の発言を繰り返した。だが小沢氏はその後の役員会、常任幹事会で続投の意向を表明。菅氏もそれ以上粘らなかった。
 菅氏は26日の記者会見で「国民の受け止め方を含め、もうちょっと見極めの時間があっていいと感じた」と説明。「私も含めて続投を了とした。代表と共に、信頼回復を含め、日本の多くの課題に立ち向かいたい」とも述べ、現時点では続投を支持すると強調した。
 一方の鳩山氏は、自らを中心とした党内グループ「政権交代を実現する会」で「党の結束が大事だ」とあいさつ。小沢氏の続投について「私としては代表の『皆さんの理解が得られればこのままやらせてほしい』という話を受け止めた」と述べ、理解を求めた。これに対し、小沢鋭仁事務総長が「戦略論的には辞めることは最後のカード。だからこそ今、早期辞任論でがたつくのは党としてまずい」と発言。終了後、小沢事務総長は記者団に「この会では、世論の動向を見ながら選挙に勝つために最後、代表の判断もあり得ると見ている」と語り、辞任の可能性に触れた。
 小沢代表は26日、党本部で会った幹部に「自分で説明する。政権交代がすべてだ」と改めて続投の意欲を強調した。27日、国会内で開かれる党代議士会と参院議員総会で、党所属議員全員に説明し、理解を求める予定だ。》

▼小沢代表続投は執行部全体が決めた〜輿石氏
http://www.ntv.co.jp/news/131832.html
民主党・輿石参議院会長は26日の会見で、小沢代表の続投は執行部全体が決めたことだとして、辞任する必要がない考えを強調した。
 民主党内には小沢代表の辞任を求める声が大きくなっているが、輿石会長は「党の役員会、常任幹事会で、小沢(代表)続投を決めた。その方針でいけばいいと思う」と述べ、冷静な対応を求めた。また、別の党幹部は「小沢代表が辞めることは最後のカードで、いつでも切ることができる。だから、辞めろと言って党内がガタつくのは無意味だ」と述べている。また、小沢代表を支持する若手議員グループ「一新会」は26日の会合で、小沢代表への批判について、「色んな意見があるのは当然だ」などと、冷静な意見が出たという。
 小沢代表は27日、衆参両院の議員に対して続投に至った経緯を直接説明することにしている。しかし、その場で辞任を求める声が上がれば、小沢代表の求心力低下は必至で、議論の行方が焦点となる。》

▼小沢代表続投表明について民主党議員39人が回答 「支持しない」は1割にとどまる
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00151893.html
《フジテレビ「スーパーニュース」が、民主党全議員を対象に、小沢代表の続投表明について、緊急アンケートを行った。その結果、39人の議員から回答が得られ、「続投を支持しない」と答えたのは1割にとどまった。
民主党菅代表代行は26日午後、小沢氏の続投会見の前、本人に直接辞任を促したとする一部報道を否定した。
菅代表代行は「わたしと小沢代表だけの話が、なぜ違う形で表に出るのかなと不思議に思っております。いわゆる辞任うんぬんということについて言ったのではなくて」と述べた。
しかし、菅代表代行は「どういう国民的な受け止め方が出てくるのかということを含めて、もうちょっと見極める時間があってもいいのかなと」と、続投表明に異論があったことは認めた。
一方、小沢代表を支持するグループ「一新会」は会合を行い、結束を強調している。
民主・松木 けんこう議員は「(小沢代表は辞任すべきだという声が高まっている中で...)高まっているんですか?(一部でそういう声が出ている中で...)一部なんですか? どっちなんですか? (一部で)一部なんですか、はい」などと述べた。
そうした中、スーパーニュースが民主党の全議員を対象に緊急アンケートを行い、39人の議員から回答を得られた。
「続投表明を支持するか?」との質問に、「支持しない」としたのは、回答した議員の1割余りにとどまっている。
また、「衆議院選にどういう影響が?」という問いには、「結果的には、ほとんど変わらない。心配ご無用」という楽観論もある一方で、「マイナス」、「政権交代へのハードルは、高くなったと思う」と、選挙への不安を漏らす議員もいた。
そして、「代表にふさわしい人は?」という問いに、小沢氏31人、岡田氏6人、菅氏1人、小沢氏以外と答えた人が1人だった。》

▼小沢氏続投、党内は様子見の構え
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4092222.html
《「小沢降ろし」は再燃するのでしょうか。民主党・小沢代表は27日に党所属の国会議員に対し、続投の考えを改めて説明することにしていますが、「ひと波乱あるのでは」との観測がある一方、党内の大勢はまずは様子見の構えです。
 「新たな気構えでこれからも民主党、『今まで以上に政治と金の問題にはクリーンに、もっとクリーンになれよ』と、そのことを努めてまいります」(民主党 鳩山由紀夫 幹事長、25日夕方)
 小沢氏への辞任要求が相次いだ25日、鳩山幹事長は今後も小沢氏を支えていく姿勢を強調しました。小沢氏は27日に代議士会と参議員総会で党所属の国会議員に対し、続投への理解を求めます。
 小沢氏支持のグループは26日、会合を開き、今後も一致して支えていくことを確認しました。
 「僕らは当然、小沢代表を代表として支えていきたい気持ちが強いですから」(民主党 松木けんこう衆院議員)
 一方、小沢氏の続投宣言を境に「“沈黙は金”は解禁した」と縛りを解いたのが、小沢氏に距離を置くグループ。辞任要求を突きつけた議員のほとんどは、小沢氏に距離を置く議員グループに所属します。
 ただ、党内が割れた印象を有権者に与えるのはマイナスだとして、会合はあえて開かず、「個人的な意見」として続投を批判する形で圧力を強めます。
 しかし、党内の大勢は今後の動向を慎重に見極めたいと様子見の構え。左派の「リベラルの会」は、あえて小沢氏続投を巡る議論を避けました。
 「辞任については、言うべきではないのではないかというようなことが、まず前提ですね」(民主党 平岡秀夫 衆院議員)
 執行部も26日改めて、批判はあっても「一線は越えてはいけない」とけん制です。
 「いろいろな意見を言うことは、一般論としては大いに結構なんですけど、あるところを越えるとですね、党の亀裂とか」(民主党 菅 直人 代表代行、26日午後)
 ベテラン議員の1人も「小沢氏との距離感は違っても、政権交代のためには党の一体感は保たなければならない」としていて、27日の小沢氏の説明を前に、党内は一応は静けさを保っています。》

▼小沢氏秘書、違法献金認める供述 便宜供与は否定
http://www.asahi.com/special/09002/TKY200903260184.html
《準大手ゼネコン「西松建設」から民主党の小沢代表の資金管理団体陸山会」への違法献金事件で、小沢代表の公設第1秘書と陸山会の会計責任者を兼ねる大久保隆規(たかのり)被告(47)=政治資金規正法違反(虚偽記載など)の罪で起訴=が、東京地検特捜部の調べに対し、違法献金だったことを認めていたことが、関係者の話でわかった。
 大久保秘書は、二つの政治団体を経由させる献金の割り振りを西松建設と協議して決めていたことや、同団体がダミーとの認識があったことなどを供述しているという。
 起訴状によると、大久保秘書は、会計責任者を務める陸山会と、実質的に会計業務を管理していた政党支部民主党岩手県第4区総支部」(代表・小沢代表)を受け皿に、西松建設から03〜06年に計3500万円の企業献金を受理。しかし、それぞれの政治資金収支報告書には、西松建設OBが代表を務めるダミーの政治団体から寄付を受けたかのように装う虚偽の記載をしたとされる。
 大久保秘書は、今月3日に逮捕された直後、容疑を否認していたが、その後の調べで「西松建設からの献金であることは知っていた」などと、容疑を大筋で認めたという。
 一方、起訴事実とは別に、大久保秘書ら小沢事務所側が、東北地方でのダムなどの大規模工事の受注で便宜を図ってくれることを期待して献金を続けていた西松建設に対し、ゼネコンの談合組織に働きかけるなどして工事受注で便宜供与していた疑いが持たれている。大久保秘書はこうした便宜供与については否定している模様だ。
 特捜部の調べや関係者の話によると、西松建設は95年ごろから小沢代表側に献金を始め、大久保秘書は00年に前任秘書から西松建設との交渉役を引き継いだとされる。
 年間の献金総額は2500万円と決められ、(1)ダミー団体から陸山会、政党支部、政党の岩手県連(2)子会社「松栄不動産」などから政党支部(3)下請け業者から政党支部、の3ルートで献金されたという。 》